東京脱出は早めにやった方が良い
昨日梅田で新党くにもりの候補者が「北朝鮮のミサイルが!」だの「中国の核脅威から身を守れ!」だのと叫んでいたのですが、何故かロシアの名前が出てこなかったんですよね。
別に新党くにもりに限ったことではありませんが、北朝鮮や中国の脅威を唱える右翼は、決まってロシアの脅威からは目を背けているように見えます。
恐らく「中国なら(黄色人種だから)勝てる!」と言う慢心もあるのでしょうね。
北朝鮮はともかく、中国が日本に核ミサイルを打ってくる危険性など大して高くはありません。
0とは言いませんが、中国が日本に核ミサイルを打つような必要性が殆どないですから、少なくとも核ミサイルという点に関してのみ言えば、中国を恐れる必要性はありません。まぁ彼らの唱えるMMT積極財政理論含め、エイプリルフールネタとしては使えますけどね。
・直近で最も交戦リスクが高いのはロシア
尤も、ウクライナ万歳左翼もTwitterのネット右翼もある種の共通点としてロシアの脅威と言うのを直視してないんですよ。
共産党支持者でも「ウクライナ頑張れ、プーチンくたばれ」と言わんばかりのツイートをしてる人間がいるのですが、どちらも対露リスクに対する評価を行ってないという点では深刻ですね。
露宇戦争以前ならそれでもまぁ良かったのですが、露宇戦争になってからはそうもいきません。
いま日本が一番交戦リスクが高いのはロシアです。
中国が核ミサイルを日本に発射する理由は(少なくとも今は)無いですが、ロシアにはあります。
少なくとも日本は対露経済制裁には参加しています。
独自の外交路線を示すことが出来ず西側と一緒にロシア制裁に参加した以上はロシアとの緊張が高まるのです。
岸田文雄が呑気にゼレンスキーへ必勝しゃもじなんて贈った外交を見ればわかるとおり、日本は一貫してロシアに喧嘩を売り続けております。
他のロシア制裁に参加している西側諸国は、ロシアは隣り合わせではありません。
一方、日本は北海道の最北端からロシアの最南端まで50㎞も離れておらず、ロシアは日本から一番近い外国です。
ロシアは北方領土に地対空ミサイルの配備をしている旨の発表をしていますが、発表されてる情報でコレなので、少なくとも樺太や北方領土には短距離ミサイルが配備されていると見た方が良いでしょう。
・プーチンかゼレンスキーが死ぬまで戦争は終わらない
戦争というのは(一部の人を除き)早く終わって欲しいと願うものです。
ところが戦争と言うのは終わらせるのが一番難しいのです。
戦争を終わらせる方法と言うのは、どちらかの大将の首を獲った時と相場が決まっております。
もちろん歴史を見れば今川氏真のように敗戦後も生き延びた大将もいれば、勝利目前にして亡くなったホー・チ・ミンのような人もおりますが、基本的に戦争が終わりに向かうのは大将の死亡です。
そのため、露宇戦争もまた、プーチンかゼレンスキーのどちらかが死ぬまで続くとみて良いでしょう。
両国の対象が存命している間は戦争が続くので、当然その間は日本もロシアと戦争状態に入るリスクを負います。
ロシアと交戦状態に入った場合、最もリスクが高いのは札幌になると思われますが、既に中・短距離ミサイルを配備していた場合、当然東京はターゲットになります。
特に首都圏は人口が密集しすぎているので、仮に永田町や霞が関に落ちず、五反田やら五反野やらに落っこちたとしても、甚大なダメージを与えられることは確かです。
・せめて郊外には人も仕事も移しておいた方が良い
戦争になった場合、真っ先に危険な状態に陥る都市は言うまでもなく東京です。これはどこの国と戦争になろうと、戦争になったら首都が危険な目に遭うのは言うまでもありません。
言うて私が働いてる大阪も戦争になれば、それ相当には危険な街になりますし、軍需産業の集結している神戸や長崎なんかも、危険度は高い方かなとは思います。
日本企業のBCPと言うのは、概ね地震を想定して東京と大阪に機能分散している会社は多いですが、戦争を前提としたBCPをやっている企業というのは殆ど無いでしょうね。
なので東京と大阪を叩けば日本という機能は殆ど停止します。
もちろん、今日の明日で日露交戦に入ると言うわけではありませんが、露宇戦争が終わらない以上、直近において日本はロシアと交戦するリスクは充分にあり得ます。
ホントはね、日本企業ももっと拠点を分散した方が良いんですけどね。
関東なら水戸・高崎・宇都宮とか、近畿なら奈良・加古川・福知山と言った具合に、ある程度分散させた方が「戦争に対するBCP」という点では安全性上がるわけです(サーバーなんかは疎開させた方がええんちゃうかな?)
少なくとも「中国からのミサイル」なんかより「ロシアからのミサイル」はかなり現実味を帯びた危機となっています。
最悪の事態になった時、取り合えず自分と自分の家族だけでも守る方法としては、東京脱出と言うのは常に検討しておく方が良いんじゃないかなと思いますね。