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【今日のバッハのカンタータは?】2024/8/4(日)トリニタティスX

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年8月4日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。

トリニタティスXまたは三位一体の日の後の第10主日

2024年8月4日 - 今日はトリニタティスX(トリニタティス後第10主日)。先週の日曜日と同様、バッハがライプツィヒで作曲した最初の三年間のカンタータ・サイクルから、3曲のカンタータをお届けしよう。

1723年にライプツィヒに到着したバッハは、毎週のカンタータの作曲のノルマを果たすために, 初めはワイマールのカンタータを利用した。トリニタティスXIとXの主日では、大規模な新作カンタータを2曲書いた。先週の日曜日には、「主よ、汝のしもべを裁くことなかれ」《Herr, gehe nicht ins Gericht mit deinem Knecht》BWV105を紹介したけど聴いてくれたかな?。今日紹介するのは「見つめなさい。これほどの哀しみがあるだろうか」《Schauet doch und sehet, ob irgend ein Schmerz sei》BWV46だ。無名の詩人による歌詞は、エルサレム滅亡についてのイエスの予言に基づくもので,先週の曲と同様に詩に魅了されて書いたと思われる。

「主よ、まことの神よ、我らから取り去りたまえ」《Nimm von uns, Herr, du treuer Gott》BWV 101は、ライプツィヒでの2年目のカンタータ・サイクル中に作曲されたコラールで,マルティン・モラーが1584年に作曲した同名の賛美歌に基づく。

「主よ、汝の目は信ずる者を見守りたもう」《Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben》BWV 102は、バッハが遠い従兄弟であるヨハン・ルートヴィヒのカンタータを通して知った,サクセン・マイニンゲン州のエルンスト・ルートヴィヒ公の歌詞に基づく一連のカンタータの一部だ(7/147/21の記事参照)。

Music for today

  • Schauet doch und sehet, ob irgend ein Schmerz sei, BWV 46
    (first performance 1 August 1723, Leipzig period)

  • Nimm von uns, Herr, du treuer Gott, BWV 101
    (first performance 13 August 1724, Leipzig period)

  • Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben, BWV 102
    (first performance 25 August 1726, Leipzig period)

Extra information

オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV102と168についての詳細な情報と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-102/

Playlist

WBC51-Trinitatis X or 10th Sunday after Trinitatis

このプレイリストは以下のストリームサービスからどうぞ。

Image of the day

ライプツィヒのニコライ教会の木版画(1592年)。ニコライ教会はトマスカントールとしてバッハの監督下にあり、バッハはここでも多くのカンタータを演奏した。

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