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nirasaki
リズムの揺れとリズムキープ
音楽の表情を作るため,リズムを揺らすことがある。このリズムの揺れを使って効果的な表現をするためには,聴いている人が「ぁ,今の音の入りが少し早かった」といったことを意識的であれ,無意識的であれ感じられないといけない。そのためには,基本的にはリズムは崩さず,その規則的なリズムを聞き手に感じてもらう必要がある。
ショパンは,リズムを揺らしてワルツとかを弾く弟子に,きちんと(特に左手は)メトロリームに合わせて弾けるようになりなさいと口うるさく指示したと,昔,何かの本で読んだ(どの本だったっけ..)。実に尤もだ。そもそもの基本的なリズムが崩れていたら,それはただのリズム音痴な演奏だしね。
というわけで,リズムの揺れを効果的に使うためには,基本的には規則的なリズムで演奏するべきだ。ただし,両者をどのように両立するべきかを真面目に考えると🤔,シェークスピアのような気分になってくるので,とりあえず細かいことは気にしないで,楽器を練習する時はメトロノームをよく使っている。リズムの揺れ云々以外にも,技術的ないろいろな問題がメトロノームの使い方一つで解決することも多い。(これはまたそのうち)
ただし,音楽のリズムの取り方は時代や様式で変化しているはずで,グレゴリオ聖歌などのモノフォニーな曲や,ある種のヘテロフォニーな曲ではメトロノームは使うと良くない場合も多い。そもそも,リズムという言葉の概念自体が時代やスタイルによって違うようで,これ自体も面白いトピックなんだけど,書き出すととまらなくなりそうなので,こちらもそのうち気が向いた時に少しずつ。
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