中洲川端から百道へと・・・
何年振りになるか分からないほど久しぶりに
博多の下町を歩いた。
もう記憶も残ってないほどの幼い頃、
この近くにあったデパートの大食堂のお子様ランチが好きだった。
赤い色のチキンライス、どこの国かわからない国旗、赤いウインナー、、、
父の会社がその近くにあったので
時々遊びに行ってたみたいだ。
そして西側の、母方の祖父が住んでた街へ想いを馳せる。
今はもう埋め立てられて見る影もない海岸。浮き輪片手に裸足で飛び出し、唇が紫になるまで泳いだあの日。
庭の片隅に残っていた手押しの井戸で
泳いだ後の体を洗っていた事を思い出す。
あの頃はまだ路面電車も走ってた。
父方の祖母と一緒に食べた電車道の近くのお店のアイスクリームの味。
初めて入った銭湯。
従兄弟たちと遊んだ花火の匂い。
大勢で集まって騒いだ夏休み。
半世紀以上前のこと。
昨日のことのように鮮やかに蘇る。
あの頃のわたしに出逢ったら、
今のわたしは何と声をかけるかしら、、、