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場づくりって何だよ(雑記)

 Centerは実験映画・実験音楽・サウンドアートを軸とした、アーティストの運営するオルタナティブ・スペースです。2Fは宿泊施設となっています。1Fはギャラリー/ショップ/カフェ/フリースペースとして週3日程度オープンしており、時にイベントも開催しています。(※上記画像は今年の夏まつりの様子)

 以前もnoteに書きましたが、風変りなことをやっている割には実に様々な方にお越しいただけているなあと、それはとても嬉しいことでもあるのですが、人は自分の見たいように物事を見るものだなと、最近ちょっとしたジレンマも抱いていたりします

 というのも、「みんなが集まるゲストハウス」と紹介されたり、「地域活性化のための多目的スペース」と紹介されたり、「まちづくりや子育てを頑張ってる居場所」と紹介されたりすることが増えてきて、その度に「なんか違うんだけどな~まあそう見えてるならしょうがないのかな~」とちょっとしたモヤリが産まれている訳です。

一夜限りのスナックイベント(人が集まるゲストハウスぽく見えなくもない?)
子供向けのフィルムワークショップ(子育てスペースに見えなくもない?)
地元アーティストによるレコ発ライブ(地域活性化に見えなくもない?)

 それらの良いとこどりをしていたりもする訳ですが、やはり自分たちとしては表現活動の拠点としてのオルタナティブ・スペースを貫きたく、アイデンティティはちゃんと固持したい!という想いも日に日に強くなり、来年からアーティスト・イン・レジデンスのプログラムを開始することにしました。本格始動に先立ち、12月・1月にかけてトライアルとして2名のアーティストの滞在・発表が決定しており、詳細は追って告知します!

 最近スクワット/スクウォット(*放棄された建物を占拠して住んだり飲食店やライブスペースを作ったりすること。社会・政治的な運動として始まり、文化的な場としても機能していた)に関するトークを聞いたりして、場は勝手に作り上げられていくものだよな、とか、Centerはオルタナティブ・スペースを名乗ってなんだか恥ずかしいわ(真のオルタナティブはこんなもんじゃない)、とか思ったりしましたが、はたして現在の日本で何がどこまで出来るのかを考えつつ、資本主義にささやかに抵抗しながらも家族を養っていかなくてはならないし、日々頭を悩ませながらCenterを運営しています。

 とにもかくにも、場づくりもまちづくりも、それを目的として金儲けが絡んだ時点でつまらないものになる。ような気がしている。締まりが悪い文章となってしまいましたが、気は引き締めつつ。

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