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豊かな恵み

石川県の豪雨の被害、お祈り申し上げます。
輪島教会のために、祈りを捧げたいと思います。

日曜日の朝は、ぜひお近くの教会の礼拝にいらしてください。
聖書の言葉から、豊かな恵みを聴くことができると思います。

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マタイによる福音書 14章19節
群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。
He ordered the people to sit down on the grass, then he took the five loaves and the two fish, looked up to heaven, and gave thanks to God. He broke the loaves and gave them to the disciples, and the disciples gave them to the people.


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あのときの食事、パンと魚の食事だけど、とてもゆたかな食事だった。
なせかというと、イエスさまがあたえてくださった食事だから。
イエスさまがあたえてくださった食事は、わたしたちの考えを超えた、豊かな恵みになるんだ。

あのとき、イエスさまは、洗礼者ヨハネが殺されたと聞いて、一人で祈りたいと人里を離れたところに向かわれた。それなのに、人々が大勢やってきたんだ。
イエスさまは、人々を見て、あわれに思って、病人をいやしてくださった。
そうこうしているうちに、暗くなってきた。
ものすごい大勢の人がいて、このまま山にいると夕飯も食べられないから、弟子のわたしたちはイエスさまに、こう言ったんだ。
「人々を解散させてください。そうすれば、自分で食べ物を買いに行くでしょう」
そしたら、イエスさまは、ぼくらの思いつかないことを言ったんだ。
「あなたたちが人々に食べ物を与えなさい」

わたしたちは、うろたえた。だってここには、パン5つと魚2匹しかなかった。
あとからわかったんだけど、そこには、男だけで5,000人、女性や子供も数えるとさらに大勢の人がいたんだ。
その全員に5つのパンと2匹の魚で足りると思う?思わないよね。それが、人間が考える感覚。

でも、忘れていたんだ。そこには、イエスさまが一緒にいた。
イエスさまが一緒にいて、恵みをくださろうとしているとき、人間の考えを、大きく超えるんだよ。
イエスさまの招きの食卓の恵みは、人間の考えを超えるんだ。

イエスさまのおっしゃるとおり、人々を座らせた。
イエスさまは、5つのパンと、2匹の魚を取って、神さまに向かって、賛美の祈りをされた。
そして、そのパンや魚を、わたしたち弟子に渡されたんだ。

イエスさまから渡されたパンや魚を、人々に渡していった。
みんなにこにこ、イエスさまに感謝の気持ちでいっぱいになっていった。
イエスさまの豊かな恵みにより、大勢の人々は食べて満腹し、残ったパンくずを集めたら12のカゴがいっぱいになったんだ。

わたしたちは、「ここ」には5つのパンと2匹の魚しかなくて、とても足りないと思っていた。
でも、イエスさまがいらっしゃる「ここ」には、「イエスさまがともにいらっしゃる恵み」がある。
「イエスさまの恵み」がわかってなかった貧しいわたしたちも、「イエスさまの恵み」を分かち合うお手伝いをさせてもらえたんだ。
こんなわたしでも、「イエスさまの恵み」を分け合うことができる、そのことが、本当にうれしかった。

「イエスさまの恵み」、このときはパンと魚。
イエスさまの復活の後、教会で毎月の聖餐式で行われている、「主の食卓の恵み」、
そして礼拝で語られる「福音の御言葉」。
その恵みを、世界中の大勢の人々とともにいただくことができる。

皆さんも、こうして礼拝で御言葉を聞くという奉仕をしている。
イエスさまの恵みを分け合うお手伝いを、しているのです。

イエスさまの招きの食卓の恵みは、人間の考えを超えて与えられます。
イエスさまは、今日も皆さんお一人お一人の名前を呼んで、
その豊かな恵みに、招いてくださっています。

天の父なる神さま
わたしたちは、イエスさまから豊かな恵みをいただいているのに、
これでは足りないと思ってしまっています。貧しい僕を、あわれんでください。
イエスさまが、神さまに感謝して、パンを割いてわけてくださるとき、
わたしたちはイエスさまの豊かな恵みにあずかることができます。
わたしたち一人一人を、名前を呼んで、招いてくださっていることを、感謝します。
どうぞ喜んで、その恵みをいただくことができますように。
この祈りを尊い主イエスキリストのお名前によって、お祈りいたします。アーメン