週休3日制とタムパと、LTVと
いやぁ全然知らなかったんだけど、週休3日制の導入検討してたり導入してる企業があるんだね。自分の子供の頃は土曜は半ドンとかで、社会人になって週休2日になっているから、ちょっとビックリした。(注釈:半ドンは半休のこと。土曜の授業は給食を食べずに帰宅。)
で、若い世代は休日が増えることに賛成らしいのね。
選択的週休3日制、「休日」より「収入」が大事か 若い世代ほど「休日が増えれば生産性が上がる」|株式会社クロス・マーケティングのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000004729.html
でこの価値観を裏付けるかのような
ゆとり世代は「コスパ」、Z世代は「タムパ」若者の「価値観」は進化する! | bizble(ビズブル)
https://bizble.asahi.com/articles/2021083100028.html
「Z世代」(現17~26歳)がタムパ、タイム・パフォーマンス(時間対効果)を重視してますよぅって記事を見つけたのさ。
今日は若者世代の働き方や考えに中年が物申す話じゃなくって、生半可なLTVじゃこれからマズイぞって話を自分なりにまとめてみたい。
LTV(Life Time Value)顧客生涯価値
このLTVって単語を知ってるんならマーケティングや営業等にも明るいんだと思うけど、LTVってクロスセルやアップセルと一緒に語れることも多いよね?
企業側の視点で、『こいつはどれだけ長期間自社に貢いだか?』でLTVを語るのか、顧客側の視点で、『この企業は長期的にみてどれだけの価値を提供してくれるか?』でLTVを語るのは意味が大きく異なってくる。
自分語りでなんだけど、活動量計を買い変えたい!でも、日本メーカーが弱くて選べずにいる。製品の良し悪しでいえばもうデジタルガジェットは海外製品でも良いけど(中身の半導体が日本製だとしても)、サポートやサービスの持続性を考えた時に、まだ日本語以外のものを信じられないでいる。
今現在、活動量計の新製品は出さない日本メーカーのモノを使ってるんだけど(修理は難しいとは理解している)アプリでデータはちゃんと見えてるから、販売が終了してもサービスを継続しているってこと。
海外製品に変えた場合、活動量計の販売数がトップの企業であれば、販売やサービスも持続されると考えるが、企業の事情でサービスが終了する可能性が怖いのだ。
つまり企業側が商品を買ってくれた顧客が自社との接点の中で、LTVの向上(消耗品をオプション、別の商品の購入)を考えるのと、顧客側の商品選択眼として、LTVが重視される(商品購入後のサービスやサポート)のは、企業内で商品コストがまったく変わってくる。
LTVの式は
LTV=購買単価×購買頻度×契約継続期間
じゃなくて
LTV=購買単価×購買数+販売してからのサービス継続コスト
で考えていかないとマズイ。
売ってお終いはない。販売者が最後まで商品に責任を持つ。そのことの意味がナショナルFF式石油暖房機以外にも当てはまっていくと思うのだ。(注釈:ナショナルFF式石油暖房機は、事故にいたる危険があるのでPanasonicが広告費をかけて回収を呼びかけている。)
自分の推測として、Z世代の若者が物を持たず、環境を愛し、生き方の選択とし消費をするんだとしたら、商品やサービスを提供する企業は、環境に考慮して開発製造を行い、シェアできる方法も考えながら、息の長いモノを作る必要があるってこと。
作って消費されてお終いから、長く愛されていくに変わるには、あらゆる企業が努力を強いられそうですな。