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【今日のバッハのカンタータは?】2024/10/5(土)アウグスト3世ポーランド王就任記念日

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年10月5日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。

アウグスト3世ポーランド王就任記念日

2024年10月5日 - 1733年、アウグスト3世が父(アウグスト2世)の後を継いでポーランド王兼ザクセン選帝侯となった。1734年には、急遽アウグストのライプツィヒ訪問が発表され、その滞在中の選帝侯選出の記念祭が企画された。

バッハは国王と選帝侯の宮廷作曲家として(ゴルトベルク変奏曲の原稿に自らそのように書いている)、すぐに作曲に取りかかった。彼は3日もかからずに「祝福されしザクセンよ、汝の幸運を称えよ」《Preise dein Glücke, gesegnetes Sachsen》BWV 215を作曲した。幸い、バッハは再利用にちょうど良い曲をいくつも持っていた。たとえば冒頭の楽章は、1732年に父の名前の日(nameday)のために書いたが現在は失われているカンタータ《Es lebe der König, der Vater im Lande》BWV Anh 11を原曲としている。それにしても......わずか3日間! 大変な離れ業だ。

このカンタータは、1734年10月5日、ライプツィヒの市場広場にある選帝侯の宮殿Apels Hausの前で初演され、アウグストは大変喜んだ("herzlich wohlgefallen"「心から満足した」と記録されている)。

Music for today

  • Preise dein Glücke, gesegnetes Sachsen, BWV 215
    (first performance 5 October 1734, Leipzig period)Playlist

Playlist

WBCF1005-Election anniversary of August III as King of Poland

このプレイリストを聴くには、以下のストリーミング・サービスのいずれかを選んでください:

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ザクセン選帝侯ポーランド王アウグスト3世の肖像 -- ルイ・ド・シルヴェストルの工房作。彼はポーランドの衣装をまとい、金羊毛章と聖霊章を身につけている。左には、王冠のモノグラムがあしらわれた椅子の上に、ザクセン政府が戴冠式のために用意したマントが置かれている。右側には、テーブルの上に王冠、杖、宝珠という王権の象徴が置かれている(ウィキペディア)。


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jun
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