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1996年の大晦日 紅白歌合戦~レコード大賞


2024年と1996年の暦は完全に一致している。

28年前の大晦日、1996年12月31日(火曜日)にタイムスリップ。




紅白歌合戦・司会
紅組:松たか子 白組:古舘伊知郎

レコード大賞司会
堺正章・飯島直子・雨宮塔子



レコード大賞

優秀作品賞
華原朋美『I’m proud』

飯島:優秀作品賞を受賞した、今のお気持ちは?
華原:すっごいうれしいです。なんか、みんなありがとうございます!
飯島:おめでとうございます。今年はどんな年でしたか?
華原:はい!
飯島:今年はどんな年でしたか?
華原:あ、今年ですか(笑)。今年は…「はい!」じゃないですね(笑)。すごく大きな事がたくさんあって、すごくうれしい年でした。
堺:はい。
飯島:ありがとうございます。来年はやりたい事ありますか?なにか。
華原:来年は、もう少しゆとりの持てる人になりたいです(笑)
堺:お忙しいからねえ。はい、本当におめでとうございます。


アルバム大賞
globe『globe』
より『DEPARTURES』を披露。



紅白歌合戦

白組トップバッター
ウルフルズ『ガッツだぜ!!』

総合司会・宮本隆治:紅白歌合戦、これまでの対戦成績は紅組が24勝、白組が22勝です。それでは今年の紅白歌合戦はじめることにいたしましょう!古舘さん、先攻は。
古舘:昨年勝ちましたので、白組からいってみたいと思います。トップはこの方!もうなんといってもですね、あの方の作る詞というのはポジティブで”歌う脳内革命”と言われておりますウルフルズ!曲はせーの!
白組全員:ガッツだぜ!!


紅組トップバッター
JUDY AND MARY『そばかす』

松:紅組のトップを飾るのはジュディ・アンド・マリー、略して”ジュディマリ”のみなさんです。
和田アキ子:えー、今年はね、なんとかあの言葉を縮めて言うのが流行りましたね
瀬川瑛子:そうですね。
和田アキ子:例えば“チョベリバ”とかさあ。
華原朋美:「超ベリーバッド」って、「超ベリーバッド」を縮めて…”チョベリバ”って、「超ベリーバッド」を縮めたんですよね。
松:そうです。はい。
和田アキ子:そうそうそうそう。
瀬川瑛子:ええでも、「超ベリーバッド」を縮めて”チョベリバ”だったら、アッコさんと私では“チョベリババア”ですかねえ。
和田アキ子:瀬川さん!
瀬川瑛子:失礼いたしました(笑)
松:そこら辺にしといていただけます?それではジュディ・アンド・マリー『そばかす』です!
和田アキ子:せーの!
紅組全員:ジュディマリー!!


白組
小沢健二『大人になれば』

応援ゲストは、アトランタオリンピックでブラジルを倒した「マイアミの奇跡」のサッカー日本代表・前園真聖。

古舘:さあ、こちらはあの“偉大なる青二才”と言われる小沢健二さんの登場ですけども、なんとサッカーの前園さんが来てくれました。あのタイプとか雰囲気違うと思うんですけど大親友だそうですね。
前園:ええ、はい、そうです。
古舘:ねえ。あのどういうところに共通点あります?
前園:共通点ですか。
古舘:ええ。
前園:あの~、家が近所っていうとこですかね
古舘:あ、そういうことだけでございますかね。
前園:ええ、ええ。
古舘:それじゃあですね、せっかく来てくれたんですから、前園さんらしいこのエールっていうか応援といいますか、ちょっとトライしていただけますでしょうか。
前園:そうですね、あの~、小沢さんガンバってください。
古舘:おっ、なんかいきそうですよ。
前園:(サッカーボールを客席に蹴る)
古舘:ああ。客席に向かって白組のゴールへ向かってシュートだ!というのを定番の煽りやるの、ちょっと気恥ずかしいんですけども、“大人になれば”、それはすぐ出来ちゃうわけです。小沢健二さん『大人になれば』どうぞ!


