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吉田拓郎×とんねるず(野猿)の相性





吉田拓郎×野猿

『うたばん』(1998.4.28)
ゲスト:野猿(初出演)

中居:(野猿は)歌番組は、ちなみに他には出たりしてるんですか?
木梨:これと『夜ヒット』だけです。
中居:『夜ヒット』?『夜ヒット』はないですよね。
木梨:じゃあ、これだけ。あ、あとキンキキッズくんの番組に、今日出させてもらって
中居:あ、『LOVE×2』!『LOVE×2』出たんですか?
木梨:そう。

『うたばん』前に『LOVE LOVE あいしてる』を収録してきた野猿。

中居:拓郎さん?
木梨:拓郎さんが。
中居:拓郎さんの反応は、みなさんいかがだったんですか?これ。
石橋:悪かったなあ
中居:悪い?
石橋:うん。
中居:悪かった?
石橋:うん。
中居:なんで?
石橋:あの”お父さん”にとっちゃ、俺たちなんて興味の対象じゃないわけだな
中居:あ、そうなの。
石橋:うん。
中居:ダメだよ、ちゃんと拓郎さん…
石橋:下駄を鳴らして奴が去ってったもん
中居:はははは(笑)

吉田拓郎の反応はハッキリと悪かったようだ。



野猿”結成”秘話

『LOVE LOVE あいしてる』(1998.5.2)
ゲスト:野猿(初出演)

光一:そもそも野猿なんですけども、野猿っていうのは、あの…どこやったかなあ?どっかに、たしか野猿(のざる)っていうホテルが。
石橋:野猿(やえん)街道に。
光一:あれですか?
石橋:いや、それとは全く違うんですけど。
光一:ええ。
石橋:えーっと、ちょうど”結成”した時に“野人”(やじん)こと岡野選手が。
光一:はい、野人。
石橋:ワールドカップ出場を決めた試合を見て、僕たちは感動して。

1997年11月16日 ジョホールバルの歓喜。
最後にゴールを決めたのが”野人”こと岡野雅行。

石橋:まあ、全員『みなさんのおかげでした』のスタッフなんだけど。
光一:そうですねえ。
石橋:なかなかあの、人間らしい生活が出来てないと。
光一:はははは(笑)
石橋:あまり給料ももらえないし。でも、ガンバればCDデビュー出来るんじゃないかということで、本当にCDデビューが出来るようになって。まあ、“野人”までいってないと。まだ“人”までなってないから。
光一:ああ、“猿”だと。
石橋:”猿”で”野猿”でいいんじゃねえか。拓郎さん、つまんないですか?
拓郎:いえ。

野猿の結成話を、ずっと下を向いて聞いていた吉田拓郎。

光一:拓郎さん、野猿って知ってました?
拓郎:(間髪入れず)知りません
光一:知りませんでした?
拓郎:ええ。今、あの”結成”っていう話が出たじゃないですか。
光一:はい。
拓郎:“結成”っていうようなもんなんですか?
木梨:……
石橋:……

番組内でスタッフとやっている野猿は”結成”というほど仰々しいものなのか。
拓郎からの問いかけに言葉を失う石橋・木梨。

木梨:えー、そうですねえ…すいません、変えます。“思い出づくり”にします。
拓郎:(笑)
剛:“思い出づくり”ね。
木梨:“結成”に納得いってないみたいだから変えるぞ。明日、解散します。
拓郎:(笑)
剛:もう終わっちゃうんですか?

とんねるずとスタッフによる”思い出づくり”の始まり。



とんねるず・野猿の違いは?

