父と娘 母と娘
19日の朝、突然飛び込んできたニュースに、胸が締め付けられるような思いをした。
うちの娘も、同世代で中学の頃からずっと気にかけてきた彼女の訃報にとてもショックを受けていた。
世間ではね、お父さんとは仲が良かった…でもお母さんとは、、、こういう報道がたくさんある(報道してる人たちは一般的な家庭で育ってると思うから想像できないとおもうんだ。あえて言わせてもらうけど)。
確かに、母親は娘を自分の思う通りに育てたかったし育って欲しかったんだと思う。
母親って、そう思う人って案外多いのよね。
そして、その母親が、日本国中知らない人がいない人だったら、親がコントロールする人、と言うだけでなくて、与えられる娘のプレッシャーは一般の人が考えるより以上にものすごかいものだったんじゃないかなと私は想像しています。
ものすごく狭い世界の話だけれども(比べるのも烏滸がましい事だけど)、私も私の父がちょっと偉い人だった会社にいたので、何かあるとすぐに父の話を持ち出されることがとても嫌だった経験をしている。
私は女子だったので、まぁまぁそうは言っても、弟ほどではなかったんじゃないかなぁ。
弟の気持ちを聞いた事は無いけれど、絶対に父と比較されてたと思うし、父のようにできるやつでもなかったことから、結構多分惨めな思いだったり嫌な思いだったり、いろんな思いをしたんじゃないかなーって、思うんです。
ましてや、日本を代表するシンガーとしてみんなが知っている松田聖子の娘であれば、きっとさやちゃんのプレッシャーというかなんというか、、、複雑な思いをしていたんじゃないかなぁって、本当に微々たるものだけれども、ちょっとだけだけどわかる気がする。
彼女が中学生の頃、通学していた学校でちょっといじめられたというか、嫌な思いをして、学校に行きたくないって言ってた時、うちの娘は「さやちゃん、うちの学校が芸能活動を認めてたら、ウチに来れたのにね。」
そう言ってたことを思い出した。
ずっと応援してきたんだー。ずっと観てたんだ。さやちゃん、天国に行っちゃった、、、親戚のおばちゃんでも何でもないけどさぁ、ほんとに胸が痛くて、泣きそうな思いばかりです。
娘を突然亡くした松田聖子さんの気持ちを思うと、なんともやり切れない思いです。
きっと多分、時間を戻すことができたらって、もっと話をしていればって、意地をはらなければって、コントローラーなタイプの聖子ちゃんだからいろいろ言ったんだと思うんだ。そんなこんな、あーすればよかった、しなければ良かった、いろいろ思っていると思うんだ。
父と娘って、異性だから、ちょっと距離をおくことができたり、何か、分かってるような分かってないようなところで分かり合えてたり甘えたりできると思うんだけれども、母と娘って、同性であるからこそなんだか複雑な関係だったりもするのよね。
私たちが何を言っても、仕方がないことだけれども、どうかどうか、ゆっくりと偲んであげてほしいと思います。
でもね聖子ちゃん、決して自分を責め続けないでね。あなたがまた歌ってくれることもさやちゃんの供養になると、私は信じています。
さやちゃん、安らかにね。
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