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ハノンの正しい練習方法 by アムラン
ピアノを習ったことがある人ならみんな大好きハノン!
でも,間違った方法で練習している人はいないですか?
どんなに難しい曲でも涼しい顔で弾いてしまうアムラン(Marc-André Hamelin)が,ハノンの美しさと共に正しい練習方法を教えてくれます。
そういえば昔ピアノを習っていたときに,よく「歌いなさい」と怒られていた。でも,自分としては歌ってるつもりだったので,どうすればいいかわからず途方に暮れていた。そもそも,どうすれば「歌う」ことができるか,つまり,「歌う方法」を知らなかったわけだ。
でも,懲りずに通っていた室内楽のセミナーで,とあるチェリストが歌い方を教えてくれた。そして,楽譜の読み方(フレーズの読み取り方)を完全に間違えていたことに気づいた。天地がひっくり返るような衝撃だった。そのセミナーの時にはモーツァルトのピアノカルテットの練習をしていたのだけど,慌てて楽譜を読み直して弾いたら,他の先生方からも随分誉めていただけた。(まぁ,それ以前がひどかったから,前よりも…という意味だけど)
教えてくれたチェリストは,「正しいフレーズの取り方は,ハノンでも身につけることができるんだよ」と言っていた。上のアムランのハノンは,その意味をわからせてくれるような演奏だ。
件のチェリストの方に「ピアノを教えてください」とお願いしたら「ピアノは無理だねぇ」と笑って断られた。その後何年かしてから,ひょんなことからチェロを始めることになった。2,3年くらい経った頃いただいた年賀状に「チェロを始めたんだって? 近くの街に時々レッスンに行ってるから是非おいで」と。当時の師匠の兄弟子にあたる人だったので,何かの機会に私の話題になって知ったらしい。ちなみにチェロを始めたのは,東京から地方の片田舎に引っ越してからだったので,私としては願ったり叶ったり。
でもね,レッスンを受け始めて何年かしたところで癌で他界。それから何年かは,たびたび夢の中で会っては号泣していた。人生の恩師とずっと思っている人だ。
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