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お前 よくやった小4の自分。 結ばれろ、想い出!  南風が吹き 2人は遠い彼方を見つめた夏。


H氏 (現在専務)が仕事 2日間休みと聞きつけ、私 午前中 仕事を終わらせ、全日空電話。

羽田~福岡 2名予約。

完全に思いつきの旅 

~お題目~

宮崎の太陽を浴びながら、地平線の彼方を見ながら、
腹いっぱい 落下直前 旬の宮崎マンゴ キングオフフルーツ 『太陽の玉子 食いに行きませんか?』 と誘う。

羽田空港集合。駐車場に車を止めて、手ぶらでカウンターへ。

いきなり電話で誘ったので H氏 出発5分前到着

土産屋で東京バナナ食べながら ダラダラ搭乗口へ向かうも
名前アナウンスされ、走る。

福岡 到着も 残念ながら今日も雨。

始まりはいつも雨

あの曲を 飛鳥涼が 自分で本当に 作ったのであれば

彼はすべての罪を許される。

レンタカーを2日かり、まずは 大名町の博多料亭 稚加榮へ

仲居さんがつきましたね。

H氏、九州学生時代、稚加榮で踊るサカナ食いまくるのが夢で、叶わず、
私の財布で夢かなえる。

片っ端から、伊勢えび、黄金鯵、五島列島の雲丹、鱧、明太子、鯛チャズケと仲居さんがあきれるほど食い倒した。

遅くなりそうなので、車を南へ走らせる。

九州は夜8時でも薄ら明るい。

眠さが限界に達し 九州自動車道の人吉で下り、辺鄙な温泉宿へ。人吉旅館。

温泉行ったら、眠気も吹っ飛び、さすが九州の湯と唸りましたね。

馬刺し食べよう!と数時間前たらふく食べたのに 繁華街へ。


早朝 九州自動車道にのり、一路宮崎へ・・・。

天気 ピーカン。ハワイの気候だ。

友人 長田君の畑へ急ぐ。太陽の玉子生産者。宮崎完熟マンゴ。
キングオフフルーツ。

貰おうとしてないけど、見事に一個もくれない。

1個づつ JA管理で出せないらしい。

とりあえず、持って帰るから、全部売っ頂戴と頼んだ。


永田君のお母さんが出てきて お買い上げのお礼に、おにぎりをピーカンの空の下でいただいた。


美味しかったな おにぎりと麦茶

コンビニで氷大量に買い、マンゴ特大 2個冷やしながら

一路、宮崎青島へ・・・。ここは唯一温泉もある、地平線のかなたまで見える、昔の新婚旅行のメッカだ。

クライマックス

地平線の見渡せる、露天風呂で、ピーカンの空と最高の風の中で、
裸で大人2人、宮崎マンゴを腹いっぱい食べるという、超おバカな思いつき完了。

宮崎マンゴ。約1kg。
おつゆタップリの禁断の香りと甘み。

2人してにやけた。

一度是非、やってみてください。

超おバカな思いつきのために こんな遠いとこまでわざわざ来て

東京の市場でマンゴ買って、熱海とかの露天風呂でやってよかったんじゃない?

ハハハハ~

ひとまず今回の旅の目的は完了した。 

と 思った。

マンゴ貪り食べてたら ふと風が吹いた。 ふと感じたんだよ。

なんかこのホテル 俺 昔来たことあるな・・・????


青島グランドホテル 

30年以上も昔、母親と2人で旅行に来たんだった。

小4の夏休みに船旅で。
忘れもしない 夏休み前から ドキドキしたあの遠い夏休み


そうだよ!このホテルだよ!間違いない!


毎日 赤土小学校の横にあった旅行会社から
来る日も来る日も
九州 船旅 の パンフレット眺めては 
船で 遠くまで 行きたい!と そればかり考えてた気がする。

小さい私は いつも 遠くを見ていた。

お姉ちゃんが 京都に行ったら お土産は JRの切符

兄ちゃんが 広島行ったら JRの 切符

子供切符の60円のでいいからさ と せがんだ記憶はある。
切符もらっては 行った気になってたな。

いつも旅の事しか考えてない少年時代。

もう その頃から 将来の職業は
日本交通公社で 働く と決めてたくらい
旅行会社に行っては いろんなパンフレットを眺めて 空想に浸ってた。

母と二人の九州船旅

初めての遠出、楽しかったけど、天気がよくなかった記憶

曇った空。

船の中は 当然 雑魚寝みたいな相部屋で
秩父から参加してた 同じ年の女の子とお母さんの親子と仲良くなった記憶

ちちぶ? って どこ?何? 初めて聞く名前だ。行ってみたいなと思った。

秩父に行ったら 君にまた会えるのかな。

九州上陸後も 行動を共にし 鬼の洗濯岩で ビショビショに濡れた私に

そのお母さんが 風邪をひくからと、自分のパンツを貸してくれた記憶

ぼんやりとした想い出だが
確かに昔 かあちゃんと2人で旅をしたんだ。


寝るときも パンフレット持って寝てたと思う。

遠い昔の記憶。

宮崎マンゴ―食べて ふと風が吹いてそんな淡い事 想い出したんだ。

なんの思いつきか 宮崎に来て 地平線見て 風が吹いたら

想い出の紙が ひらりと 風に舞いながら 降ってきたんだな。


東京に到着し 実家に寄って 親父の仏壇に一番大きな宮崎マンゴを

深夜お供えした。

翌日、母ちゃんから なにあれ?大きいのどうやって食べるの?どこ行ってきたの?と電話があった。

昔ガキの頃、連れて行ってもらったさ 宮崎の青島に行ってきて 昔行ったよね 2人でさ~ と話をした。


そしたら 母ちゃんから 驚きの発言が飛び出した。


『 そうね、つよし君連れてってくれたわね! 』 と話し始めた。


連れてってくれた???

あれは、小学4年生の時、小さい頃からひたすら貯金していた お年玉貯金通帳と
宮崎川崎汽船のパンフレット あなたは嬉しそうにソワソワ持ってきて、

あの~旅費を出すから、頼むから一緒についてきてくれないかな? と頼んだらしい。

旅費しかないけど どうしよう と 俺は言ったらしい。 


あなたが
私を連れてってくれたのよ!九州!に


で、あそこ行って、あの場所で食事して、雨が降ってきて、動物園でなんちゃらかんちゃらと、詳細を事細かく覚えていた。

初めて一緒に行った母ちゃんとの 夏の日の想い出。

いや

初めて一緒に行った息子との 夏の日の想い出か・・・

母ちゃんが 一番嬉しかったのかもしれないな。

すべてを覚えてた。

お兄ちゃんとお父さんはお留守番。

母ちゃんが 一番楽しかったかもしれないな。

我が子が 心から楽しいそうにしてる姿を みる事こそが

それこそが

母親として 無上の喜びのはずだから。


小学4年生のあなたが、私を旅行に連れて行ってくれたのよ。

ハハハハハ~!(笑)


思い付きと 何の脈略もない 今回のマンゴー旅。

今回H氏と
2日で40万使って、そんな良い話が聞けて、よかった。


そして、よくやった小4の自分。
結ばれろ、想い出!




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