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[老後3000万円は殆どの人が無理]だからどう働き続けたいかを考える

現代ビジネスからも出されていた記事に「私達は死ぬまで働かないといけないのか」という表題の記事が出ていたのですが、まぁこの問いに対して答えを言うと、私は「そうだ」と答えるしか無いんですよね。

まぁツイッタランドの政治界隈を見てるとわかりますが、右を見れば「移民は嫌、難民も嫌」と言い、左を見れば「結婚は嫌、子供産むのも嫌」というような叫びが良く見られます。こうなると行き先はどうなるかって言うと、どうしても社会保障は削らざるを得ず、一生働き続けるしかないんですね。いわゆる少子高齢化の最大の問題は何かって言ったら、労働力が減少するのです。そして社会保障が維持できなくなります。

子供という存在が今や贅沢品なので、結婚しない自由が認められれば、結婚に対する魅力が薄れていくのは当然のことです。子育て支援に手厚いと有名な明石市ですら出生率2.0は達成していませんから、どれだけ子供に対してお金を給付するようになったとしても、やはり出生率2.0に達することは無いでしょう。悪い言い方をすると、昭和時代は風習的に「結婚しない自由は存在しなかった」からこそ、一定の出生数を維持することが出来たようなものです。更に言うと、東京一極集中が少子高齢化を加速させております。

一方で、移民の受入スピードも現状の出生率を考慮すると、全然追い付いておりません。既に運送業や介護の領域でも外国人労働者がいるわけですが、今や移民がいないと社会が回らないのです。彼らも立派な納税者にして国民年金加入者ですが、それでも日本の社会保障や生活を維持するには、現状の受入数では到底足りないと思います。こうした要因を考えると、いま言われている老後3000万円問題も、30年後は3000万円じゃまず足りないでしょう。尤も、今言われている3000万円すら、大半は達成できない金額となります。そのため、どうあっても大半の人間は65歳を過ぎても、収入源を維持するためには「働くという以外に選択肢はない」と言って良いでしょう。

🗼安定の老後が無いなら安定した働き方を考える

少なくともバブル崩壊前の日本人には、定年後の安定した老後と言う夢を見ることができました。だからこそ当時の会社員は企業戦士として、身を粉にして働けたわけです。彼らの労働時間は今の会社員よりずっと長かったでしょう(少なくともサビ残文化は昭和時代から存在しているので)。

それでも安定した老後が一種のモチベーションとなり、それが満員電車の苦痛にも耐えられる戦士が東京へ出勤していたわけですね。しかし、今は安定の老後なんて無いんですよ。私も含め、大半の庶民が選べる道は「安定した働き方」です。この「安定した働き方」ですが、もっと言うと「持続できる働き方」です。例えば社会的信用があって、会社としての生命が安定しているとしても、電通や三菱電機のような会社で働き続けるには、相当な野心とバイタリティを持っていないと無理でしょう。「安定した会社に入ること」と「安定した働き方をすること」は別物なのです。

🏢出世したいかしたくないかは27歳までに決める

東京一極集中を問題視している私ですが、それでも人生一度くらいは東京で働いてみるのは良いかも知れません。何の産業かにもよりますが…。

仕事は27歳までは基礎・基本を作る段階だと思います。
この歳までに仕事に対する基本的な考え方や所作を身に付け、他の仕事でも通用するようなポータビリティスキルを中心に磨いて行く時期。

そして、28歳から33歳が「職業人としての自己を形成する時期」かなと思います。
「自分は〇〇の人」と言うのを、この時期に作始める必要があるということです。転職だと、ちょうどこの年齢帯が未経験分野に飛び込める最後の時間になるでしょう。ただ、ここから転職した場合、恐らく出世の難易度はだいぶ上がります。
そういう意味だと、出世したいか否かは27歳までに決めておくと良いのかなと思います。

📠28歳…今後の働き方を考え始める時

出世したいか、したくない(しなくても良い)かを決めた後、28歳からは〖今後の働き方を考える〗時期に入ります。
出世したいと決めた人にとっては、今の会社に残留するのが最適なので、迷いなく突き進めば良いでしょう。

一方、そうではない人は、今後の在り方を検討する時期に入ります。
未経験のジャンルに転職出来るのは基本30歳まで。良くて33歳です。
また、ライフイベントも多く降ってくるでしょう。
もし進学などで大都市に出てきた人は、いつかは故郷に帰りたいのか、それとも故郷でもない新しい街で生活したいのか、そういうことも視野に入れた方が良い時期です。

ライフとワークを切り離すことも出来ないですから、どんな働き方をしたいのかと、どんな街で働きたいのかというのを、ここで良く考えた方が良いでしょう。
勿論40代になってからUIJターンをするような人もいます。
ただ、30代後半以降のUIJターンは、謂わば職種か業種はほぼ変わらない状態での転職になるので(要はそれが「〇〇の人になる」ということ)、この5~6年はとても重要な時期になると思いますよ。

私は池袋、飯田橋、川崎で働いていて感じていたのは、あの満員電車は長く継続するのは無理だということでした。
正直、東京・川崎勤務はもうやりたくないものですね。
現在は京都ー大阪を京阪で通勤しており、通勤ストレスはほぼ0に近い状態となりました。
転クロ特急で帰ると、毎日の帰宅が楽しみなものとなっています。

残念ながら私達は65歳を過ぎても働かなければならないでしょう。
一方で、転職35歳限界説は、IT以外の職種ではまだ生きていると言って良いです。そのITでも開発は30代の未経験者は採用されないですし、基本的に未経験に門戸が開かれてるのはインフラ側になります。

その上で、28-33歳までの間は「どうすれば今後も持続できる働き方が出来るのか」ということは考えておいた方が良いでしょう。
私自身は40手前で関西移住の転職をしましたが、そこに至るのはコールセンター+SIerの、経験と経験の合わせ技です。
65歳を過ぎても働かないといけないからこそ、持続可能な働き方を考えることは、重要になったのではないでしょうか。

私自身、ちょうど30歳から川崎勤務(南武線通勤)を始めて、いつもその働き方に疑問を感じ続けておりました。
理想を達成できたわけではないですが、京都在住大阪勤務になって、通勤ストレスを解消して人並みの年収になっただけでも、大きな意義はあったと思います。
いま28~33歳にいる方は、是非将来を見据えた持続可能な働き方を考えてみて下さいね。

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センチュリー・大橋
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