【今日のバッハのカンタータは?】2024/8/11(日)トリニタティスXI
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年8月11日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスXIまたは三位一体の日の後の第11主日
2024年8月11日 - 今日はトリニタティスXI(トリニタティス後第11主日)。今日のためのカンタータは3曲ある。
「わが心は血にまみれ」《Mein Herze schwimmt im Blut》BWV199は、いろいろな意味で特別な曲だ。まず、1900年にバッハ協会が活動を停止した時点では、BWVのカタログは198番までしかなかった。しかし、1911年にこのカンタータのバッハによる自筆譜が発見された。この曲はワイマール初期のカンタータで、バッハはこの新しい音楽形式を試みており,旧来のモテット形式の典礼音楽よりも人気を博していた。
バッハはその後、ワイマールとケーテンでBWV199を再演しているが、いくつかの写本に見られるように、複数の楽章に若干の変更が加えられている。そして1723年にはライプツィヒでも、トリニタティスXIの日の説教後に演奏している。しかし、今回,以下のプレイリストで紹介するクリストフ・コインによる演奏は、オリジナルのワイマール版だ。
1723年の同じ日の説教の前には、彼は新しいカンタータ「心せよ、汝の敬神いつわりならざるか」《Siehe zu, daß deine Gottesfurcht nicht Heuchelei sei》BWV 179を演奏した。
「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」《Herr Jesu Christ, du höchstes Gut》BWV 113は、ライプツィヒでの2年目のカンタータ・サイクルに作曲されたもので、1588年のバルトロメウス・リングヴァルト(Bartholomäus Ringwald)による賛美歌に基づくコラール・カンタータだ。
Music for today
Mein Herze schwimmt im Blut, BWV 199
(first performance 12 August 1714, Weimar period)Siehe zu, daß deine Gottesfurcht nicht Heuchelei sei, BWV 179
(first performance 8 August 1723, Leipzig period)Herr Jesu Christ, du höchstes Gut, BWV 113
(first performance 20 August 1724, Leipzig period)
Extra information
オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV199についての詳細な情報と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-199/
Playlist
WBC52-Trinitatis XI or 11th Sunday after Trinitatis