紅組
相川七瀬『夢見る少女じゃいられない』

松:紅組は、2組目も初出場の相川七瀬さんです。
相川:よろしくお願いします。
松:よろしくお願いします。私と同じ紅白初出場なんですが。
相川:はい。
松:今の気持ちを一言お願いします。
相川:もう歌い納めにふさわしいステージを、ここで見せたいと思います。
松:見せてください!
相川:はい!
松:じゃあスタンバイの方よろしくお願いします。
相川:お願いします。
松:さて、相川さんにとってデビュー曲です。(スタンバイが整ったのを確認して)それでは、『夢見る少女じゃいられない』。



紅白歌合戦  審査員紹介

有森裕子
アトランタオリンピックで銅メダルを獲得。私たちに爽やかな感動を与えてくださいました。
川口能活
オリンピック日本代表チームのゴールキーパー、横浜マリノス。
江角マキコ
バレーボール選手からモデル、そして現在は女優と大活躍です。
仰木彬
今年、プロ野球日本一。オリックス・ブルーウェーブ監督。
清水市代
将棋の世界で初めて女流4冠に輝きました。
中村橋之助
来年の大河ドラマ『毛利元就』の主演はこの方です。歌舞伎俳優。
森英恵
今年、文化勲章を受章されました。ファッションデザイナー。
桂米朝
上方落語の第一人者。今年、国の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に選ばれました。
大石静
ただいま大人気、朝の連続テレビ小説『ふたりっ子』の脚本家。
周防正行
映画『Shall we ダンス?』が大ヒット。映画監督。
上田洋一
NHK番組制作局長。



レコード大賞

企画賞
憲三郎・ジョージ山本『浪漫』

とんねるず木梨憲武が”憲三郎”として登場。

堺:企画賞受賞おめでとうございます!
飯島:おめでとうございます!
憲三郎:ありがとうございます!
堺:憲武くんと山本譲二さんっていう、この組み合わせ。このお衣裳なんですが、まずこれ何をイメージしてらっしゃってるんですか?
憲三郎:原宿で売ってたもんで
飯島:あはっ(笑)
堺:ああ、そう(笑)
憲三郎:それだけなんですけども。
堺:ああ。そうでございますか。憲武くんの歌はどうなんですか?譲二さんからみて。
憲三郎:“憲三郎”でございます
堺:ああ、ああ、ああ、ごめんなさいねえ。憲三郎さんの(歌はどうなんですか?)
山本:ええ、あの~、歌はまだまだなんですけれども、キャラクターでもってるぞという。
堺:なるほどねえ。でもスゴいですよ、企画賞の受賞でございますからねえ。
憲三郎:ありがとうございます。
山本:ありがとうございます、本当にうれしいです!
堺:ご苦労様でございますね。さて、後ろにいらっしゃる(赤い法被を着た)こちらの方たちは、たこ焼き屋のオヤジさんかなんかで?
憲三郎:ダンサーでございます
堺:ダンサー!
飯島:ダンサーですか。
堺:実は。
憲三郎:ポニーキャニオン、そして私たちのマネージャーさんたちが一生懸命、手売りでキャンペーンやってますので
堺:そうでございますか、ご苦労様でございます。
飯島:ご苦労様です。
堺:この配られたものは何でございますか?
スタッフ:『浪漫』のステッカーです。
堺:ステッカーでございますか。今、SPEEDのみなさんも振ってましたよ、あそこで。大変でございましたよ、ご苦労様でございましたねえ。ということでございまして、なにはともあれ、この企画賞の受賞まことにおめでとうございました!



紅白歌合戦

白組
RATS&STAR『夢で逢えたら』

マイクではなく“こけし”を持ってる田代まさし。

古舘:さあお馴染み、この”日本のリバプール”・京浜工業地帯が生んだビッグスター、RATS&STAR 11年ぶりの復活ということなんですけども。これは我々の世代としては特にたまらないものありますが、リーダーとしては今気分どうですか?
鈴木:そうですね、あの久々に集まった年にこのステージに立てて、とても光栄に思ってます。
古舘:いや~、だって、例えば田代さんね、車の中で昔このRATSの曲を聴いてたカップルが、今子どもがいて一緒に観てたり。また別れちゃったカップルは別々に観てたりとか、いろんなことがあるでしょうからねえ。
田代:(しゃべるが声が聞こえない)
桑野:ああ!それ”こけし”だし!
田代:(マイクに持ち替え)すいませんでした。
古舘:それが狙いとは思わなかったです、すいません!
田代:いえ、すいません。
古舘:もうちょっと早く気付くべきでした。
田代:いえ、申し訳ございません。
古舘:それじゃあひとつ(スタンバイを)。”こけし”、私が持っときましょうか?大丈夫ですか?
田代:あ、すいません。(こけしを渡し)あの、オンエアーの時カットしといてください
古舘:わかりました。生放送です、すいません。
桑野:生だし!
   (RATS&STAR、ステージに移動)
古舘:あのーみなさん、歌っていうのは“思い出の栞”という所があると思いますよね。まあ本当にRATSにより、まして11年ぶりに思い出のページをめくってみていただきたいと思います。『夢で逢えたら』どうぞ。


