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成年後見制度の発展途上地域での活動

成年後見制度の発展途上地域での活動は、とにかく大変です。制度の周知が遅れていて、とんでもない誤解をされる方もいます。

グループホームに入所していた利用者さまを、施設料金の支払が難しくなって養護老人ホームに入所させたことがありました。ギリギリセーフでした。

というのも、グループホームの施設長がなかなか退所させてくれなかったからです。養護老人ホームへ移る前に老健の相談員に協力をお願いして、いったん、老健へ。その後、めでたく養護老人ホームに移ることができました。

ところが、被後見人を助け出したヒーローであるはずの私に「後見人が自分の報酬を捻出するために安い施設へ本人の意思を無視して強引に移転させている」という噂がたったそうです。違うでしょ?おそらく、噂の元はグループホームの施設長と思います。

被後見人のために努力したことが、報われないこともありますが、何より被後見人が移転したことによって笑顔が増えたのが、何よりの救いです。今までは、「お金あるの?」といつも心配そうな顔をされていました。それが、今では明るい笑顔に変わっていて、こちらもうれしくなります。

このように、営利優先の施設もあり、戸惑うこともありますが、なかには、本当にアットホームなグループホームもあります。そこに入所されている利用者さまは、いつも穏やかにニコニコされています。孫みたいな職員との会話も楽しんでおられるようです。面会に行くたびに、その笑顔を見て、私も幸せをいただいている気分です。ありがとうと心の中でつぶやいています。

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