【今日のバッハのカンタータは?】2024/6/23(日)トリニタティスⅠV
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年6月23日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスIVまたは三位一体の日の後の第4主日
2024年6月23日 - 今日は三位一体第四主日。ヴァイマルとライプツィヒのカンタータ3曲です。
「永遠の愛の慈悲深き心よ」《Barmherziges Herze der ewigen Liebe》BWV 185は、バッハがワイマールで書いた約20曲のカンタータのひとつ。ワイマールでは毎月カンタータを書くことが求められていた。 歌詞は、ワイマール時代の他のいくつかカンタータと同様、宮廷詩人サロモン・フランク(Salomon Franck)によるもの。このカンタータは、この主日の福音書の朗読である「山上の説教」を想起させる。バッハは、このカンタータをワイマール時代に少なくとも1度、ライプツィヒ時代には,1723年の初めてのトリニタティスIVを含めて少なくとも2度演奏している。
ライプツィヒ時代の初期には、バッハはしばしば説教の前と後に1曲ずつ,即ち合わせて2曲のカンタータを演奏した。1723年のこの主日には、BWV185は説教後に、説教前にはこの日のために作曲した「まじりけなき心」《Ein ungefärbt Gemüte》BWV24が演奏された。このカンタータは、バッハがライプツィヒで作曲した最初のカンタータだ。バッハがライプツィヒに赴任してからこの日までにあった主日と祝日には、ワイマール時代のカンタータと、ライプツィヒへの到着前にケーテンで準備しいた2つのカンタータBWV 75と76を演奏していた。
1732年に作曲された「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」《Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ》BWV 177は、彼のコラール・カンタータ・サイクルを完成させるために書かれたコラール・カンタータだ。1724年のトリニタティスIVの主日は、その重要性から祝日みなされる訪問祭(Visitation)と重なっていた。そのため、1732年に彼はその空白を埋めた。晩年には適切な台本作者がいなかったため、コラールの歌詞をそのままカンタータの歌詞にすることが多かった(これを "per-omnes-versus "と呼ぶ)。この曲のもとになった賛美歌は、ヨハン・アグリコラ(Johann Agricola, 1494-1566)が1530年に書いたものである。
Music for today
Barmherziges Herze der ewigen Liebe, BWV 185
(first performance 14 July 1715, Weimar period)Ein ungefärbt Gemüte, BWV 24
(first performance 20 June 1723, Leipzig period)Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ, BWV 177
(first performance 6 July 1732, Leipzig period)
Extra information
オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV185の詳細と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-185/
Playlist
WBC45-Trinitatis IV or 4th Sunday after Trinitatis
Image of the day
記事を気に入っていただけたら幸せです🥰 たまにコーヒー代☕️をいただけたら,天に昇るくらい幸せです😍 (本当に天に昇らないように気をつけます)