白組
前川清

応援に憲三郎&ジョージ山本。

山本:(前川は)お笑いのセンスも超一流ですから
憲三郎:はい。私たちの小さい頃からずっとギャグセンス、テレビに出る前川さんずっと観ておりますから。
古舘:なるほど。
憲三郎:はい、もう大好きなんです。
山本:清さん。
前川:はい。
山本:一曲歌をうたう前に、何かすばらしいシャレかなんか言っていただけると。
前川:一生懸命考えさせていただきました!
憲三郎:よろしくお願いします。
前川:憲三郎&ジョージ山本は、“ノリがよくて歌がジョージ(上手)”。ははっはっは。
憲三郎:(前川清の頬にキス)
古舘:すばらしい!
山本:歌にいってもらいましょうか。
古舘:金歯越しのキスでございます。
憲三郎:早く歌の方に。
山本:至急、大至急!大至急!


白組
SMAP『SHAKE』
※後日、別記事


紅組
安室奈美恵『Don’t wanna cry』

曲紹介には由紀さおり。

松:SMAPに対抗するのは、この方しかいません。安室奈美恵さんです!
由紀:はい。
松:えー、由紀さおりさん。アイドル評論家ですから。
由紀:はい。
松:よろしくお願いいたします。
由紀:承知いたしました。
松:はい。
由紀:彼女に憧れ、そのスタイルを真似た少女たちは“アムラー”と呼ばれ、社会現象になりました。ちなみに、由紀さおりに憧れ、そのスタイルを真似た少女たちは“サオラ―”と呼ばれております。
松:え?
由紀:え?あら、まあ、いや~だ、失礼こきました
松:とんでもございません。それではいっていただきましょう!
由紀:そうしましょう!
松:はい。安室奈美恵さん、『Don’t wanna cry』!


白組
藤井フミヤ『Another Orion』

TBSドラマ『硝子のかけらたち』で共演した審査員の江角マキコ。

古舘:さあ、続いては“歌うフェロモン”、藤井フミヤさんの登場でございますけど。フミヤ、あの今日はですね、ドラマでも共演したことがある仲良しの江角さんが審査員席にいますけども。
フミヤ:ええ。
古舘:やっぱり仲良しが、こう目の前にいるっていうのはちょっと歌いづらいとか気恥ずかしいってありますか?
フミヤ:江角と俺の付き合いって男同士みたいな付き合いですからね(笑)
江角:あはっ(笑)
古舘:江角さんはどうですかね?親友のフミヤさんが歌うのを間近に見るという。
江角:いや、あの~、歌ってる姿スゴくカッコいいんで大好きです。
古舘:そうですか。
江角:今日はそれを楽しみに来ました。
フミヤ:そこに座ってるの変だもん。
江角:ははは(笑)
古舘:手強いんですよ。安室さんの時もね、江角さんノリノリで仰木監督と好対照でしたけどもね
江角:あ、スゴい楽しませていただいてます。
フミヤ:少しおとなしくしながら審査員らしく。
江角:はい、わかりました。はい、はい。
フミヤ:(ステージへ向かう)白組よろしくね!
古舘:さあ、フェロモン登場しますんで、藤井フミヤさんです。『Another Orion』。


紅組
華原朋美『I’m proud』

松:紅白初出場の華原朋美さんです。えーと、これから歌っていただく曲には、いろんな思い出があるそうですけれども。
華原:はい!ビデオの撮影でロサンゼルスに行きました
松:そうですか。高いビルの上で歌ってらっしゃった。
華原:そうです。
松:スゴいですね。じゃあ、スタンバイお願いいたします。
華原:はい。よろしくお願いします。(ステージへ向かう)
松:えー、今夜のピアノは小室哲哉さんです。では、華原朋美さん『I’m proud』。


