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KBOユニフォームを観察しよう!【前編】

 昭和57年に、NPBに続けとばかりに産声を上げたKBO(韓国プロ野球)のイメージといえば、数十年前のパ・リーグのような閑散とした球場の中、決してレベルの高いとは言えない試合が繰り広げられるという感じであるが、近年そのイメージを払拭し、キム・ガンヒョンやオ・スンファンのようなMLBでも活躍出来る選手が増えてきており、着実に人気とレベルを上げている。今回はそんなKBOのユニフォームを観察し、僕が気に入った3着を紹介することとした。

まず最初に

 このnoteを愛読していただいている数名の方はもうお分かりだろうが、とにかく僕は学がないので国際情勢、政治には疎い。従って、今回は日韓関係を度外視してnoteを書いているので、嫌韓思想の方は申し訳ないがこの投稿を閲覧しないでいただきたい。

ロッテ・ジャイアンツ

 この球団は日本でも有名だろう。名前の由来は当時のロッテのオーナーが日本では名乗れなかった「ジャイアンツ」というニックネームをKBO発足当時につけたというもの。しかし、設立当初は帽子のLOマークをLGマークに変えた以外、全く以て当時のロッテオリオンズと同じデザインのユニフォームを着用していた名残からか、赤、紺、白のトリコロール・カラーが伝統となっている。

↑ロッテ・ジャイアンツのホーム・ユニフォーム。丸みを帯びた背番号のフォントはオリオンズ時代のNPBロッテを彷彿とさせる。

↑ビジター・ユニフォームはNPBロッテ同様に「黒ユニ」だ。

 このロッテ・ジャイアンツには現在、ソフトバンクやオリックスで活躍したイ・デホが所属しているが、彼は今季引退を表明しているようだ。日米韓の野球界を渡り歩いたさすらいのコリアンにとって、日韓に関係を持つこのチームは身を引くには最高の環境のはずだ。

三星ライオンズ

 このチームもロッテ同様に日本では有名な球団だ。KBO黎明期に、巨人を追われた新浦壽夫がこの球団のエースとなり復活。以降、大洋で見事なカムバックをした事もオールドファンの方々にとっては懐かしいことなのではないか。近年では落合英二現中日ヘッドコーチが昨季までコーチを務めていて、あのソン・ドンヨルか監督を務めていたこともあり何かと中日に縁のある球団だ。

 話が若干逸れてしまったが、肝心なユニフォームは「ライオンズ」という名前からご想像の通り青色がメインカラーとなっている。しかし、日本の西武ライオンズのような水色ではなく、横浜のような澄んだ青色という印象だ。どことなくMLBのテキサス・レンジャーズ風に見えるのは僕だけでは無いはずだ。

↑三星ライオンズのホーム・ユニフォーム。この澄み切った青はNPBファンのウケがいいはずだ。

↑ビジター・ユニフォーム。鉄腕オ・スンファンはどこまでセーブ数を伸ばすか。

SSGランダース

 日本では「SKワイバーンズ」という名前を耳にしたことがある人は多いだろう。幾度となく全日本を苦しめた、あのキム・ガンヒョンが在籍したのがその球団で、昨季に身売りをしてこの名前となったのだ。

 これはNPBでも当たり前のことだが、親会社が変わるとユニフォームも大きく変わる。SSGの愛称で親しまれているシンセゲグループは、新生ランダースのユニフォームに現在同じアジア人のスター選手である大谷翔平が所属しているアナハイム・エンゼルス風のものを選んだのだ。

↑ホーム・ユニフォーム。広告が多いので、ユニフォーム自体はシンプルなデザインなためバランスがいい。

↑ビジター・ユニフォーム。ホーム・ユニフォームをそのままグレーにしただけだが、まとまりがいい。
 そして、この球団のサード・ユニフォームは昭和22年の全国大会で優勝した「仁川軍」をオマージュしたもので、本拠地である仁川のファンはたまらないのではないか。

↑通称「仁川軍ユニフォーム」はKBO版のシティーコネクト・ユニフォームと言えるだろう。平成26年から3シーズン使われた中日のユニフォームのような、レトロな雰囲気がある。

最後に

 今回は、KBOの中でも特に伝統に重きを置いている3球団を書いたが、後編となる次回は新しい球団である2球団について書いていく。


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