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kemi(古川明美)
2019年3月3日 20:53
子どもの頃、冬の夜は毎晩冷えた自分の足先を母の腿に挟んで眠っていた。私にとって母は、恐怖の対象でしかなかった。毎日のように鬼のような形相で怒られ、優しくしてもらった記憶などほとんどない。今だからこそ、母のあの狂乱は教育熱心だったが故だったのだと少しは理解できるものの、小さかった時はそんな事理解できるはずもなく、ただただ怖かった。にも関わらず、眠る時だけは何故か、当たり前のように毎晩そうして眠っ