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続・息子の登園拒否 ー「誰も悪くない」というところから始めるー

最近、なんの前触れもなく突然キレることが多々ある5才の息子。
そして同時に、その息子にキレるわたし…という構図が、少なからず頻繁に起こるわが家。

たとえばきのうは雪が降っていて、そろそろ幼稚園に行く時間だったので「寒いから靴下はいて」と言っただけで、さっきまで穏やかだった息子が突然キレる。ましてやその流れで「もう出るよ!」とでも言おうものなら、それはそれは盛大にパニック状態になる。

その裏にはきっと、もっと遊びたかったとか、もう少しお家にいたかったとか、お外は寒いから出たくないという、単純な気持ちがあるのだろうけど。

それでも忙しい朝に突然キレられると、そこに反応してわたしもキレてしまう。きのうなど、「もう行かなくていい!一生行くな!」と啖呵を切って寝室に立て籠もる始末だった。

わが家の息子は数年前から登園をイヤがるようになり、一時期は1年半ほど完全に無登園だった。

息子の登園拒否に関する記事を書くのはこれで3部目である。(まさかそんな長編シリーズになるとは思わず、その時その時で思いついたときに書いていただけだったのだけど。)

改めてそのことを書くにあたり、昔の自分が書いた1部目と2部目を読み直してみた。

1才から保育園に入り、なんの文句も言わずにニコニコ登園していたころから、下の娘が生まれて数カ月後に始まった登園拒否についての心情を書き綴った記事。

あぁ、あの頃はあんなに悩んでいて、あんなに苦しくて、でもなんとか現状を受け止めようと必死でもがいていたんだなぁ。と、他人事のように、でもどこかそんな昔の自分を抱きしめてあげたくなるような気持ちで読んだ。

そしてあれから。

引っ越しで新しい地に移ったことをきっかけに、今年の5月から別の幼稚園に下の娘と共に入園した息子。

最初の方こそイヤがって、私が帰ろうものなら必死で追いかけてきていたけれど。

徐々に慣れてきて、互いに「おれたち なかまだもんな!」と言い合えるくらいの友達もちょこちょこできて。「きょうは○○くんとおいかけっこしたんだよ!」と報告してくれることも時々出てきて。

あぁこれでやっと普通に行くようになってくれたなぁ………なんて安堵していたのは、ほんの束の間でした。(笑)

子どもが園に行けないのは、親の問題?

以前のように毎朝のように泣き続けて登園を拒否するということこそなくなったものの、数日行ったかと思えば数日お休みするという『カスタネット登園』を繰り広げ、今はだいたい週3日行けばいい方だ。

そして今でもやはりきのうの朝のようなパニック状態になることが時々ある。

相変わらず行きたくない理由を訪ねても「行きたくないから。おうちにいたい。」と言うだけで、詳しい理由はわからないのは今も変わらずである。

これが、2年前の私はとても悩んだ。

「なぜ行きたくないの?」
「保育園でなにかイヤなことがあるの?それが解決すれば行くの?」
「私が悪いの?もっとこの子と向き合って関わってあげなきゃいけなかったの?私の愛情不足だったの?」

そんなことを、堂々巡りのようにずっと考えていた。

このときは、「園は行くのが当たり前」「行けない子は何か問題がある」と、思い込んでいたのだ。
そしてその「問題がある」というのは多くの場合、「親の愛情不足や躾の問題」に終始してしまいがちなのではないだろうか。

でもね、そんなことないのだと思う。

「愛情不足」や「躾の不行き届き」って言葉は、ものすごく親を縛り、追い詰めるなと思う。でも、そこに原因を求めたっていいことは1つもないのだ。それどころかそれは子どものことまで縛って、ヘタをすると追い詰めてしまうことだってあるんじゃないかと思う。

だから、誰かや何かに原因を求めるんじゃんくて、「私はじゅうぶんよくやっている」「私にもこの子にも、なにも問題はない」というところから始めることで、やっと色々なことが見えるようになるのではないかと思うのだ。

「親が変われば子も変わる」という思想から離れる

わが家は息子がHSCで私がHSPというコンビネーションの家族である。お互いに人の感情に敏感で、お互いに極端に怖がりなところがあり、お互いに感受性が豊かだ。そのことがわかったのも、悪者探しをやめて現状を受け入れることができるようになったから。

息子になにか問題がある、という目で見るのではなく、かといって私の関わり方や躾に問題があると見るのでもなく、これはただの気質であり、変わる必要も直す必要もないことなのだ。

感情の起伏が激しいことも、以前なら「私が悪いんじゃないか…」と思っていたし、正直その現象が激しくなっていたここ1ヶ月ほどは半分以上その思考に陥りかけていたのだけれど。

ー そうだった。これはこの子の気質なんだった。そして同じように私もその気質を持っている。それが遺伝なのかどうかはわからないけれど、どちらにしても持って生まれたもので。直るとか直らないというものではなく、いいとか悪いとかいうものでもないんだ。ー

その原則を思い出せるまでに、少し時間がかかってしまったけれど。

息子も私も、直すべきことなんてなに1つないのだ。

もちろん表向きのキレるという現象自体はなんとかコントロールしたほうがいいのだろうけれど、根本的な気質は変える必要があることではなく、むしろそんな自分や子どもとうまく付き合っていく術をいくつも身につけることが必要なのだと思うのだ。

同じ屋根の下に暮らし、行動を共にしている以上お互いに影響を受けていないはずはないだろう。心理学的に言えばやはり親の情緒が子どもに多くの影響を与えているという点は確かにあるのだろうけれど。

世間一般では「親が変われば子も変わる」という思想もあるけれど、それは結果的に子どもに変わることを期待する行為であり、結局は子どもを否定していることに他ならないと私は思っている。

そして、自分だってそんなに簡単に変われるものではないし、むしろ変われると思うこと自体がエゴなのではないかとさえ思う。そして実のところ、変わる必要性なんて1ミリもないのだ。

誰もなにも悪くない。誰も変わる必要もない。息子も、私も、誰かさんも。

そう思うことではじめて、自分も人も評価することなくまっすぐに見つめることができれるのではないかと思うのだ。




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