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【来日記念】OneRepublicについて詳しく知りたい!ちょっと長めのワンリパわかりガイド

いまやメインストリームのポップ・ロック界において、ColdplayやMaroon 5らとともに最重要バンドの座を欲しいままにするOneRepublicが、今月7日に待望の来日を果たします!!!!!! #yas 彼らとしては2度目の、そして筆者にとっては初めての日本でのライブが実現する前に、以前から計画していた、いわゆる"布教資料"なるものを完成させておこうと思い、筆をとっています。

布教資料なんて大層な言葉を使ってしまうと、あたかもなにも知らない人に知識を刷り込むように思われるかもしれないんですが、ただ私はこの機会に便乗して、私の好きな音楽を、好きな人達のことを話したいだけなんです。これ以上なく饒舌に、これ以上なく自分本位に。できるだけ多くの人からの共感を得ようとは思っていませんが、この記事が、どこかの誰かがOneRepublicの手前味噌的な情報を得る助けになればと思います🎶

OneRepublicとは?

アメリカ合衆国コロラド州コロラドスプリングス出身のバンド。2002年結成、2007年デビュー。
80〜00年代のオルタナティブロックやギターロックの影響を受けた音作りに、ポップセンスが光るキャッチーな展開をかけあわせ、親しみやすいバンドサウンドを掲げて登場した。その後、EDMが猛威を振るった2010年代にはシンセサイザーを導入し音楽の幅を拡げた。
現在までに5枚のスタジオ・アルバムや多数のシングルを発表し、彼らのアイドルであるビートルズやU2のような音楽的進化を遂げるため挑戦し続けている。

メンバー紹介

Ryan Tedder / ライアン・テダー(ヴォーカル・ピアノ・ギター)

朗らかでエネルギッシュなフロントマンであり、すべての楽曲制作をリードするバンドの頭脳。Taylor SwiftやPaul McCartney、Beyoncéなど大スターの楽曲に携わるプロデューサーとしての顔を持つ彼は、その大衆のツボをつく絶妙なポップセンスと確かなソングライティングでOneRepublicを世界的バンドの地位へ押し上げた。ゴスペルやソウルもバックグラウンドに持ち、パワフルでスムーズな歌唱が特徴。
日本が大好き。初来日時には1人で一蘭を訪れラーメンを食べる様子をSNSにアップしたり、日本で購入した服を愛用している。

Zach Filkins / ザック・フィルキンス(ギター・ヴィオラ)

同じ高校に通っていたRyanとともにOneRepublicのオリジナルメンバー。ギタリスト2人のうち、リードギターを担うことが多い。ライブの定番となっているフラメンコギターソロなどで見られる、確かなテクニックに裏づけされた細やかなプレイが特徴。
ひとたびステージを降りれば愛嬌たっぷりのマッスルおじさん。44歳となった現在もトレーニングをしているのか、縦幅横幅まだまだ増強中。体がでかすぎて相対的にフラメンコギターが小さく見える。

Drew Brown / ドリュー・ブラウン(ギター・グロッケンシュピール)

オリジナルメンバーのふたりを除いて最古参のメンバー。ギタリスト2人のうち、リズムギターを担うことが多い。編曲によってはグロッケンシュピールやコーラスなど本職以外の脇役に徹するが、轟音の感情的なギターソロを響かせることもある。
その風貌からほんわか癒しキャラ的存在としての確固たる地位を得ている。猫のモチーフが好き。メンバーの中で唯一Instagramのアカウントを持っていない。

Brent Kutzle / ブレント・カッツル(ベース・チェロ・ギター・ピアノ)

本職のベースを始め多くの楽器を演奏し、その能力を武器にOneRepublicの音楽の拡張に貢献してきた。特にチェロの腕前は一級品で、ライブではライアンのピアノ弾き語りとチェロ1本というアンサンブル形態で演奏することもある。さらにライアンの右腕として楽曲制作にも多く携わり、プロデューサー業もこなす。
クールな美貌とは打って変わっておちゃめな弟的存在としても愛される裏のアイドル。最近Instagramがかなり過疎。

Eddie Fisher / エディ・フィッシャー(ドラム)

最年長のメンバー。技巧的では無いが、OneRepublicの音楽にある軽すぎず重すぎない絶妙なフロウとサウンドスケープに合った堅実なドラミングが特徴。最年長らしい穏やかで物腰の柔らかいキャラクターも魅力。
私生活では2児の父親で、家族の仲睦まじい様子を度々SNSに投稿する。同姓同名の有名な歌手がいるため、検索する際は注意が必要。

Brian Willett / ブライアン・ウィレット(シンセサイザー)

2010年代からサポートメンバーとしてバンドに帯同し、後に晴れて正式メンバーとして迎えられた。OneRepublicのサウンド面でひとつの大きな変革でもあるシンセサイザーの導入における重要人物。
ミステリアスで独特なオーラを纏っているが、結構はしゃぐこともある。最もSNSが映えているメンバー。

入門アルバム

OneRepublic、プレイリストである程度曲は聴いてみたけど、アルバムはどれから聴けばいいのかな…?そんな方に私がオススメする初心者でも入りやすいアルバムを2枚✌️選出しました。

①「Native」

2013年に発表された3枚目のアルバムで、OneRepublic史上最も商業的に成功した作品。シンセサイザーの大幅な導入により、それまでの作品とは一線を画す雄大でより洗練された仕上がりとなっている。
「Counting Stars」「I Lived」などのアンセムや、チェロに導かれ静かに歌い上げる「Au Revoir」、ゴスペル調のパワフルな「Something I Need」「Preacher」など、バリエーション豊かな楽曲が生命のかがやきを讃える傑作。

