英語と留学vol.3 その留学計画は必要なのか②
毎週水曜日は「英語と留学」のお話をしています。
今日のテーマは「Vol.3 その留学計画は必要なのか②」というお話をしたいと思います。
(二)計画は立てても柔軟に変更を受け入れる
多くのみなさんは、学校教育の影響なのか、家庭教育の影響なのか、社会教育の影響なのか、「計画」が大好きです。「計画」することは大切なことですが、その「計画」の変更をしたがりません。しかし、本質は当初の目標を達成することです。目標を達成することが目的であるのなら、計画の変更も柔軟に受け入れるべきでしょう。社会は常に変化しています。当然、それに合わせて計画も変えていかなければなりません。その中で、「行きたい人は行く!行きたくない人は行かない!」。人生を自ら満足することができるように、長いスパーンで捉える視点を持ってみてはいかがでしょうか。
またよくあることの一つとして、留学後に想像していたことと違うと感じることもよくあります。さらに、現地に着いてから自分の考えが変わることもあります。そのような場合、留学中に計画を変更した方がいい場合もありますが、どうしても当初の計画に固執してしまいがちです。さらに、新型コロナウイルスなどの感染症、戦争やテロ、自然災害、治安の状況など、留学計画を大きく狂わすような突発事象も起きます。最悪の場合、学校が倒産するようなこともあり、状況の変化に応じた最新の現地の情報を手に入れることを怠らずに計画を練る必要があります。そして、様々な事象に柔軟に対応しながら留学計画を変更し、準備することが肝心です。
以上のように、ある程度のまとまった時間を要する留学は、計画をしたとしても、事前に計画通りにいかないことがよくあります。また、自分が思い描いているような経験ができない可能性もあります。留学の計画段階でも、留学中であっても、目の前の変化に柔軟に対応し、自らも変化していく能力が求められます。こらからの人生プラン、その過程にある留学計画を熟考することが大切でしょう。
いかがでしたでしょうか。何とかしてお子さんに留学や英語学習をさせてあげたいと考えている保護者の方、自力で留学や英語学習をしようとしている成人の方、海外に縁もゆかりもなく、周りにもそのような環境がない中でチャレンジしようとしている方などを対象に、お金や時間などの貴重な資源を無駄にすることのないように、自ら最適な留学計画、英語学習計画の考案のヒントになれば幸いです。
なお、批判的応用言語学の知見に基づいて執筆しようと心掛けていますが、学術論文ではないため、一部、根拠の確認をしていない個人的な見解、単なる個人の経験に基づく記述も多く含まれており、客観的に正しい答えではないということをご了承ください。また、展開されている議論は、たくさんある視点のひとつであり、それぞれの状況によって見方が変わることもあらかじめ断っておきます。