他者の「生」を大切にすることば
生きる。
生きているから、喜び、怒り、悲しみ、楽しい気持ちになる。
今ここで、こうして表現できるのも、人として生きているから。
生きるのは時として難しい。
投げ出したい夜を超えた人も、少なくはないだろう。
それでも、簡単に放棄できない。
生きるとは、誰にとってもかけがえのないことだ。
だから、人の「生」を、確率や数値で見られると、とても違和感を覚える。
「こんなにいる感染者の中で、亡くなったのはたった数人です。命を落とす確率は低いと言えます」
しかしその数人にも大切な人がおり、その人にとっては確率など関係ない、もはや戻らぬ失われた命なのだ。
個人の感傷に付き合えないと言われれば、それは確かに悲しい。
けれど、どうかもっと、大きな判断をする時ほど、人の心に寄り添ってほしい。
「あなたの命が大切です」
心からそう感じられる発言をしてもらえないものだろうか。
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