【今日のバッハのカンタータは?】2024/8/25(日)トリニタティスXIII
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年8月25日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスXIIIまたは三位一体の日の後の第13主日
2024年8月25日 - 今日はトリニタティスXIII(トリニタティス後第13主日)。ライプツィヒ時代の3年間のカンタータ・サイクルからとても古典的なカンタータを3曲紹介しよう。
この日の福音朗読には「善きサマリア人」のたとえ話があり、神と隣人を愛せよという戒めが込められているため、カンタータの歌詞もそれに関連した内容になっている。
「汝の主なる神を愛すべし」《Du sollt Gott, deinen Herren, lieben》BWV 77は、1723年のカンタータ・サイクル1年目のもので,かなり短いカンタータだ。
1724年の「ただ汝のみに、主イエス・キリストよ」《Allein zu dir, Herr Jesu Christ》BWV 33は、2年目のカンタータ・サイクルの作品なので,コラール・カンタータだ。このカンタータは、コンラート・フーベルト(Konrad Hubert, 1507-1577)の讃美歌に基づくもので、善きサマリア人については間接的にしか言及していない。
最後のカンタータ「汝ら、自らをキリスト者と名づけし者」《Ihr, die ihr euch von Christo nennet》BWV 164の歌詞は、バッハがワイマールで頻繁に仕事を共にした台本作者サロモン・フランク(Salomon Franck, 1659-1725)が書いたものだ。その台本には,キリスト教の聴衆に向けた寓話,つまり,キリストが命じたように憐れみ深くあれという内容が明確に語られている。
Music for today
Du sollt Gott, deinen Herren, lieben, BWV 77
(first performance 22 August 1723, Leipzig period)Allein zu dir, Herr Jesu Christ, BWV 33
(first performance 3 September 1724, Leipzig period)Ihr, die ihr euch von Christo nennet, BWV 164
(first performance 26 August 1725, Leipzig period)
Playlist
WBC54-Trinitatis XIII or 13th Sunday after Trinitatis