はじめまして、インドネシア
私は、いまインドネシアにいます。日本では、九州の大学に通う3回生です。21歳そこらの私がいまはインドネシアにいます。留学?ワーホリ?旅行?いろいろと可能性は考えられますが、私がインドネシアに来た理由は、国際交流プログラムに参加しているからです。インドネシアでは、多くの高校で日本語教育が行われています。その日本語教育に、ネイティブスピーカーとして参加し、日本語や日本文化を教えます。そして、自分自身がインドネシア文化を体験し、日本の皆さんへ発信します。日本とインドネシアをつなぐ役割を持っています。「日本とインドネシアをつなぐ」なんて、ちょっと規模が大きいかな(汗)なんて思ってしまうけれど、実際インドネシアの高校に来て、やっぱり大きな役割を任されているなと実感することが多々あります。
実際に、インドネシアに来てもう3か月が過ぎようとしています。のこり4か月強。あっという間に過ぎていく時間。早いなあ。最近は授業が終わるたびにそんなことを口にしてしまいます。でも、この三か月ほんとに生徒には驚かされることばかりなんです。今日は冒頭に書いた「日本とインドネシアをつなぐ」役割を実感した話をします。
私は現在2つの高校へ派遣されています。そのうちの一つの高校へ初めて行ったとき。12年生のクラス(日本でいう高校3年生)の女の子が駆け寄って私にこう言ってきました。
「先生初めまして。私は、日本語を勉強しています。でも、日本人には初めて会いました。ずっと日本人に会って、話してみたかったんです。」と。
この女の子は驚くほど日本語が上手でした。そんな彼女は日本人に会ったことがなく、日本人に会ってみたかったと。まるで有名人に会えた時のようなキラキラした笑顔でわたしに声をかけてくれました。私はこの言葉と、その子の笑顔が忘れられません。そうか、私は誰かの人生にとって大きなきっかけを作る可能性を秘めているのかもしれないとだいそれているかもしれませんが思いました。日本語を勉強するきっかけ、日本に行くきっかけ、日本の歌を聞くきっかけ、日本の文化を知るきっかけ、新しいコミュニティを作るきっかけどんなきっかけを作るかはわからないけれど、人生の分岐点になるかもしれないと想像したとき、心の中でギアが一つ上がりました。きっとこれが日本とインドネシアをつなぐことだと思います。ただ日本語の授業があるから勉強していた子が、本気で日本に行きたいと思うようになったり、日本人に会いたいと思っていた子の夢をかなえたり、小さくても大きくてもこれがかけ橋になることなのかなと思いました。
「たった7か月」とインドネシアに来る前は思っていました。ですが、今は、「7か月もあればいろんなことができる。いろんなきっかけの種をまくことができる」そう思えています。7か月もあった活動期間も気づけば残り4か月。日々何ができるかなぁと生徒の顔を見ながら思います。「韓国ブーム」が起きているインドネシアに、「日本ブーム」を起こすつもりで私ができることを精一杯やっていこと思っています。これからの奮闘記できる限りここに残していこう。ここまで読んでくれてありがとうございました。