📽石丸伸二批判に見る中高年の変化に対する拒絶:民主主義はB層のものである

暇空茜の１１万票にはなかなかの衝撃を受けたものですが、彼が都知事選に出馬した大きな要因は「石丸伸二を都知事にさせたくない」というところが大きかったのですね。

私は石丸伸二の人となりを知りませんし、安芸高田市長時代に「なんかアカンことしたんやろうな」というくらいにしか把握しておりません。
ただ一つ知っているのは、彼が都知事選の候補として２位の得票を獲得したという程度です。
そんな石丸伸二の２位という快挙に批判が殺到してまして、特に蓮舫陣営の支持者から目の敵にされていますね。

📽TikTokなんか使いやがってけしからん

蓮舫陣営と暇空陣営から目の敵にされる石丸伸二ですが、共通しているのは｢TikTokなんか使うのが気に入らない｣というものかと思います。
しかし、私から見ると「若者に訴えかける手段として王道やん」というのが率直です。

石丸伸二後援会のTikTokﾁｬﾝﾈﾙ

暇空陣営の人間は基本的　にリア充が嫌いなので、陽キャが好みそうなサービス(InstagramやTikTokなど)は敬遠します。
一方、それ以外の人間で石丸戦術を批判するのは「オッサンとオバハンしかおらん」と言うのが、私の目についた範囲で見られた光景です。
ただまぁ｢TikTokなんか使ってんじゃねぇよ｣というのは一致してますね。

「政策に具体性が無い」とも言われてまして、いわゆる「動画戦術TikTokなんかで票が取れた」という感情が強いのでしょうね。
特に蓮舫陣営は「石丸さえいなければ勝てたのに！」という思いも加わってますから、彼に対するバッシングは一段と強いものになっています。

📺大衆の意思決定なんて9割が印象で決まると思うべし

蓮舫陣営の支持者ほど「石丸伸二はイメージだけで票を取ったんだ！」という文句が多いですが、それが大衆というもの。
こう言っては言い過ぎかもしれませんが、民主主義などというものは愚衆の持ち物なのです。
言ってしまえば愚衆の心理を捕まえたものが勝つのであって、良い政策を掲げた候補者が勝つのではないのです。

例えば私は選挙におけるルッキズムは否定しておりません。
寧ろ選挙においてはルッキズムも重要な要素であり、維新の会などはルッキズムの重要性を良く理解した政党です。
これは選挙というものの9割は印象で決まるからです。
都知事選のように候補者が乱立する短期決戦の選挙では尚のことイメージ戦略で勝負が決まりやすく、イメージ戦略をできなければ大差で負けます。

🎬民主主義はB層のもの-新しい手法は取り入れるべし

ネット政治アカウントの多くは民主主義を過大評価しており、些か夢を見すぎていると言っても良いでしょう。
ハッキリ言って民主主義はＢ層のものです。
国民の６割はＢ層と思えと言っても過言ではありません。
なのでＢ層に刺さらなければ選挙は負けるんですよ。

フランクリン・ルーズベルトは選挙で初めて車を使った人として知られていますが、彼の声も結構好まれたそうです。
個人的には自身の境遇の問題もありまして、蓮舫が都知事選で勝つと良いなと言う理想はありましたが、小池百合子が圧勝するのは予想通りで、現実こんなもんやろうなと思っています。

民主主義とはＢ層のもの。
コレを認識できた時、石丸伸二から学ぶものは多くあるのではないでしょうか。