白組
玉置浩二『田園』

古舘:玉置さん!心配しましたけども大丈夫ですか?
玉置:あ、どうもあの、全国の皆様ありがとうございます!元気です!
古舘:いやーもうねえ、今日はあの歌を歌っていただくんで。
玉置:はい。
古舘:一応ですね、TOKIOがバックということで
玉置:そうなんですよ。(ステージ上のTOKIOに)よろしく!
古舘:それじゃあひとつ、さっそく。
玉置:はい、行ってきます!(ステージへ向かう)
古舘:今年は本当に大河ドラマでも大活躍の玉置さんでしたけれども。歌い手さんっていうのは本当役者さんも上手いですね。これやっぱ、歌という3分間のドラマを常に演じてるからでしょうか今日はあの『田園』もちろん主役は玉置浩二さんです!

演奏:TOKIO
長瀬智也(アコースティックギター&コーラス)
城島茂(エレキギター)
山口達也(ベース)
国分太一(キーボード)
松岡昌弘(ドラム)


白組
米米CLUB『浪漫飛行』

古舘:3月で解散ということで
石井:ええ。
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:まあ、これはですねえ、大コンサートを前にして、その後どうするの?っていうのはファンの正直な気持ちだと思うんですけどもね。
石井:3月で米米CLUB解散しましてね、4月から「麦麦CLUB」っていうんでまたデビューしようかと思ってね。
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:いいですね。正月になると「餅餅CLUB」っていうの。
石井:そうそうそうそう(笑)
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:冗談抜きに、今の心境とかどうですか?
石井:今の心境…やっぱりほら。(隣のジェームス小野田)
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:小野田さん。
石井:やっぱり顔で笑って腹で泣いてるんですよ。
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:なるほどね。
石井:そうそうそう。そういう心境ですね。
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:だけどもう、テレビも歌い納めというところがありますから。
石井:歌い納め!
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:今日、バーンといっていただけますか?
石井:パーッといきましょう!
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:ねえ。小野田さん、ひとつよろしくお願いいたします。
石井:もう笑ってますから大丈夫ですよ。
小野田:あっはっはっはっは。
古舘:それじゃあスタンバイの方よろしくお願いします。
石井:はい、行きます。(小野田に)行きましょう。(小野田とステージに向かう)
古舘:正直どうしようかと思いましたけども。さあ、本当にこの紅白、今年米米CLUBとしては最初にして最後のテレビ出演。『浪漫飛行』です、どうぞ!


紅組
globe『Can’t Stop Fallin’in Love』

レコード大賞から一転して金髪姿のKEIKO。

松:紅組はglobeの登場です。プロデュースしている小室哲哉さんがメンバーとしても参加していらっしゃいます。そこで小室ファミリーのみなさんに集合していただきました。よろしくお願いします。ファミリーを代表して華原さん。
華原:はい。
松:一言で言うと、小室さんってどんな方なんでしょうか?
華原:オシャレで、カッコよくて、センスが良くて…
安室:朋ちゃん朋ちゃん、”一言”だよ、”一言”…ふふふっ(笑)
華原:一言では言えないスゴい人なんです!
松:スゴい人が結成したのがglobeというわけだそうです。それではglobe『Can’t Stop Fallin’in Love』。


白組
憲三郎&ジョージ山本『浪漫』

応援にはプロデューサーの北島三郎。

古舘:今回、小室ファミリーだけではございません。ご存知、北島ファミリー。その中でですね、今日は憲三郎&ジョージ山本。
北島:はい。
古舘:ねえ。
北島:はい。
古舘:いよいよ登場、北島さんの曲で。
北島:はい。
古舘:大ヒットしましたよね。
北島:そうですねえ。もうこうなったらねえ、今日はもう思いっきりやるしかないでしょう!
古舘:そうですねえ。じゃあ、ひとつ。
北島:山本!行けや!憲三郎!
古舘:さあ登場です!渋谷の街でキャンペーンまでやってまいりました、今日。北島さんがこの曲、朝の6時に2人のために一気に書き上げました!歌は『浪漫』です。

せりあがって登場。

山本:親父、ありがとうございました。
憲三郎:俺も親父だよ~!

北島三郎に扮した憲三郎、歌い方も紅白バージョン。


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