【今日のバッハのカンタータは?】2024/9/1(日)トリニタティスXIV
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年9月1日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスXIVまたは三位一体の日の後の第14主日
2024年9月1日 - 今日はトリニタティスXIV(トリニタティス後第14主日)。ライプツィヒ時代の3年間のカンタータ・サイクルから3曲を紹介しよう。
イエスが10人のハンセン病患者を奇跡的に癒したというこの日の朗読が、「我が身には健やかなところなく」《Es ist nichts Gesundes an meinem Leibe》BWV 25の発想になっている。非常に豊かで色彩豊かなカンタータだ。これはおそらく、翌日にオーケストラと合唱団が1723年の市議会発足の祝祭"Ratswechsel"のカンタータ《Preise, Jerusalem, den Herrn》BWV 119を演奏しないといけなかったので、その練習にこの曲を使えるようにしたからであろう。
「イエスよ、汝わが魂を」《Jesu, der du meine Seele》, BWV 78は、2年目のカンタータ・サイクル中に作曲されたコラール・カンタータだ。ドイツの詩人ヨハン・リスト(Johann Rist, 1607-1667)の賛美歌に基づく作品で、基となるメロディもおそらく彼自身が書いたものだ。
1726年、バッハは3年目のカンタータ・サイクルに取り組んでいたが、初めの2年よりはペースを落としていた。従兄弟のヨハン・ルートヴィヒによる一連のカンタータを演奏した後、そこで使われていたザクセン=マイニンゲン公エルンスト・ルートヴィヒ1世の歌詞に基づく7つのカンタータを作曲した。 「感謝を捧げる者,われを讃えん」《Wer Dank opfert, der preiset mich》BWV 17はその1曲で、この日の朗読から、10人のらい病人のうち、一人のサマリア人だけが癒しの後にイエスに感謝したという特定の場面に焦点を当てたカンタータだ。
Music for today
Es ist nichts Gesundes an meinem Leibe, BWV 25
(first performance 29 August 1723, Leipzig period)Jesu, der du meine Seele, BWV 78
(first performance 10 September 1724, Leipzig period)Wer Dank opfert, der preiset mich, BWV 17
(first performance 22 September 1726, Leipzig period)
Extra information
オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV78の詳細と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-78/
Playlist
WBC55-Trinitatis XIV or 14th Sunday after Trinitatis