幽霊学入門に手を出したカエル
こんにちは、セルラッタです。
私はごく稀に本を読むのですが、最近は『幽霊学入門』という本にハマっています。
実は買ったのは3、4年も前で、当時数ページだけ読み放置していました。なんとも勿体無いことをしたなと、今になって思います。
何故ならこの本、ガチめに面白いんです。
因みに私は幽霊の存在を信じていません。
居たら怖いから信じないようにしています。出てくることを考えるのも怖いので清め方とか調べたりしています。
みなさんはどうでしょうか。
📕本の内容をざっくり解説
ー昔の幽霊ってどんな感じ?
まずひたすらこんな話が続きます。
昔のヨーロッパでは、幽霊に実態があり今で言うゾンビのような存在で疫病を蔓延させていた…とか。
幽霊を意味するsplitとghostとphantomは同じようでいて違うものを指すとか。
読み進めていくうちに、幽霊の概念が時代背景、宗教観とともに変わっていくことがわかっていきます。
ー苦労していた作家たち
幽霊ものの作品を書く際、作家はかなり表現の仕方に気を遣ったようですね。
シェイクスピアまで遡り、ゴシック小説の定番ポーなど
さまざまな作家が幽霊の描写に頭を悩ませていたようです。
特にカトリックから分離したプロテスタントの生死観は、死後すぐに天国や地獄に行くと考えられていたため、人を怯えさせる幽霊の正体は天使や悪魔だと考えられていました。
その為幽霊が人間の魂であるかのような描写は避けられていたみたいですね。
言い方は悪いですが、幽霊という存在は死後の世界を定義づけるのに非常に都合の良い存在なのかもしれません。
…というようなお話もあって、とても勉強になりました。(まだ全然序盤の内容です)
💡カエルのうわ言
ー現代の幽霊
まずここでの幽霊の定義を書いておきます。
なんか透けてて白っぽい人のことです。
よくいるなぁって感じの幽霊を想像してほしいです。
…と定義を書いていきなりこんな結論を言ってしまうのもアレなのですが、最近そもそも幽霊を見なくなったと思いませんか?
多分今ってもう居ないんじゃないかな。
もちろんこれは霊感が云々ではなく、あらゆる媒体で心霊モノが無くなっているという話です。
辛うじてゲームにはまだ出てくる気がしますね…。
ー幽霊ブームが過ぎた現代
幽霊の歴史を辿っていくと、その時代の宗教観や常識に則って姿形や行動が変化していることがわかります。
なんせ、初期の幽霊は墓場を彷徨いたりするだけだったのに
19世紀半ばにはすでに電話口で話したりするようになっているんですから。
かつての2ch(現5ch)で、「幽霊だけど何か質問ある?」という名作スレがありました。
幽霊がスレ立てをしており、節穴さん(書き込んだ人の現在地を公開する機能)をしても場所が表示されなかったため、本物の幽霊なのではないか?とお祭り状態になったお話です。
(ここではこのスレが釣りだったかどうかの話はしません)
スレを立てた幽霊さん曰く、PCなどを使わず直接電子の海に向かって思念を飛ばして書き込んでいるらしいです。
もしそれが本当なら、ネットが普及している現代、幽霊は電子機器に対してさまざまな操作が可能になっていると言えます。
シュガーラッシュオンラインみたいなイメージでしょうか?
でも幽霊がYoutubeに動画投稿してたり、Xに書き込んだりっていうのはあんまり見かけませんよね…未来人とかは居ましたが。
(証明しようがないからかもしれませんが…)
人間に擬態しているのかもしれませんね…。
それに反して、八尺様やヤマノケなどの妖怪や上位存在などの怪異は、いまだに根強い人気を誇っています。今は人間ではない何かが怖い時代なのかもしれませんね。
思えば最近心霊映画も減っていませんか?
エスターとかミッドサマーみたいな人怖系が多い気がします。
幽霊を信じる人、怖がる人が減って作り手も路線を変えたのかな…?
ネットでも心霊体験を話してもすぐに釣り扱いされてしまうという話を耳にするので、今は幽霊ネタが作りづらい時代なのかもしれませんね。
ーみんなが騙されるような話が見たい
話は逸れますが、ちょっとした小話です。
昔(1917年らしい)イギリス中を騒がせた少女たちがいました。
少女たちは妖精を見たと言って写真を見せて周りを信じさせたんです。
かの有名なアーサー・コナン・ドイルすらも信じ新聞にも載りましたが、結局その写真は作り物でした。
ではなぜ多くの人が信じたのかというと、簡単に言えば時代です。
ネットは当然無く写真も白黒。
写真のことよく知らないし…って人からしたら本物か偽物か分からないんですよね。
(疑っていた人も勿論居たようです)
その上あのコナン・ドイルが本物だと言えば信じる人も多いでしょう。
しかし、彼は心霊現象研究協会に入るほど大のオカルト好き、
というか命をかけてたくらいですし…
嘘だと気付いてたんじゃないでしょうか?
そのうちこの写真も、少女たちが大人になり種明かしをし、この事件は収束しました。
これをコティングリー妖精事件(wiki)と言います。(書いてる内容はうろ覚えなのでwikiを読んだ方が正確かと思います)
なんか夢のある話ですよね。
この事件は小学生の時にハリーポッターの魔法事典みたいな本で知りました。(うろ覚え)
そして私の大好きなおしえてオカルト先生でも少し前にやっていました。
なぜこの話を出したのかというと、こういう事が今の現代にもあってほしい!という気持ちがあるからです。
(勿論事件にはなってほしくないですが…)
極端な話、この時代のように子どもの言ったオカルティックな事をめちゃめちゃ真に受けて本気で調べたりしてほしい…。
ー結局「わからない」が一番怖い
先日読んだ近畿地方のある場所についてはとても良かったです。
幽霊チックなのも出てきますし、きちんと謎が解明されていくのが気持ちよかったです。
やっぱり分からないことが少しずつわかっていくことの良さを感じます。
私も現代カエルなので、やはり分からないことへの恐怖みたいなものがあって知っておきたいと思う質なんです。
幽霊ってそこのところ結局わからないじゃないですか。
ほぼ何でも調べたら解るこの時代に、幽霊という存在は解明され尽くしていて且つ不明瞭すぎるんですよ。
そこがある意味どんな怪異よりもよっぽど怖いんですよね。
冒頭にも書きましたが、私は幽霊を信じていません。
いたら怖いので…でも不思議と、幽霊ってもうメディア上にあまり出て来ないんだと思うと少し寂しい気持ちもあります。
怖いけどそれと同じくらい魅力的な存在なんですよね。
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