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SEALDsはホンマに失敗やったのか

ひろゆきが若者から人気があるらしいのですが、ホンマにひろゆきが若者から人気があるのかイマイチ実感が無いのが率直です。
一応、若者から支持されるインフルエンサーとして2位に来ているらしいのですが(マイナビ調べ)、彼を支持してる人間って氷河期世代が最も多いんじゃないかなと言う気がするんですよね。
それはそうと、ひろゆきはSEALDsの戦い方を「間違った戦い方」と言っていたのですが、ホンマにSEALDsは間違った戦い方をしてたのかって言うのは、ちょっと引っかかるとこなんですよね。

🛡ひろゆきに若者を動かすことは出来ない

ひろゆきが実物の奥田愛基を見て、或いは彼らの活動の現場に行ったことがあるのかどうかは知りませんが、一応私は何度が現場に赴いて彼らを目にしています。
なのでその印象を基に書いてしまうと、ぶっちゃけ、ひろゆきに若者を行動させることは出来ないです。
これは他の人も指摘しているけど、ひろゆきは自分の安全圏は確実にキープしている人ですからね。
軍師には向いているかも知れませんが、決してリーダーには向いてません。

一方、奥田愛基は5千人の人間を動かすことが出来ました。
一度彼が現場に出るだけで、何百人もの大人の戦意を高揚させることが出来たのです。
言ってしまうと奥田愛基には若いながら強いリーダーシップが備わっていたんですね。
もちろんSEALDsと言えども人間の集まりですし、人間の為すことに完璧な成功なんて、そうそうあり得ませんから。彼らの全てを正解だなどというつもりは毛頭ありません。恐らくSEALDsには軍師タイプの人間はあまりいなかったんでしょう。
それでも奥田愛基は何百、何千の人間を動かしてきましたし、何なら彼らの活動には親戚に自民党員がいる若者も参加していました。

🗼SEALDsがいなくなってからが衰退の始まり

SEALDsは政治活動グループとしての活動は2016年までとされていますが、何だかんだで2017年後半か、2018年の前半くらいまではソロ的な感じで活動してました。
トークライブイベントなんかもちょいちょいやっていて、中川えりな氏のトークイベントは現地で聴いてましたからね。

LGBTを含む「性の在り方」の感性については、彼らは本当にリベラルな価値観で、私から見ると理想の世界観の持ち主です。
疲れるんですよ、男らしさとか女らしさを強要されるっていうのはね。
だからまぁ、奥田愛基が先頭で音頭を切っていた内は良かったのです。

ところが彼らが表舞台から姿を消すようになった2019年あたりから、いよいよ中高年しか見なくなりました。
今の政治の世界に「リベラル(自由主義者)」なんかいないですよ。
「右の保守」と「左の保守」がいるだけです。
2020年からはウイルス絡みで表立った政治活動をしてる人間は殆どいなかったわけですから、私が最後に政治活動の現場に立ったのは2019年かと思います。2022年からは京都に引っ越してしまいましたからね。
まぁSEALDsメンバーが表舞台に姿を現さなくなった時期から現場では中高年しか見てないです。

🍂今の政治世界に若者の居場所がない

ある種の「失敗事例」として取り上げられたSEALDsですが、私からして言えば、SEALDsがおらんかったとしても、今の若者が声を上げないことは変わらんかったんちゃうかなって感じです。
どうあっても無関心な人は無関心なんですよ。
私の実家の面々なんて、埼玉にいながらにして東京の出来事に無関心です。
韓国アイドルに熱を上げることはあっても、政治のことになってからっきし関心がありません。
「なんか最近物価高くなってきたよなぁ」で終わりです。
良いか悪いかはさておき、SEALDsがいようといなかろうと、今の若者の行動は何ら変わりはありません。

しいて言えば、SEALDsがいなくなったことで、政治の世界には中高年しか残らなくなっただけです。
今の政治の世界にいるのは「右の保守」と「左の保守」に過ぎません
サイゼデート論争にしても「保守的な価値観」vs「保守的な価値観」に過ぎないのです。
ひろゆきとて中年ですし、言うて私も中年ですからね。
政治の世界に若者の居場所はないんですよ、今って。

もちろん、SEALDsは決して成功したとは言えないでしょう。
だいたいからして安倍晋三を倒したのは民主主義の力ではなく、2発の銃声と1発の銃弾です。
それも正義のための暴走ではなく、宗教絡みの私怨による暗殺なのですから目も当てられません。

ネットの人間はやたらと「マスコミが報じない真実」とやらが好きですが、真実なんかネットの中にはありませんよ。真実があるのはいつだって現場・現物・現実の中にしか無いのです。
少なくとも奥田愛基と違い、ひろゆきに若者を動かすことはできません。
ひろゆきはリーダーシップもないし、若者を動かすことは出来ないでしょう。所詮、今の政治の世界は中高年しかいないのです。

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センチュリー・大橋
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