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人生のオプションプランは常に用意しておきなさい:人生少し気が楽になる

振り返ってみるとワタミの件からパナソニック産機システムに至るまで、若い方がパワーハラスメントで亡くなっているものです。若者が自ら命を絶つ世の中など世も末。
日本に限らず自殺というのは世界中で起きていることではありますが、若者の自殺なんて殆ど日本と韓国で起きてるようなものです。世界的に自殺が多いのは高齢者であり、G7に限ると若者の死因:自殺がトップになるのは日本だけになります。
まぁ実はアメリカも若者の自殺が多い国だったりしますが、それでも死因トップにはならないですね。
それにしてもパナソニック産機の内定自殺はあまりにも悲惨です。見たところ特段年収が高い会社でもないようなのですが、ともあれ人事課長のハラスメントにより、尊い若者が自死をしてしまったのです。
恐らく終身雇用制度とそれに伴う新卒一括採用に問題があるのでしょう。
大企業ほど顕著なのですが、新卒でないと入れない会社が多すぎるのです。
そりゃイノベーションなんか起こらないし、入社後の社員はガッチリ昭和の価値観に組み込まれます。何せ新卒重視のトップ100社は新卒割合が9割を下回る会社がありません。
いくらマスコミが『売り手市場!』なんて言ったところで、実態として東証一部上場企業のホワイトカラー職は未だ買い手市場です。売り手市場なのは中小企業や大企業でも汗水垂らす肉体労働の仕事くらいで、人手不足倒産なんてほぼ中小企業の話です。
そういや安倍晋三のポスターには「景気回復、この道しかない」なんてものがありましたが、ある意味で学生の就職にも「新卒就職、ここしかチャンスはない」が一つの共通認識なんですよ。
で、これって真面目な人ほど自分を追い詰めるし、中年が「最近の若者は」なんて思ってる以上には、遥かに最近の若者は真面目なんじゃないでしょうかね。

🏥真面目さは捨てた方が良い(但し医者と運転士除く)

真面目なことはどちらかというと美徳として考えられがちですが、自分を消耗するだけです。医者や鉄道運転士のように人の命を預かる仕事ならいざ知らず、そうじゃない仕事の場合は真面目さなんて捨てた方が楽です。
まぁ20代でそれをやれるかどうかってのが、意外と難しいんですけどね。
「お前、海外旅行するくらいやる気ないなら内定辞退しろよ」なんて言われたら、私は迷わず辞退しちゃうます。行ったらブラックなのがわかるので。
でも、それは30代後半の今だから言えることであって、20代の頃に言われてたら、毅然とした態度は取れないかも知れないなとも思います。

🗼東京で暮らす以外の選択肢は持った方が良い

私なんかは今住んでる多摩ニュータウンが好きですし、できることなら一生涯この街で暮らしたいというのが本音です。
ただ20代の頃とは違い、30代に入ってみると、ここも少し考え方は変わりました。
今でこそ西多摩で働けていますが、正直、西多摩で働けてるのは偶然です。たまたま運が良かっただけに過ぎません。
とにもかくにも関東の求人は東京(山手線沿線とその内側)に仕事が集中しすぎており、さすがに満員電車に耐えるのはコリゴリだったので、京都の仕事も探していたのです
これはステーションメモリーズというスマートフォンゲームで色んなところを旅できたお蔭なのですが、川崎を筆頭に新大久保や浅草でも「行動する保守」がキナ臭い動きをしたことも相まって、割と京都移住は現実的に考えてましたよ。
実際ん所、いま働いてる西多摩の仕事にしたって客先常駐ですんで、常駐案件が終了したら他の就業地に異動するか転職が必要になります。もし23区にしか仕事が無い場合は転職確定ですし、その時は再び京都移住案が浮上することになりますが、人生におけるオプションプランというのは持つようになりました。
きっと就職するにあたって東京での面接や勤務になる人は多いでしょう。
ただ、東京に就職するにあたっては、やはり「東京はずっと働き続けられる街なのか」ということは、考えておいた方が良いですね。

🏢東京で暮らすなら貴方の価値は生産性です

やまゆり事件が起きてから「人の価値は生産性なのか?」という疑問は投げ掛けられていましたね。
そして多くの人の結論は「人は生産性の為に生きてるわけじゃない!!」というものだったと思います。少なくともツイッターではそんな価値観に怒りの声を挙げる人が多く見られましたからね。
ただ、私からして見れば「そんな甘い考えの人は東京に来ない方が良いですよ」って思ってます。
少なくとも東京で暮らすなら貴方の価値は生産性です。東京という生き物の価値観は市場原理主義ですからね。
ちょっと昔のエピソードですが、秋田県から上京して「東京来たらもっと出会いがいっぱいあると思っていて」と悩む女性がマツコ・デラックスに相談をしたわけです。その時のマツコの回答は「全然!東京のほうがむしろ(出会い)無いよ」というものでした。
マツコの持論は「東京ってさ、あんまり寂しくないでしょ。人がいっぱいいるから。孤独をあんまり感じなくてすむじゃない。『寂しい』と思わないんだよね、東京って」というものでした。
個人的な見解を付け加えるなら、東京で本気で結婚したいと思ったら婚活市場に参加する必要があります。少なくとも自然な出会いなんてのは厳しいでしょう。例え抵抗があっても市場に参加しないと結婚を掴み取るのは厳しいです。
ところで私、いま婚活『市場』と言いました。
市場に参加することによって、貴方を評価するのは誰になりますか?
市場に参加するというのは貴方の評価は他人の評価で決まるのです。
婚活に参加して鬱になるなんて話も聞きますが、そりゃ鬱になる要素がてんこ盛りです。だって貴方が参加してるのは婚活じゃなくて婚活『市場』なんだから。
市場に参加した時点で自己評価では生きられません。貴方の価値は全て他人が決めるのが市場なのです。婚活市場なら容姿、学歴、年収、年齢、出身地などから人としての価値が値段付けされ、労働なら生産性で値段付けされるというわけです。
少なくとも東京で働いてると、常に他人の評価に追われ、時間に追われ、高い家賃で支払いにも追われて生きることになります。当然、真面目な人ほど潰れていきます。だから東京の電車は人身事故が多い。その数は大阪の2倍にして京都の9倍です。まぁ人口比で見ると、大阪人も結構精神的に追い詰められてるなと言う感じがしますが・・・。
まぁその点、東京都であるという一点は同じでも、あきる野なんかはかなり楽ですよ。東京のような「常に他人の評価に追われて生きなきゃいけない」と言う感覚が無いので、割かしマイペースにみんな生きてます。
少なくとも西多摩で生きてるなら、人の価値は生産性にはならないでしょうね。そこで働く私も含めて、別段生産性が求められるような雰囲気は無いので。
と、最後の節は東京脱出のススメみたいな感じになってしまいましたが、何も「この道しかない」なんて自分を追い込むようなことはせず、人生にオプションプランを設けて気楽に生きるよう心掛けて欲しいものです。
人間、20代で自分のやりたいこと見つかるなんて余程恵まれてないと難しいし、四十にして惑うのが現代です。国を変えることはすぐにはできませんが、貴方自身が変わることは直ぐにでも小さくでも始められるので、少しばかり旅でもしながら人生のオプションプランを不真面目に考えてみるのは、如何でしょうか。

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センチュリー・大橋
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