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Are Organic Foods Healthier ?

こんにちは!
今日は、農薬とオーガニック食品が健康に貢献するかを調べてみました。

農薬への曝露は、白血病、リンパ腫瘍、脳腫瘍、その他のガン、糖尿病、パーキンソン病、アルツハイマー病などの神経変性疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、先天性欠損症、生殖障害の発生率の上昇、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、自己免疫疾患などと関連しています。
Toxicol Appl Pharmacol. 2013 15:268: 157-77.

しかし、これらの疾患は、多くが農業従事者およびその家族が発症したものです。特に、子供の健康被害は深刻です。(家庭用の農薬使用も一定のリスクになります。)

農業コミュニティで妊娠した場合、生まれた子供やそこで育った子供には下記のようなリスクを伴います。

① IQ低下:最大7ポイント低下
② ADHD(注意欠如・多動症):55-73%増加
③ 脳奇形:相関性あり
④ 脳腫瘍:30%増加
⑤ 白血病:リスクが2倍
⑥ 尿道下裂:リスクが2倍


Environ Health Perspect. 2011 119: 1189-95.
Pediatrics. 2010 125: e1270-7.
PNAS 2012 109 7871-6.
Environ Int. 2013 56: 19-31.
Environ Health Perspect. 2009 117: 1505-13.
J Urol 2013 189:1077-82.


上述の結果は、農業従事者およびその家族の結果なので、大人でも、子供でも、一般消費者には当てはまらないものです!・・・この理解が重要です!

つまり、農業従事者およびその家族と、一般消費者では、農薬の暴露は大幅に異なります。


前回のブログで、複数の論文の解析により、オーガニック食品は、従来の食品よりも30%残留農薬が少ないということをお伝えしました。(食品中の残留農薬の割合です。)

オーガニック食品を食べると体内で、残留農薬はどうなるのか、気になったので調べてみてみました。

3〜11歳の子供に、
「従来の食品4日間」→ 「オーガニック食品5日間」→ 「従来の食品7日間」の順番で食べてもらい、農薬の尿中分解成分を調べると、下のスライドのように、オーガニック食品を食べている間は、大幅に排出量が低下していました。
Environ Health Perspect. 2006 114 :260-3.

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これは、大人でも同じような結果がでています。
Environ Res. 2014 132:105-11.

確かに、オーガニック食品を食べている間は、残留農薬は少なくなるので、健康に良さそうですが、この残留農薬がどれほど有害なのかは、不明です。

オーガニック食品を選択している人は、一般的に健康意識が高いので、甘いものを控えたり、塩分や飽和脂肪酸を控えたりする傾向があります。また、下のスライドのように、長期的には、リンパ腫瘍、乳ガンになるリスクを下げる効果が報告されています。

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JAMA Intern Med. 2018 178: 1597–606.Br J Cancer 2014 110:2321-6

次回はどのようなものに、残留農薬が多いのかを調べてみます。