見出し画像

『ガキの使い』客席の有名人

『ガキの使い』といえばトークだった。
ダウンタウンが2人だけで話す唯一の場所。
それだけで贅沢な時間。

そのトークにはテレビ番組の収録にも関わらず、有名人が客席で観覧している事があった。

印象深いのは、坂本龍一。(1993.12.12)
”世界の坂本”が客席で笑っていた。
そして、この観覧がキッカケとなりGEISHA GIRLSが結成。
後にCDデビューすることになった。


他には、世界の指揮者 小澤征爾。(1994.12.4)

松本は当時を振り返り、こう語っていた。


『ワイドナショー』(2014.1.14)
トークテーマ:2014年取材したい有名人

東野:僕あの方も、あのね、小澤征爾さんとか。世界的指揮者。
松本:いや、小澤征爾さんはスゴく不思議な人…不思議な人というか、昔『ガキ』でフリートークしてた時に小澤征爾さんが楽屋に訪ねてきて。
東野:え!はい。
中居:なんですかそれ。
松本:「僕の指揮とキミたちのフリートークで何か出来ないかと思って」。
東野:ええ!
安藤:スゴい発想ですね。
松本:うん。
東野:で、で、で、どう答えたんですか?
松本:「いや、無理じゃないですかね」。
中居:(笑)
東野:いやいや!何かやったらいいじゃ…“世界の小澤”ですよ!?
三田:せっかくの機会ですからねえ。
松本:でも、いやちょっともうワケわからんでねえ。そんな事あったねえ。
東野:はああ。
松本:そのフットワークがスゴいなあと思って。

テレビだけではなく、生のトークを観たいと思わせるダウンタウン。
それが毎週放送されていた。


他にも、ミュージシャンでは『HEY!HEY!HEY!』が始まる前に小沢健二電気グルーヴも観覧。

相撲界からは武蔵丸、貴ノ浪武双山剣晃若翔洋

女優の一色紗英、プロレスラーの三沢光晴

渡辺満里奈島崎和歌子中野英雄黒田アーサー

そして、浜田がドラマ『十年愛』で共演した田中美佐子

と、ジャンルを問わず観に来ていた。


そんな状況からこんな話に。

1995.11.5

松本:たま~にほら、芸能人が遊びに来るでしょ、この番組。
浜田:そうそうそう、そうです。
松本:あれはね、たぶんね『ガキ』を観に来たいというよりもね、「俺のこと言うなよ」っていうことなんですよね。
浜田:ああ(笑)。釘刺しに来てんねや。
松本:で、一回やっぱり来られたら(悪口)言いにくいやん。
浜田:言われへんがな。
松本:そうやろ?
浜田:言われへん。
松本:うん。だから絶対あれはね、釘刺しに来てるんですよ。
浜田:そういうことか。

『ガキの使い』フリートークの魅力のひとつとなっていたのが”ピー音”。
放送では流せない、客席にいなければ知ることが出来ないトーク。
ダウンタウンの先輩だろうが後輩だろうが、歌手だろうが俳優だろうが、誰がピー音の餌食になるかわからない。


トークを観終わった後、

とよた真帆

ピー音が消えている会話が初めて聞けたのでスゴく楽しかったし、テレビよりもやっぱりライブの方がスゴく楽しかったです。



トーク観覧後のインタビュー


ザ・ハイロウズ

ヒロト:観せていただいてどうもありがとうございました。スゴく楽しかったです。来て良かったと思います。今度、是非僕たちのコンサートに来てください。

梶原善(『竜馬におまかせ!』で浜田と共演中に観覧)

今日はワガママをきいていただいてありがとうございました。また来れたら来たいと思います。

辰吉丈一郎

テレビで観てるのとはね、ちょっと違ったんですけどね、やっぱり出来れば静かな所で観たかったかな。おもしろかったですからね。ただ、客の笑い声が邪魔して、ちょっと笑えなかった部分がちょっと悔しいです。どうもありがとうございました。

高津臣吾&石井一久(ヤクルトスワローズ)

高津:前から一度観に来たかったんで、とても満足してます。おもしろかったです。
石井:本場のお笑いというか、そういうものが観れて大変おもしろかったです。
高津:いつまでもパワフルなダウンタウンでいてください。おもしろかったです!

