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〚少子化論〛石丸伸二の「一夫多妻」発言切り取りバッシングに見る違和感

都知事選が終わった後でも石丸伸二の話題は尽きることがありません。
最近ではxを開くと、頼んでもいないのに石丸伸二批判のリツイートが流れ込んでくるのですが、ついぞ最近、少子化解決に当たっての「一夫多妻化」発言が大きな波紋を呼んだそうです。
特に元・明石市長の泉氏は血眼になって叩くのでして、私から見ると「貴方の少子化対策も成功しませんでしたけどね」って感じはしております。

さて、やたらと叩かれる「一夫多妻発言」ですが、よくよく読むと石丸伸二本人も「今すぐできる話では無くて100年200年かけて価値観変化せな無理や」というのは言っています。
つまるところ「一夫多妻」の1点だけが人々のインパクトに強く残ってしまい、大バッシングを浴びていると、なかなか香ばしい状況になっているのでありますね。

ところで石丸伸二と近い内容は、過去に私も書いておりました。

この記事で書いた親権の自由売買は暇空茜の赤ちゃんポストに近い内容で国際条約に違反する内容ですが、一方で不倫合法化は石丸伸二の考え方に近い観点です。

なので、今回は過去記事も振り返りながら、石丸が触れてしまったタブーの部分を掘り下げたいと思います。


💸金銭援助による対策が限界を迎えている

ところで石丸伸二の発言が概ね間違っていないと言えるのは、ハンガリーのデータや婚活市場の動向を見れば、概ねわかります。

ハンガリーが示したのは「金銭援助型解決は少子化解決に大きな成果を上げられなかった」ということです。
これは明石市にも同様のことが言え、結局出生率は2に到達することなくハンガリーは再減少に転じました。
明石市の人口増も流入増であり、自然増でないことは注意が必要です。

そしてハンガリーでは異次元の少子化対策と言える金銭支援により住宅価格が高騰してしまいました。
出生率が人口維持水準に達する前に副作用だけが大きくなってしまったことにより、金銭援助型支援は直ぐ限界を迎えることが露になってしまったのです。

💰少子化の原因は非婚化で非婚化の原因は自由化と市場化

よくよく言われておりますが、少子化の原因は何かといえば非婚化です。
では非婚化の原因は何かと言えば結婚の自由化と市場化です。

まず「自由化」という部分について言うと、もう「結婚しない権利がある」ということであり、いわゆる「選択的非婚」と言うことで、だいたい20代~40代の4人に1人程度はこの選択的非婚層にいます。

次に「市場化」の部分について言えば「非選択的非婚者」が発生することになるのですが、コレは男性の方が顕著ですね。

まぁ極論言ってしまうと「年収300万円の非モテなキモオタと結婚することと年収600万円以上あるイケメンの妻帯者との不倫はどちらを選びますか?」って言う話になります。
これ自体はかなりの極論なのですが、いわゆる「市場主義とは優生主義である」と言うことは常に忘れてはいけません。

市場主義=優生主義なので恋愛や婚活では一部のモテ夫・モテ子が多くの異性を独占していくのが正常です

市場は残酷です。
いくら結婚を望もうとも市場価値が0である人間は結婚できません
子育て支援とは謂わば「結婚した後の報酬」ですので、婚活市場において市場価値0の人間はそもそもスタートラインに立つことが無いわけです。

当然、これも少子化の要因としては大きくなります。
バブル以前の日本は婚活の部分においても社会主義的な要素が維持されていたので、だいたい今の50代以上の人間は結婚して当たり前でした。
なので石丸世代くらいがちょうど価値観の転換点だったと思います。

🌐とは言え価値観の切り替えには100年くらいは掛かる

石丸伸二の言う「一夫多妻」と言うのは、個人的にもそのまま支持することは無いです。
単純に人口維持という観点のみを考えた場合は一夫多妻がベストですが、一夫多妻をした場合、確実に桜井誠や暇空茜のような人間が増えるからです。

男女比において、やや男性の方が人口として多い以上、一夫多妻をやると必然的に結婚できない男性の割合が増えるのですが、所謂「非選択的禁欲」を強いられる人間が多くなると自分より不幸な人間を求める人間が増え、コレが極右化の流れを作ります。
その矛先は外国籍住民に向かいますから、手放しで一夫多妻は支持できないわけです。

では多妻多夫なら問題ないかと言うと、これは認知の問題がございますので多夫になった時に揉めるのが確実です。
とは言え「一定度の人権と自由を維持したまま一夫一妻で人口維持ができるのか」と言うと、それはもう無理だと分かっているわけで、相当な独裁政権でも誕生しない限り、一夫一妻で出生率が2に到達するのは不可能ですね。

2050年以降は世界的に出生は落ちると見られていますから、人類存続という観点で考えると、やはり100年単位で価値観や制度のシフトが起こることになるでしょう。

ただ、その時に日本という国が存続しているかと言うと、存続していない可能性が高いんじゃないかなとも思いますね。


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センチュリー・大橋
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