「正誤表」
チェンバロ奏者の桒形亜樹子です。今年2024年からnoteで音楽関係の記事を公開して参ります。
まずは今までの出版物、紀要など公表記事の正誤表第1弾を掲載いたしますのでお持ちの方はお手数ですがご確認訂正頂ければ幸いです。
1)クープラン「クラヴサン奏法」全音音楽出版社
2)アガッツァーリ「低音上での全ての楽器の演奏」オルガン研究XLIX
3)「チェンバロ大事典」春秋社
1)フランソワ・クープラン『クラヴサン奏法』対訳版 全音楽譜出版社
2018年に出版されて以降、現在まで4刷となっています。各刷に直っていないものを掲げておきますのでお手数ですがご確認頂ければ幸いです。
第3,4刷 (4箇所):p.125 楽譜2小節目2拍目左手の8分音符Aの位置は右手のF音とE♭音の丁度間に在るのが正しいです。印刷では右へ寄っています。
p.177 脚注 ファクシミリは p.18 ではなく p.36 です。
p.190 1行目 Titelouzeの1610年 は 1626年 が正しいです。
p.217 年表 3行目 1709年に死亡 は 1679年 が正しいです。
第2刷 (上記+3箇所): p.149 2段目譜例⑩実際 の1小節目最後のC音をトル
p.158 脚注楽譜の説明 有 無 を上下逆に (上が無)
p.215 楽譜1小節目アルト声部にG音全音符を追加、そのまま2小節目の付点二分音符にタイで繋ぐ。
初版:(上記全て+7箇所)p.33 脚注 suspention → suspension
p.39 左上 パンセ・サンプルの付けられている譜例の C音は 8分音符
p.54 7行目 ut の囲みをトル
p.75 11小節目 右手 最後の2つの音は旗4本に
p.115 19小節目 右手 3拍目 C#ーDーE 旗5本に
p.183 右下譜例のへ音記号が手書きのままでした。
p.190 中央左 : トル
p.218 8行目 罫線 トル
p.219 ラモー『和声論』2018年8月に発行されました。
p.XX 右ページ(白紙)に価格表の邦訳を掲載しました。L++とは明らかにLullyのことですが、なぜ伏字になっているのでしょうか?お分かりの方いらしたら是非お教えくださいませ。
『価格表』 1725年時点の著者作品
クラヴサン曲集第1巻 未綴じ 16lt.
クラヴサン曲集第2巻 未綴じ 18lt.
クラヴサン曲集第3巻、全ての種類の楽器用4コンセール 未綴じ 20lt.
クラヴサン奏法、8曲の前奏曲を含む 未綴じ 10lt.
趣味の混淆、または新コンセール集、トリオによるコレッリ礼賛増補版
未綴じ 15lt.
比類なきL++ 礼賛 未綴じ 6lt.
4分冊トリオ4曲(第1第2ヴァイオリン、弓奏バス、数字付低音) 10lt.
ヴィオール曲集 数字付低音付き 6lt.
クラヴサン曲集第4巻 15lt.
1,2,3声のルソン・ド・テネーブル9曲全曲(うち3曲は既に彫版済み)も続けての出版を希望しております。
2)アゴスティーノ・アガッツァーリ
『低音上での全ての楽器の演奏と、その合奏時における使用法について』全訳 2021年日本オルガン研究会
オルガン研究49 p.15に掲載されている邦訳です。
p.22 8~9行目:声 → 声部の数
作品の量と質 → 作品の質
p.24 9行目 : condir なければ → condir しなければ
3)日本チェンバロ協会編『チェンバロ大事典』 2022年春秋社初版
桒形担当の箇所の訂正部分です。
p.119 「フランソワ・クープラン」下から4行目
誤:第1巻は今までになかった
正: 第1巻はフランスでは今までになかった
p.253 装飾音表 線の下右端
誤:table de Ornaments
正:table des ornaments
p.254 上から3段目の譜例 五線が印刷されていない
p.256 最上部 譜例5-40 実際の奏法の譜例が四線になっている。
ト音記号の位置が3度下にずれている。
取り急ぎ以上ですが、他にもまだまだあるかもしれません。もしお気づきの方いらっしゃいましたらご一報頂ければ幸いです。
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