光一:とんねるずと野猿の時って、やっぱ雰囲気というか心構えっていうか違うんですか?
石橋:いやあ、どうかな…あの~、もうみんなのユニットの中に入ってる部分では、もう楽屋も一緒ですし
光一:あ、楽屋も一緒なんですか。
石橋:食べるモノも一緒ですし
光一:ええ、ええ、ええ。
石橋:まあ、全くそういった意味では、とんねるずだとかいうのは全部忘れて
拓郎:でもさ、2人だけ来るの遅いじゃん
木梨:……
石橋:……

「※この日 野猿の入り時間は9時、とんねるずは10時半入りでした」というテロップ。

拓郎:昨日さ、リハーサルやった時、3人しか来てなかったよ
光一:あ、野猿のメンバー3人。

楽屋も食べるモノも同じだが、入り時間は遅いし前日リハーサルも来ない。

石橋:あ、昨日は本当に僕ダメだったんですよ。僕、本当ここでドラマ撮ってて。アンタは行かなきゃマズいじゃん。
木梨:俺だってゴルフとか…
石橋:プライベートじゃんか。
木梨:あと、大井競馬。「うわ、今日2度楽しい事ある!」。”自分の中の日”だったんだよ。
石橋:自分の(笑)

石橋はフジテレビドラマ『今夜、宇宙の片隅で』収録。
木梨はプライベートを満喫。



吉田拓郎から見た野猿

光一:どうですか拓郎さん、このグループ?
拓郎:知りませんよ(笑)
光一:「知りません」(笑)
石橋:拓郎さん、2曲目書いてくれませんか?
拓郎:イヤ。イヤ。
剛:これはちょっと。
拓郎:イヤ!
木梨:数秒で断られたぞ。「イヤだ」って。

野猿なんて知らないし、曲も書きたくない拓郎。



Kinki Kidsとの類似点

拓郎:でもさあ、これ(後藤)次利でしょ?
石橋:はい。
拓郎:良い曲ですよね、やっぱり
光一:後ほど歌う『Get down』のことですねえ。

野猿のデビューシングルは評価している。

剛:スゴい歌ですね。
光一:歌ってて気持ちいいですよね。
剛:僕好きですよ、この歌
光一:好きです好きです
木梨:そうですか。
光一:スゴい好きですよ
剛:大好きですよ
石橋:まいったなあ。

キンキの2人も絶賛。

光一:ちょっと哀愁漂う路線をパクられたかなって感じですけど
拓郎:たしかに似てるな(笑)
石橋:だって次利さんに、「キンキみたいな曲書いて」って言ったんだもん
光一:(笑)
剛:(笑)
拓郎:(笑)
光一:やっぱそうかあ(笑)

元々は番組でキンキキッズのパロディーから始まったのが野猿。
曲が似ているのは当然。確信犯。



「食わず嫌い王決定戦」

『みなさんのおかげでした』(1998.11.5)
  吉田拓郎 vs 深田恭子

木梨:拓郎さんに来ていただきまして。『LOVE LOVE』ではお世話になりました。ありがとうございました。
拓郎:ありがとうございました。どうも。
石橋:『LOVE LOVE』の時は、あれですよね。
拓郎:はい?
石橋:男の人のゲストの時と女の人のゲストの時、かなり違いますよね?
拓郎:はい
石橋:男の人が…っていうか僕らもそうでしたけど。
拓郎:ええ。
石橋:男の時、つまんなそうにしてますよね
拓郎:……ええ
石橋:やっぱ、女の方がいいんですか?
拓郎:はい。

男12人の野猿。拓郎のテンションも上がらない。



吉田家の水炊き

水炊きを食べる拓郎。

拓郎:水炊きはね、いろいろその家家(うちうち)のがあると思うんですよ。僕ん家はね、にんにくを入れて少しこう。それで鶏肉を入れるんですよ。で、ちくわを入れんの、僕ん家。これ美味しいですよ。今度是非、水炊きを食べにどうぞ
石橋:拓郎さん家にですか?
拓郎:ええ。うち、水炊きが多い家なんですよ

吉田家に招待される。

石橋:奥さまが作られるんですか?
拓郎:ええ。そうですよ。
石橋:奥さまは…森下愛子さんですよね?
拓郎:そうです、今。
木梨:「そうです、今」(笑)
石橋:僕、一回だけ、21ぐらいの時に
拓郎:ええ。
石橋:一回、新宿の飲み屋で会ったことあるんですよ。
拓郎:ああ、よく行ってたらしいです、その頃。
石橋:それでスッゴいキレイで、(呼び捨てで)すいません、「森下愛子だ!」と思って。ぶったまげましたよ、僕。

