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透析の除水はランニング!無理なく健康を守るペース配分の秘訣
透析での除水は、余分な水分を取り除いて体のバランスを整える重要なプロセスです。
この除水の過程をランニングに例えて説明してみます。
1時間あたりの除水量はランニングペースに例える
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ランニングで健康を保つためには、適切なペースを守ることが大切です。
除水も同じで、急ぎすぎると体に負担がかかり、適切なペースで行えば負担が少なくなります。
適切なペース(1時間あたりドライウェイトの1%以内)
ランニングで言えば、無理なく走れるジョギングペース。ゆっくりでも確実にゴールに到達でき、体に過度な負担をかけません。
例えば、ドライウェイト60kgの人なら、1時間で0.6リットル(600ml)以内の除水が理想的です。これが「一定のリズムで走るペース」に相当します。
速すぎるペース(1%を超える除水量)
ランニングで急に全力疾走するようなもの。短い距離なら持ちますが、長時間続けると息切れや疲労で立ち止まることになります。
透析の場合、これが血圧の急低下やけいれん、倦怠感につながります。
除水量が多すぎると…
ランニングで無理に速く走ろうとすると、次のような問題が出ます:
足がつる(けいれん):急な除水で筋肉が痙攣するのと同じ。
息切れ(血圧低下):全速力で走ると呼吸が追いつかないように、急激な除水は体の循環が追いつきません。
脱水(フラフラになる):ランニング中に汗をかきすぎて水分が足りなくなるように、除水が多すぎると体が脱水状態に。
適切な除水量はランニングの計画と同じ
ランニングでは距離や時間に応じたペース配分が必要です。除水も同じで、体重に応じた適切なペースで水分を除去します。
例:4時間透析の場合
ドライウェイト:60kg
除水量:2リットル
1時間あたりの除水ペース:500ml(60kg × 1% = 600ml以内)
このペースは、長距離ランニングで「息切れしない快適なペース」と同じです。
逆に、1時間に800ml除水しようとするのは「全速力で走るフルマラソン」に匹敵し、途中で体が悲鳴を上げることになります。
透析後の状態はランニング後の爽快感
適切なペースでランニングを終えると、体に負担がなく爽快感を得られます。
透析も同様で、無理なく適切な除水を行うことで、体が軽くなり、むくみや息苦しさが改善されます。
まとめ
透析の除水は、ランニングのペース配分と同じように考えると分かりやすいです。
適切なペース(1時間あたりドライウェイトの1%以内)を守ることで、安全かつ効率的に除水ができます。
急ぎすぎると体に負担がかかり、透析後に不調が出るリスクが高まります。
無理のないランニングを続けるように、除水も計画的に行い、透析を快適に乗り越えましょう。