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「春の風」セルフライナーノーツ(Deiko×桜の栞)

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(spoonのセルフライナーボイス)

イントロダクション

 どうも、Deikoです。自分の作品を振り返り解説するセルフライナーノーツです。今回は春の風の解説をしていきたいと思います。

 この曲は桜の栞という声劇企画(Twitter:@sakura_storys)の応援ソングとして制作いたしました。企画にはプロモーションビデオの制作として参加したんですが、もう少し力を添えられたらなと思い制作いたしました。企画の内容としては桜をテーマにした男女ペアの声劇になっているので、応援ソングも桜と男女の話をテーマにしてみました。

歌詞の解説

 まず、歌詞をみていきます。はじめの歌詞は

花咲けど散りゆく
理由を教えてよ
美しく儚い
ひらりひらひらら

となっています。花が咲いて綺麗なのに、どうして散っていってしまうのか。これは恋愛の例えとして出していて。付き合うことで花開くけど、やがて別れていく恋人もいる。なぜ、あんなに美しかった恋愛も儚く別れてしまうんだろう。という感じで。その次は

離さぬと誓って
指の隙間から
零れては消えゆく
するりすらすらら

 これはずっと一緒にいよう、なんて言ったりしてもいつの間にか離れ離れになっている。という感じで。

 Aメロで、ひらりとか、するりって音を使っているんですが、これはまるで、桜の花びらのような恋愛模様になっていることを表しています。そして、Bメロにはいります。

ページを破るのはもうやめだ
寝息が聞こえない夜の闇

 女性の恋愛と男性の恋愛って少し違うと思っていて。女性は恋愛ノートがあったとしたら、別れたらその相手のページの上に白紙の紙を貼り付ける感じなんですよね。綺麗さっぱり忘れて。さらにそのノートを頑丈にしていくような感じ。男性の場合はその恋愛ノートのページをめくって新しいページにいくんで、過去の恋愛にも遡れるんですよね。ただ、やっぱり新しく好きになった人に悪い気がして、過去の恋愛のページを破り捨てるみたいな人が多いと思うんですよ。

 何が言いたいかと言うと、女性は別れる度に強くなって、男性は別れる度に弱くなると思っていて。だけど、その破る行為になんの意味があるのかって思って。もう、悪戯に自分を戒めることはやめようという感じです。

 寝息が聞こえないの部分は、隣に寝ている恋人がいないという意味もあるんですけど。自分も寝ていないってことなんですね。夜って一番なんか色々考えちゃう時間帯だと思うんですよね。物思いにふけっている様子ですね。そして、サビです。

あなただけ照らす陽が煌めくと
春の風が吹いて めくられたページ
あなたへの好きも嫌いも全部
春の風に乗せていってくれよ

 別れた後にその元恋人の元気な姿を見ると、吹っ切れる感じがするんですよね。そんな想いをサビで爆発させています。そして、静かなAメロに戻ります。

花咲けど散りゆく
理由を知らずとも
美しく儚い
ふたりきりだから

 別れてしまう理由はわからなくても、確かにその二人の思い出は美しかったって思えるんじゃないかなと思います。

音楽の解説

 次に音楽の部分なんですが、この曲は自分にしては珍しくピアノ伴奏の弾き語り形式になっていて。どうしてそうしたかというと、春にピアノのイメージがあっているなということを考えて使ってみました。いつもはギターなんですけど、ピアノを使った利点としては、ギターでは難しいコードとか音の並びができるので、複雑なコード進行が出来上がっていると思います。それによって儚さだったり、複雑な感情みたいなものが表現できているんじゃないかなと思います。全体的に暗いんですが、イントロとアウトロはそこまで暗くしていなくて、失恋ソングでもありながら、希望も見えるような雰囲気を感じて頂けたらなと思います。

 歌声に関しても、ウィスパーボイス気味で歌ってて。特にAメロとか囁くような感じで。今までは、ロックとかで力強く歌ってたんですが、優しく歌うことを心がけました。

そんな感じで。今回は春の風のセルフライナーノーツでした。バイバイ。


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