📈QC検定2級勉強法：記述統計学から先に勉強しよう

大阪で初めて働いた会社は品質管理に関するソフトを開発している会社だったのですが、この会社でプログラマーの方が取得していた資格に品質管理検定がございました。
私はカスタマーサポートの所属でしたけども、当時部署内で品質管理検定を持っている人は不在であり、なら自分が合格者第一号になってみようと思ったことが受験のキッカケです。

この時は晴れて部署内合格者第一号となりました。
ただ、３級の時点でもかなり泣きに泣きを見まして、なんと言っても私は数学が苦手•••、いや、苦手というレベルではないのです。

🏫中学生の数学でついていけなくなりました

私がいつから数学についていけなくなったかというと、中学２年あたりの二次関数からついていけなくなっていました。
Xに加えてYと言う記号が出てきた瞬間からショート。
もしかしたら連立方程式の段階からダメだったのかも知れません。
なので高校の数学も当然ダメダメ。

どんなに怖いと言われる先生の前でも寝てしまったし、高橋尚子さんのような美人教師（結構タイプな女性）を前にしても全くモチベが上がらず、テストで1桁を叩くこと2回。
偏差値が低い高校だから通知表上は赤点ではないのですが、それはもうお情けで回避した赤点なのでございまして、高校３年で選択教科になって私は数学から解放されたのです。

しかし、時を経ること２０年、品質管理検定の管理図で再び数学のお化けに悩まされることとなりました。

📺3級はゴリ押しで行けるも2級で憤死

３級もなんだかんだで４ヶ月勉強してなんとか合格しました。
３級に関しては多少、ゴリ押しでも何とかなるところがあります。
と言うのも管理図以外では、あまり計算の比率が高くないからです。

問題は２級で、ここからいよいよ計算の比率が高くなってきます。
そして大学基礎レベルの統計学を駆使することになりますので、結構大きな関門になっていますね。
で、この２級、何に躓いたかと言うと、のっけから正規分布で死にました。
そして二項分布で憤死、ポアソン分布で爆死したところでございます。

続く推定・検定は本当最悪で、相関分析とか実験計画法になるとテキストを投げ出したくなりました。

📈統計学は記述統計学から入った方がいい

しかし、後々「チョット統計学がわかってきた」と思ったあたりで勉強方法を見直したのですが、どうも私は勉強法がいけなかったようです。

恐らく多くの人はＱＣ２級を勉強する時、確率分析⇨推定・検定⇨相関分析・単回帰分析⇨実験計画法の順に勉強していくと思うんですね。
なぜなら多くのテキストではそういう順番になっているからです。

ところが、実際に勉強を開始すると、相関分析や実験計画法から入った方が、推定や検定もスムーズに行くのです。
で、なんで相関分析や実験計画法から入った方が良いかって言うと、推定・検定と相関分析・実験計画法では「統計学のカテゴリが違う」からです。

統計学と言うのは記述統計学と推測統計学と言うのがありまして、大学生でも推測統計学はとっつきにくいらしいんですね。
ところが多くのQC2級のテキストはとっつきにくい推測統計学を先にやるんです。

記述統計学と言うのはこれまで出揃った全部のデータを用いて今の状況を把握するのに対し、推測統計学はサンプルの中から全体の状況を読んだり未来を予測したりするのに使います。
推定・検定は推測統計学であり、相関分析、単回帰分析、実験計画法は記述統計学なのです。

まぁマスコミの世論調査などで使われているのは推測統計学です。
推測統計学は公式数が非常に多く、実は未だに私は区間推定が苦手です。

一方、記述統計学は分散分析表と言うものを埋めるところからスタートするものが多いのですが、平方和や分散の求め方がわかるだけである程度は分散分析表を埋められるんですね。
要は「ある程度は算数だけで何とかなる」んです。
数学が苦手な人が品質管理検定２級を勝つために必要なのは数学での小さな成功体験です。

数学が元々できた人はＱＣテキストのセオリー通りに推測統計学から進んで良いのですが、数学が苦手な人は「分散分析表を埋められる」と言う成功体験を積む必要があるのです。
分散分析表を埋める成功体験を積んで初めて数学的な思考ができるようになり、推測統計学に太刀打ちできるようになってきます。

そのため、最初は記述統計学から入り、相関分析や実験計画法ができるようになった上で、推定や検定に対処した方が勝率は上がると思います。