見出し画像

第15話「加速」 #限界シェアハウス文学

最近「4月くらいにすごいひと死ぬと思ってた」と複数の人から良く言われる。鬱だったところに、障害者達によって更なる莫大なストレスが降りかかり、鬱が良くなる様な要因も無いのに躁転したからである。「躁転したから死ぬ元気も出てきたんじゃね?」と皆んな思っていたらしい。そんな4月だったが勿論、(すごいひとが単独で死ぬことについては)誰も心配していなかったし、それどころか「障害者に強大なストレスを掛けてより『強い』障害者にさせる『蠱毒』や『イニシエーション』」だと思っていたらしい。そんな儀式をサバイブし、より「強く」「低く」なったすごいひとが怒りを昇華し復讐していく物語が最近ひと段落した。そんなシーズン2は今回で完結して擬似空間での加速がまた始まっていく。

潮時

大使館に住んでいた末期のすごいひとは本当に心が荒んでいた。大使館のアスペコンビをはじめとするストレス源からであることはもはや自明なのだが、怒りよりも「どうでも良さ」や「諦め」の感覚に近かった。100回くらい既に説明している筈の大使館の運営や事務処理について何度も同じことを聞かれ「家賃ってどうやって払うの?うーん、わかんないわかんない。どーしよー...」って言ってるおじさんやひたすらに金が無くあってもすぐに浪費してしまう若者に疲れとてつもない徒労感に襲われていたのだ。

そんな精神状態だったので当然当たり方もキツくなる。普通に面と向かって暴言を言ったり、虫が出たとか掃除とかで呼ばれた時は舌打ちしながら対処していた。もう何もかもが潮時だった。

言ったことをやれない、理解しない、余計なことしかしないという発達障害ムーブもそうなのだが、単に「こんな奴らと一緒にもう何も出来なくね?」という諦めや期待の消失という1番消えてはいけない火が消えてしまったのだ。

空気入れと掻き回し

そんな自分の態度は明らかにストレス源である障害者達を傷つけ不快にさせていた。出家させたM君はすごいひとのツイートが荒れ始めると「すごいひとって僕に大使館から出て行って欲しいですか?...」と聞いてきた(最近はこのnoteを読んで自分が人気者だと思ったっぽくってすごい良かった)し、あの中田先生でさえすごいひとが中田先生を殴った記事は唯一RTしなかった。放火魔はあんなに頻繁にLINEしてきていたのがすっかり止んだ。教祖は「すごいひとと腹を割って話したい」と言って家に来た。

あんな奴らでもnoteやTwitterのすごいひとからの暴言で傷つくらしい。「じゃあなんでそんなことするんだよ」とか「別に嘘とか書いて無く無い?」みたいな気持ちは駆け巡るのだが、どんな狂人でも言葉で傷つくのだろう。時に意識的に、時に無意識にそうやって殴っていた。勿論罪悪感はない。

そんなすごいひとの暴走であるが、それをトリガーとしてあらゆる加速がこの界隈にもたらされた。M君の出家騒動は結果としては1週間で帰ってきた体験修行だったが所持金1000円で携帯も奪われた状態で寺に置き去りにされた時には間違いなく「凄み」を感じた。「こいつ帰る時のことを考えていない...」というすごいひとの感じた彼への凄みには本物の狂人にしか出せない「美しさ」があった。

中田先生は新しいお母さんを探したし、放火魔は最近は生意気な口を聞かずに就活に集中しているらしい。とにかく皆んなが加速している。温く居心地の良い「界隈」は終わらせられたと思う。成長させられたとか発達したとかなど思っていない。停滞を終わらせられたのだ。

別に放火魔だって側から見て全然「良くなって」なんかいない。「今までみなさんのリソースを奪ってました。すみません...」と言った次の週の平日の昼に「近くで暇してて今から遊びに行って良いですか?仕事の邪魔しないんで」とか言ってくるし。「就活してるんです〜」と言った10分後に「おもしろそうだからウクライナで戦いたいです〜」とか言ってくる。レキサルティを飲んで(本人曰く)まともになったと言っても所詮こんなものである。

だが4月以前と今とで大きく違うものがある。すごいひとがそういう障害者達の逃げ道を潰し追い詰めるということである。次もし放火魔が「ウクライナに行きたい」と言えば、その場で片道のチケットを予約させるし金が無いというなら自腹でも出す。Twitterで放火魔と一緒にウクライナに行きたい人を募集するし、現地の司令官とかとパイプがある人に繋げて逃げ道を潰しまくる。だって「行きた〜い」って言ったんだもん、応援するしか無いでしょ。もしそうやったときに「あんなの冗談っすよ」とか言ったら「冗談しか言えないフェイク野郎(既に界隈ではそう思われている)」と面と向かって言うだろう。こういう「アスペしぐさ」って「低さバトル」そのものなんだけど。

界隈の再生産

そうやって各個撃破してきたすごいひとであるが、最近良く無いことを自覚し始めた。noteやTwitterが荒れる以前からこの周辺のムカつきを吐露するためのDMグループがあったのだが、その中で良く無いやり方で煽動したり変な空気を入れていた様な気がしてきた。まぁ事実と自分が思ったことしか書いていないんだけど。

実は今までこのnoteを書いている中で何度か命の危険を感じたことがある。別にそういうシナリオも悪くは無いと思うのだが、会社ではたらくストレスとはまたちがう種類の別のストレス下に居続けるのもきっと良く無い。それはもはや「戦争」とか「紛争」と変わらない構図なのだが当事者たちが「こんなの戦争じゃないっすよ。本物はもっと酷いっすよ」みたいな認識でいながら麻痺して暴走していくものなのだ。勿論こんな連載をしているすごいひとも悪いのだが、そんな事を続けていると当事者よりも「怒る」人たちというのが出てくるのが世の常である。

別に戦争を止めたいとか丸く収めたいとばかり言うつもりはないのだが、もはやすごいひとの把握しきれない規模で物事が動きつつあることが増えた。1人の暴走で片付く次元じゃないのだろう、このnoteも無駄に影響範囲が拡大した様だ。10年以上前の大司教たちの周辺がそうであったようにまた新たな「界隈」が出来ている。すごいひとを中心にしたもの、自分の知らないもの、ROM専の知らない人たち...クラスタの散逸や知らない場所での集合を繰り返しカオスは深まる。嫌な歴史ばかりがまた繰り返されていく。

擬似空間での加速

そんなカオスの中ですごいひとは引っ越し擬似空間へとやって来た。擬似空間のパイセンもすごいひとと同種でより強いサイコパスなので何もかもが加速していく。家の掃除をするだけでもそれは人を呼ぶモチベーションになるし、この家にお母さんは必要ない。すごいひとが新しい活動を始めたらサポートするとも言ってくれている。

パイセンもまた違う業界で似た様な障害者たちの後始末に追われて破滅し会社がとんでもなくなって業界内で「◯◯さん、死にそうだよね」「あんな状態でむしろなんで鬱になっていないのかがわからない」と噂されていたらしい。そんなサイコパス同士が大使館の破滅やすごいひとの暴走をきっかけに引き合わされた。

「面白障害者列伝」も「不快だった障害者たちのエピソード」も尽きないし無限に書けるのだが新たな脳汁が見つかり生きるモチベーションが湧いて来た。あの時にクソバカ共が思いつきで言った適当な発言を俺たちは成し遂げ、叶えていく。シーズン3からはそれでいこう。加速していくぞ。

シーズン2  終

いいなと思ったら応援しよう!