【今日のバッハのカンタータは?】2024/7/28(日)トリニタティスIX
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年7月28日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスIXまたは三位一体の日の後の第9主日
2024年7月28日 - 今日はトリニタティス IX(三位一体の日の第9主日)だ。 今日は、バッハがライプツィヒのトマスカントルに任命された時から始まったカンタータサイクルの1年目、2年目、そして3年目の作品からそれぞれ1曲ずつ、合計3曲をお届けしよう。
まずは、「主よ、汝のしもべを裁くことなかれ」《Herr, gehe nicht ins Gericht mit deinem Knecht》に基づくBWV105。これは「不正な管理人の寓話」に基づく。この曲の緻密な歌詞を書いた詩人は不明だが、彼がバッハに最も複雑なカンタータのひとつを書かせたことは間違いなく、真の傑作といえる。
「われ何ぞ世を思いわずらわん」《Was frag ich nach der Welt》, BWV 94は、第2カンタータ・サイクル、つまりコラール・カンタータ・サイクル
の作品で、バルタザール・キンダーマン(Balthasar Kindermann, 1636-1706)の賛美歌に基づく。
1725年の聖霊降臨(Pentecost)の後の最初の日曜日は、バッハがトマスカントールになってちょうど2年経った日で、それまでの2年間は毎週少なくとも1曲の新しいカンタータを作曲していた。この2年にわたるカンタータ・サイクルのあと、バッハは少しだけ休むことにした。そこから続く8回の日曜日は、ゲオルク・フィリップ・テレマン(Georg Philipp Telemann)のカンタータを演奏した。そして、第9主日(トリニタティスIV)には、再びオリジナル曲を作曲した。「償いをなせ、そは恐ろしき言葉」《Tue Rechnung!Donnerwort》BWV 168は、彼が愛したワイマールの詩人、宮廷司書サロモン・フランク(Salomon Franck)の台本に基づく。
Music for today
Herr, gehe nicht ins Gericht mit deinem Knecht, BWV 105
(first performance 25 July 1723, Leipzig period)Was frag ich nach der Welt, BWV 94
(first performance 6 August 1724, Leipzig period)Tue Rechnung! Donnerwort, BWV 168
(first performance 29 July 1725, Leipzig period)
Extra information
オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV105と168についての詳細な情報と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-105/
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-168/
Playlist
WBC50-Trinitatis IX or 9th Sunday after Trinitatis
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