後の拓郎夫人と会っていた石橋。

石橋:ありがとうございます。水炊き、全然大丈夫です。
木梨:好物だと思いますけど。
石橋:これで水炊き(が嫌い)だったら、食いに行けないじゃないですか。食いに行くってことは(森下愛子に)会えるんですよ。いらっしゃるわけですよね?だから。
拓郎:いますよ。
石橋:それでこう、それこそ、ちくわを入れたりなんかしてくれるわけですよね。
拓郎:ええ。してます。
石橋:絶対行こう!俺絶対っすよ?
拓郎:はははは(笑)
石橋:もう言っちゃったんですから、絶対っすよ

吉田家で森下愛子の作った水炊きを食べる約束。



水炊きパーティー

『LOVE LOVEあいしてる』(1998.12.19)
ゲスト:野猿(2回目)

木梨:少~し今回、ちょっとなんか気がラクなのは、こないだ『食わず嫌い』に来てもらったんで。
石橋:水炊きはいつなんですか?
拓郎:え?
石橋:水炊きに招待してくれる。
拓郎:水炊き、もう毎日やってるよ
石橋:「やってるよ」じゃなくてですね(笑)
拓郎:やってるよ。
石橋:水炊きをパーティーやるから。
拓郎:だから、いつでも来たきゃ来ればいいってばあ
光一:「てばあ」って(笑)
石橋:「てばあ」つったってねえ。

吉田家はいつでもウェルカム。

拓郎:だって普通人間は、人の家行くときピンポンって押して入ってくるわけでしょ?だから来りゃいいんだもん。だから、水炊きはいつでもやってますから。
木梨:勝手に行っちゃってよろしいですかね?
拓郎:どうぞどうぞ。
木梨:おい、いいってよ、みんな!
拓郎:本当に。
木梨:70~80人になっちゃうんですけど。
拓郎:何回かに分けて(笑)
石橋:ああ、いいんだ。いつでも行って。
拓郎:いつでも。水炊きでしょ?
石橋:ええ。
拓郎:いつでも出来ますよ、水炊き。ふふふ(笑)
石橋:水の江瀧子じゃないですよ?
拓郎:違う違う(笑)
剛:誰もがわかってるじゃないですか、それ。誰もがわかってました。
拓郎:水の江瀧子(笑)

水炊き ≠ 水の江瀧子。



野猿とキンキの大晦日

光一:まあ、前回出ていただいてから、結構ちょっと間空きましたけども、どうなんですか?その間から何か変わったものあります?
石橋:まああの、最大の目標であった紅白というものに選ばれなかったんで
光一:ええ。
石橋:まあ来年、年明けの1月1日から約3日間、東京ドームで
光一:それ僕らじゃないですか
石橋:え?
剛:なんかおかしいな、カブってないですか。
光一:僕ら(12月)30・31・(1月)1日と

紅白落選の野猿。紅白辞退のキンキ。

石橋:ああ、俺らはあれか、”黄色いビル”か。
剛:ははは(笑)
木梨:助っ人をやろうと思ってます。
剛:”黄色いビル”(笑)
木梨:拓郎さんが、少~し怒りはじめた
光一:いや、拓郎さんは(いつも)そうなんですよ。

今回も野猿に興味を示さない拓郎。



やっぱり野猿は…

『うたばん』(1999.3.2)
ゲスト:Kinki Kids

光一:基本的に俺、「司会役」が一番いいですね
中居:司会“役”(笑)
石橋:一番いいの?
光一:司会役が。
石橋:“役”がいいの?
光一:一番いいっす。

自分では、司会ではなく司会”役”が一番だと言う堂本光一。

石橋:『LOVE×2』出てると、ちゃんと(司会)やってるけどね
剛:ええ。
石橋:拓郎さんはでも、全然男のゲストの時はノッてないもんねえ
光一:全然ダメですね。特に野猿
石橋:野猿の時ダメだもんねえ
光一:ダメですねえ。
剛:静か~に足組んでますからね。
光一:「もうこの場には入りたくない」っていう顔してますもん、拓郎さん。

最後まで野猿は吉田拓郎にハマらなかった。


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