松永依織の大胆イメチェン!これがバーチャルシンガーなんだよなあ!

 2022年9月16日。私は、スマホを手に震えていた。

 これは、一体、誰だ……!?

この人物は誰なのか

 ステージで歌うアイドル然としたこの女性、彼女の名は松永依織
 VSingerレーベル「RIOT MUSIC」所属アーティストである。
 ……さて、私が冒頭の叫びを上げた理由。この場面から数分前の松永の姿を見ていただきたい。

 本当に同一人物……なのか?

 冒頭の衣装は、松永の活動2周年を記念して開催された "IORI MATSUNAGA 2nd Anniversary Live〈City Lights〉Supported by nosh" 席上で初公開されたものである。

 2年間の大半を知らぬ私とて、松永の人柄や活動に関しては些かばかりの覚えはある。今般の新衣装は、その旧来のイメージからは想像もつかない遥か彼方にあった。

劇的!ビフォーアフター

 デビューから2年間彼女が纏ってきた衣装は、

 こういったスタイル。実際、松永はこの衣装通りのイメージで活動をやってきた。都会的なお姉さんで、ロックでスポーティーで、大酒飲みでポンで、そんな大人の魅力を前面に出してきた。オリジナル曲もそのイメージに沿ったものが4曲出ている。それが、

 ガーリーで若々しいアイドルに一変!
 これまでのイメージとは似ても似つかぬ、全てが一新された姿。顔の造形までもガラリと変わり、どちらかというと同グループ企業のPalette Projectを想起させるものとなった。

 余談だがライブ席上では、新曲「我儘コンフリクト」も封切られた。
 こちらもこれまでのオリジナル曲とは一線を画す、女の子らしさを出した曲であった。これまでのイメージを根底から覆したのである。

Vって何にでもなれる

 私は、バーチャルの存在であることを最大限利用して、欲張りに全てを得た松永ってすごいな、とただ舌を巻くしかなかった。
 ロックでアダルティ、ポップでガーリー、その両方のイメージを兼ね備えるのはリアルの人物ではなかなか難しいことであり、これはバーチャルでこそ実現できたことと言えよう。
 VTuberは、バーチャルに存在するが故に如何なる姿にでもなれる。裏を返せば、我々の前に提示された姿は、その人がなりたいと思った姿である。何にでもなれる、一見当たり前なこの事実の重みを改めて認識させられたことに、大変大きな価値があったろう。 

 今後は新衣装をメインに配信活動を行っていくとのことである。ほとんど真逆といえる「イメチェン」に成功した松永の今後に大きな期待がかかる。

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