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プロダクトロードマップ作ったら急に視界が開けてきた話

スクラム開発を導入していて色々と試行錯誤を続けているのですが、プロダクトバックログだけで管理している中でなんかずっと頭の中にモヤがかかった状態になっていました。

で、解決策として(当たり前な方法ではありますが)ロードマップを作ってみたのですが作った途端に急に視界が開けてきたのでメモ的に残しておこうと思います。

導入してよかったこと

1.いつ頃に何をすればいいのか視覚化された
2.優先順位や計画を立てやすくなった
3.直近だけでなく未来の話がチーム内でできるようになった

やっぱり1.が実現できたことがすごく大きいです。
これができたことで2.と3.にも影響が出てきているので計画に関して思考的にも視覚的にもすごく視野が広がりました。


プロダクトバックログだと時間軸がない

プロダクトバックログだと時間の概念があまりなく優先順位しかないので、この後にこんなことをやるんだろうな、というのはチーム内で共有できるのですが、時間が視覚化されてないので意識が直近だけに集中してしまいます。

また完全にプロダクトチームが独立している組織であればいいのですが、Voicyでは全社員で1つのプロダクトを作っている組織ですので、どうしても会社的にこの時期にこれをやるぞ!などの自分達では調整できない優先度のものが入ってきた場合にそこにも対応できるような時間の持ち方は必要になってきます。

こういった事態でも四半期から半年くらいの長めの期間をとったロードマップを作ることで、この時期前まではこれを終わらせたほうがいいよね、という調整を作りやすいですし、作ったものの共有やフィードバックをみんなから受けることも簡単になります。


導入検討時に誤解されたこと(ガントチャートとロードマップの違い)

元々Voicyに入社する前からある程度ロードマップを使ったディレクションはしていたのですが、基本的にはガントチャート機能を応用して形で作っていました。

またガントチャートとロードマップはどちらも時間が横軸のタイムライン形式ということでは見た目が似たようなグラフなので、スクラムを始めるのにガント?というウォーターフォール形式の象徴的なガントチャートと誤解されることもありました。

ここは実際に作ったら1発で理解してもらったので、なんでもそうですがモノを作ったり提案するときは説明するより作っちゃった方が早いですね。

実際にAsanaで作ったロードマップ

中身はもちろんサンプルでダミーです

Asanaのタイムライン機能を使って上記のようなロードマップを作成しました。
画像のキャプションにも入れてますが、中身のデータはダミー的な適当にどこのアプリ開発でも当てはまりそうなことを入れてます。

大きく左側の区分けとしては、スプリント・目標・外部・テーマという4つに分けています。

「スプリント」はそのまま週1スプリントを記載したもので、目安として置いています。

「目標」については基本的にプロダクトビジョンを記載しています。最初数字目標を置いていたのですが、数字を頂点に置いてしまうとどうしても「お客さんにとっていいものを作る」というよりも「数字を作るための施策を回す」に意識が行ってしまうのでここはあえてこういう形にしています。

「外部」は他のチームの動向が自分達に影響が出る場合の進捗を記載しています。他チームが大きめの施策やリファクタをやっている間は自分達はそこに関わる部分は対応できないので予定を立てる際の参考にしています。

「テーマ」は開発チームがスクラムで開発する部分になります。
赤い帯で「継続率向上」「売上増加」などプロダクトビジョンを実現する際に必要な目標数値を記載しています。その他目標に直接関わるわけではないが品質や組織上の関係で対応する必要があるものを「その他施策」としています。

「テーマ」についてはアジャイルでいう「イニシアチブ」に近い形です。
ここについてはロードマップの鉄則で「機能を書かない」という形でやっているのですが、あまりにも抽象的な表現のままだと共有に支障が出るので黄色い帯をエピックとしてもう少し具体的な形に落としたものを記載したりします。
さらに細かく区切って考えた方がいい場合は白い帯のタスクまで記載する場合もあります。ここまでくるとガントチャートに近い性格になってきますが、よほど実行に際して入り組んだ形でない場合はここまで用意することはほぼないです。

管理ツールの限界で諦めたこと

このロードマップは1個1個の中身はAsanaのタスクなので、同時にチームで進めているスクラムのプロダクトバックログやスプリントバックログなどにそのまま流用したいと考えていました。

ただ、Asanaの機能だと残念ながらカンバン形式でセクションを移動して行ったりプロダクトバックログの段階でやることを具体的な形に落としていくときにうまく活用することが難しかったため、実はチームのバックログとロードマップは全く別の管理になっています。

将来的にはチームのバックログとロードマップを一元的に管理できるようにしていこうと思っています。どなたかAsanaを使っている会社の方でうまく使いこなしている人がいたら教えていただけると幸いです。

まとめ

ロードマップを作ってよかったのは少し未来のことまで視界が広がったのが本当に大きかったです。すでにPdMのみなさんは普通にロードマップや事業計画などを作りながらプロダクト作りを進めている人が大半だと思いますが、たまにこういうツールの見直しをすることで見える視界が広がりますのでぜひ試してみてください。

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