初めてサッカー日本代表がワールドカップ出場を決めたジョホールバルの歓喜。
その1カ月後、決勝ゴールを決めた“野人”も来た。

岡野雅行(1997.12.14)

本当にもう僕、昔からスゴい大好きで、いっつも観てて、本当に今日生で観れて本当におもしろかったです。また今度、是非もしよかったら試合でも観に来てください。




トーク中のハプニング

1998.5.17
舞台に登場するダウンタウン。最前列の客に目をやる松本に笑み。浜田も気付く。

浜田:なんでやねん(笑)
松本:どうもどうも。
浜田:ちょっと待って。
松本:はいはいはいはい。
浜田:松本さん。
松本:はいはい、もうこれはね、これはもうしょうがないですよ。
浜田:これはアカンて!
松本:これはアカンよね。
浜田:なんでお前こんなとこおんねん!

最前列中央に座っていたのは内藤剛志。立ち上がり挨拶する。

松本:この番組ねえ、たまにタレントの人来ますよ。来ますけどねえ、しゃべってて急に途中でわかるんですよ。
浜田:「あ、あの人来てたんや」。
松本:「あの人来てたんや。まあまあまあ」。
浜田:ここにおったらアカンわ(笑)
松本:もう出てきた時から、もう自己アピールしてるもん!「俺を見ろ!」と。なんならもう(舞台に)上がってこようという気持ちがガンガン伝わってきますから。
浜田:あははは(笑)
松本:おっとろしいです。
浜田:ははは(笑)

浜田とはドラマ『人生は上々だ』や、バラエティ番組『人気者でいこう!』で共演していた内藤剛志。



1998.6.7
前の週から出囃子になっている作詞作曲・松本人志の『タクシードライバー』。
ミュージシャンから松本に作詞依頼がないという話の流れから。

松本:誰かがそれを歌うっていうことにならないと、僕チカラ発揮しないんですよ。
浜田:いや、でも松本がどんな詞書くかわかれへんのに、そんなもんなあボケコラァ。
松本:いや、せやけど、誰か…いや、うーん、でも良い詞は絶対書きますから、これ番組観てる人でも(作詞の依頼)来ないですかねえ?
浜田:ほなほなほな、誰に来てほしいか言うといたら?
松本:誰でもいいですよ、この際。
浜田:いや、この人に歌ってほしいとかいうのあるでしょ。

突然、客席から「俺歌ったるわ!

松本:はははは(笑)。ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て。
浜田:待てー!ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て!
松本:俺、全然知らんかった!俺、全然知らんかったわ!
浜田:隆博―!!

客席から声を上げたのは松本人志の実兄、隆博。

松本:俺、全然聞いてないで!
浜田:「誰かに歌ってもうたら?」「俺歌ったるわ」。
松本:俺ねえ、客にオカシなん入ってるで!と思ってたんですよ。
浜田:(笑)。なんや、アンタ作って兄貴が歌うってか(笑)。はははは(笑)
松本:黙っとけ!もうウルサイ!昨日、なんか留守電に入ってたんですよ。
浜田:ああ、そう。
松本:いや、なんか知らんよ「東京また来てるから」言うて、それは聞いてたよ。
浜田:ああ、そうなんや。
松本:別にここ来てる思えへんがな。
浜田:ははは(笑)
松本:勘弁してや、もう…
浜田:はははは(笑)
松本:ホンマ…
浜田:あははは(笑)
松本:なんでお前に曲書かなアカンねん!!!

有名人?とは言えないが、ダウンタウンの番組を観てる人ならお馴染みの松本隆博


その後も、サッカー選手の楢崎正剛小村徳男波戸康広本田泰人鬼木達

競泳史上最年少金メダリスト岩崎恭子。

古田敦也中井美穂夫妻。

ダウンタウンと『恋々!!ときめき倶楽部』で共演した鳥越マリ

松本とドラマ『伝説の教師』で共演した畑野浩子


最近では『まつもtoなかい』で伊藤英明が過去に10回ほど観覧していたことを明かした。


有名人が観覧に来るテレビ番組、それが『ガキの使い』だった。

いいなと思ったら応援しよう!