②「Dreaming Out Loud」

2007年に発表されたデビューアルバムで、OneRepublicのギターロック時代の名盤。ギターやピアノが素朴な音を紡ぎ、そこにRyanの伸びやかな歌声がこのアルバムならではの無垢な温かみを与える。大ヒットした「Apologize」をはじめ、様々なギターの音色が曲を彩る「Stop and Stare」、チェロのリフが印象的な「All Fall Down」など、親しみやすい楽曲が並ぶ。デビューアルバムならではの瑞々しさが魅力的な1枚。

ネクストステップ・アルバム

上記の入門アルバムを聴いたら、次は以下の3枚も聴いてみよう🎶

③「Waking Up」

2009年に発表されたセカンドアルバム。前作「Dreaming Out Loud」に比べると印象としてはまろやかになり、深みが増したといえるだろう。「All The Right Moves」「Secrets」に代表されるチェロの活躍がこのアルバムに上品な印象を与える一方、表題曲や「Good Life」などスタジアムに合うアンセミックな楽曲も聴くことができる。この次に発表された前述の「Native」へ繋がるアダルト・オルタナティブ的要素を確立した。

④「Oh My My」

2016年に発表された4枚目のアルバム。それまでは人口に膾炙したサウンドを一貫して作ってきたOneRepublicが、新たな道を切り開くために制作したバンド史上最も実験性の高い作品。
初めて他アーティストと大々的にコラボしたアルバムでもある。「Kids」や「A.I.」など電子楽器のめざましい活躍はロックの枠を超えていく意思表示とも取れ、アコースティックなロックやゴスペル調の曲も引き続き聴ける。商業的成功の後の一手、そしてメンバーの精神的不調に差し掛かって作られたアルバムでもあり、最も鋭いインテリジェンスが光る1枚。

⑤「Human」

2021年に発表された5枚目のアルバム。コロナ禍により発売が延期された本作は、コロナ禍において私達が渇望する愛や救済そして人との繋がりを、彼らが掲げていた温かく包容力に溢れたサウンドに立ち返って表現したものになっている。「Someday」「Better Days」では明るい未来のために祈り、「Didn't I」「Wanted」では愛を求める内なる叫びが響く。壮大なスケールの曲が並ぶ中、ダンサブルな「Run」や「Rescue Me」のようなミニマルなポップスも輝きを放つ、OneRepublicの現在地。

アルバム未収録のシングル

OneRepublicは前述のスタジオ・アルバム5枚のほか、映画やキャンペーンなどへ多くのシングルを提供しています。ここでは大ヒットしたあのトム・クルーズが飛行機に乗る映画(トム・クルーズが飛行機に乗る映画?)の挿入歌や、定番ホリデーソングのカバー曲など、必聴シングルを紹介します。

「I Ain't Worried」


2022年に発表されたシングル。あの「トップガンマーヴェリック」の挿入歌に起用され、軽やかな口笛が耳に残る、明るく親しみやすいダンス・ポップ。今回の来日に際して発売されたベストアルバム「OneRepublic(Japan Paradise Tour Edition)」では1曲目に収録されています。

「West Coast」

2022年に発表されたシングル。ヴォーカルとコーラスには厚みのあるゴージャスなミックスが施されつつ、Ryanがコライトに携わったJonas Brothersの大ヒット曲「Sucker」を彷彿とさせる小気味いいポップを鳴らす近年の良曲。サビのメロディはU2の「Summer of Love」のサンプリングで、同曲収録のアルバムでは全編RyanとBrentがプロデュースに関わっています。

「White Christmas」

2018年に発表されたシングル。Bing Crosbyによるド定番クリスマスソングをワンリパ流にカバーした本作では、壮大なバンドサウンドの中でRyanのソウルフルな歌声が閃光のように響き渡り、オリジナリティを感じられます。

「Start Again(feat. Logic)」

Netflixのドラマ「13の理由」で使用されているシングルで、ラッパーのLogicとのコラボレーション。ドラマに合わせたダークなリリックとヒップホップ的なビートがOneRepublicのディスコグラフィの中では異色だが、Ryanのヴォーカルの心地よいフロウや客演のLogicが繰り出すパンチラインが印象的。

OneRepublicの歌詞

OneRepublicはその流麗なメロディに、暗喩的かつ心に迫る歌詞を乗せて人々に訴えかけてきました。キリスト教的価値観に基づき、洗練されたことばで人生の瞬間を物語に変えるOneRepublicの名リリックを紹介します。

"Everything that kills me makes me feel alive" (「Counting Stars」)
- 打ちのめされるたびに、生きているって実感できるんだ。

"If we only die once, I wanna die with you"(「Something I Need」)
- 人は1度だけ死ぬのなら、君と死にたい。

"I come alive when I'm close to the madness / No easy love could ever make me feel the same"(「Wherever I Go」)
- 狂気に近づいた時 僕は息を吹き返す / 容易い愛じゃ そんな風には感じないよ。

おわりに

さて、ここまで読んでくださったあなたは、明後日のOneRepublicライブ@東京ガーデンシアターには行かれますか?あのデカい箱を埋められるほどの人気を日本で獲得したのかと思うと感慨深いなと思います #急に感想
長い駄文もほどほどにして、これにて布教資料という名の「ちょっと分量多めの私のツイッター」を終わらせます。色々な音楽に手を出して生きている私の"帰る場所"、"心のふるさと"ことOneRepublic。彼らへの私なりの愛をこの長文でなんとか表現しきれたことにいま大変清々しい気持ちでいっぱいです。読んでくれた皆様、ありがとうございます。資料というにはちょっと調べりゃわかるくらいの情報しか並べておりませんが、どこかの誰かのお役に立てば幸いです。

Celko
Twitter:twitter.com/celcel____land

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