出張で新幹線を使う時、台風が来ていたならリスケすべし

今日は2024年8月16日、台風7号が関東に近づいてます。
朝起きた時は、曇っているぐらいで風も強くなく、雨も降ってないので、外を20分ぐらい散歩しました。マンションの1階にあるジムでバイクを乗ろうと思って着替えて降りたら、お盆で閉鎖されていたので、仕方なく外を歩いたのでした。
新幹線が止まるほどじゃないのかなあ、と思っていたら、11時頃から外が見えないぐらいの雨になってる。風もでてきて、ベランダのローリエが激しくゆらゆらと枝を動かしてます。うちの猫は窓辺に陣取って、風で枝が動くのを楽しそうに眺めてます。

台風が来る度に思い出す新幹線に閉じ込められた事。


京都で癌学会があり、そこのランチョンセミナーの司会を頼まれ、前日入りの予定でした。台風が関西を経路に北上する予報で、新幹線は、朝10時までは動かすという予定になっていました。そのため、10時に京都に着くよう朝8時過ぎの新幹線に乗り込みました。
なんとかなるかなあ~。
なーんて考えは甘く、岐阜羽島駅手前ぐらいから徐行となり、ついに、岐阜羽島駅で停車してしまいました。
「風が強いので、いったん停車します。」と、車内放送がありました。
すぐに動くだろうと思ったら、1時間経っても動かない。
3時間ぐらい経ったところで、
「これから先で、木が倒れたため、対応するため、もう少し止まります。」とのアナウンスがありました。もう少し、というからには、動くんだろうと思って私はのんびりとかまえていました。ところが、旅慣れた風のサラリーマンぽいヒト達がゾクゾクと降りていく。扉は閉まってるので、車掌さんのところに行って交渉しないと降りられない状況なのに、どんどん降りていく。
え?どういうこと?なんで?
と思っていたのですが、こうなると動かないってことを経験されていた方々なんだと、今はわかります。
一旦止まりますと放送があってから、しばらくして扉が解放され、駅構内のコンビニに出ることができました。新幹線の乗客が一気に小さいコンビニに集まるので、とんでもない状況でした。割と早くにコンビニに入ったので、お水とおにぎりとドーナツを買うことができてたのですが、当然在庫に限りがあるので、みるみるうちに店内の品物はなくなっていきました。
→ 教訓その1. 新幹線に乗る時は、お水と多少の食糧は持参すべし。

深夜の女性一人客のホテル予約は困難


その後、1時間ぐらいで、また新幹線の中に戻れという案内があり、扉は閉められ、車内も暗くなり。。。空調も切れ。。。
これはさすがにやばいなと思い、SNSで探ってみると、米原に止まっている新幹線は、毛布と水が配られたと書いてるヒトがいたのを見つけた。

え?そんな。こっちの電車はなんの放送もないぞ。どうなってるんだ。

と思い、車掌さんに聞いてみると、
「え?そうなんですか?うちらなんも聞いてない!!」
と、車掌さんが慌ててる。

なに?そういうこと?
つまり、台風の時の対応の基本ルールとかなくて、情報共有もされてなくて、各車両の車掌さんの采配によるってこと?え~、それはない!
もうこれはこのままいても無理と判断し、近隣のホテルを検索。空室ありのところに電話をするも、けんもほろろに断られる。

そう、夜の10時すぎにに女性の声でホテルに電話をすると、まず取れない。
夫に(その当時は居た(笑))連絡して、近隣ホテルに電話をして予約を頼んだ。数分で、部屋が取れたと連絡が来た。

荷物をまとめて、車掌さんに、ホテルに泊まるので降ろしてください、とお願いすると、すぐに開けて出してくれた。
これも絶句。そんなことなら扉を閉めたままにするな~!
→教訓その2.新幹線が止まったらすぐに近隣ホテルを予約するか、違う交通手段を取るか、できるだけ早くに判断すべし。

さて、新幹線を折りて改札に向かい、外に出してくださいとお願いすると、払い戻しをするという。モバイルスイカを渡して対応してもらおうとするも、なんとサイトにアクセスできないので、払戻金額が計算できないと言う。なんだかんだと窓口に行ったのが23時を過ぎていたので、JRの新幹線予約システムがクローズしていた。駅の中に居た5人ぐらいが、即集まってきて、
「いや、こっちのサイトはどうだ?」など、ああでもない、こうでもないと騒いでる。ちょっと年齢高そうなヒトが、「手で計算するしかないんじゃないの?」って言った即座に、若い駅員さんが、手慣れた感じで時刻表をぱらぱら~っとめくって、電卓で計算し始めた。

これはなかなか面白い状況ではあったけど、楽しむ余裕はない。
結局、手で計算して払い戻しをしてくれて、明日、モバイルスイカの処理をすればいいことになり、無事に駅を出ることができた。

この経験から、もろもろ危機に対して、現場の判断に任されているところが大きく、対応できていないということが見てわかる状況だった。
今回の台風では、早めに新幹線を運休にすることを決定してアナウンスしていた。これは正しい判断だと思う。

→教訓まとめ
悪天候が予想されるならば、最悪の状況を考えてリスケすべし。
止まった新幹線はすぐに動かない。
早めの判断が、その先につながる。
長距離移動では、最低限の食糧を確保するべし。

研究と同じで、リスクマネージメントは必要だと思ったのでした。
あれ以来、悪天候が予想されるときは、なるべく出かけないようにしています。

皆様もお気をつけくださいませ。