【後編】両立期をもっとハッピーに~グループ型キャリアコーチングプログラムができるまで
仕事と子育ての両立期のキャリアのカタチをデザインするオンラインのグループ型キャリアコーチングプログラム「キャリア・デザイン・ラボ(Career Design Lab)」(※以下、CDL)。
今回の後編では、CDL主催者の3名に、CDLトライアル実施についてや、キャリア支援への想いをご紹介します。
CDLを通して人生、生き方に変化を起こしたい
--CDLのトライアル実施にあたって懸念点や期待はありましたか?
田中:懸念点は、オンラインで問題なく進行できるのかというところと、赤ちゃん連れで参加される方でもセッションに参加してワークできるのかというところです。
事前にヒヤリハット対策も準備していたのですが、トラブルやアクシデントはなく、ITリテラシーもみなさん高かったので得るものを得ていただけてよかったと思っています。
期待は、CDLに参加したことで本当に小さな変化でもよいのですが、その人の人生、生き方に変化が起きること。私は、その期待しかなかったです。
-実施中に感じたCDLの効果や嬉しかった参加者さんの声を教えてください
古賀:印象に残っていることは、回を重ねるごとにグループのメンバー同士の絆が深まり、お互いをもっと理解するようになっていったこと。フィードバックもシャープになっていきました。話しやすい雰囲気に自然となっていったのは驚きです。
嬉しかったことは、最後のセッションで具体的な行動、ビジョンをみなさんが描けていたこと。ビジョンを描くのは難しいことなのですが、4回のセッションを通してキャリアデザインに繋がったことが嬉しかったです。セッション前後の雑談の時間もすごく好きなのですが、参加者の方々が横の繋がりを築くことができたのもよかったです。
渡邉:子育てで大変な中、しっかり宿題をやってきてくださっていて、特に最後のビションコラージュを目にした時は毎回感動しました。それぞれのカラーが出ていてこれはじっくり眺めたい、じっくり聞きたいっていう風に思いました。
Facebookグループを作って、ゆるくつながる場をご用意していますが、個人的に連絡を取り合ってもいいんでしょうかという声もあり、そういう気持ちになってるんだと思って主催者側としてはとても嬉しかったです。
一人一人の名前を憶えていられる距離感を大切にしながら、持続可能な事業へ
-今後の改善点はありますか?
田中:私たちが大事にしたいプログラムのこだわり・価値と、それがビジネスとして成立するかというところが課題としてあります。今回、トライアルで実施して改めて感じましたが、やはり、一人一人の名前や話したことを覚えていられるぐらいのサイズ感、距離感は大事にしたいです。
プログラムを提供する上で、例えば、何十人に向けて行う効率の良い方法もありますが、主催者として参加者を慮るような距離感でできれば続けたいと思っています。提供回数も増やしたいと思いますし、コロナが落ち着いた頃にはオフ会のようなものも開催したいですね。
大変な両立期を、笑顔で乗り越えられるように
-最後に、それぞれの両立期の方へのキャリア支援の思いを教えてください。
渡邉:子育て、特に子どもがまだ小さい頃は嵐のような時期で人生の中でも一番と言っていいほど大変だと思います。それを何とかしつつ、でもちょっと先のことを考えてみる。自分にとって大事なことをこの時期に見直して確認しておくと、生きる活力になると思っています。
原体験からも自分の生き方のビジョンを一つ持っておくことのパワーみたいなのを感じているので、皆さんにも知っていただきたいなと思っています。CDLはその価値を提供できるプログラムだなと思っているので、これからも情熱を持って関わり続けたいと思います。
古賀:子育てで一番印象深い出来事なのですが、第一子を出産した後に離職し、焦りや不安に押しつぶされそうになったことを鮮明に覚えています。ちょうどその頃に、キャリアコンサルタントの資格を取得したのですが、目標は資格を取ることだったのですが、その過程を通して、同じような主婦の方もそうですが、いろんな立場の方と関わることで刺激になりました。
CDLも環境としては似ているようなところがあり、参加することで刺激になると思うんです。少し環境を変えてみる、その一歩を意識するだけで景色が変わることがあります。CDLは自分自身についてゆっくり考えることができる時間になるので、ぜひ、利用していただきたいです。
田中:両立期に限らず生き方、働き方で悩んでいる、孤独を感じている方のために気軽に相談できる場所を作りたいというのが根本的な考えです。
現状は、育児との両立ですが、介護や不妊治療、病気など両立期をテーマに対象を広げたり、法人向けのサービスも作っていきたいと思っています。CDLを法人向けに提供することで、企業負担で個人の方が利用できる、あるいは、自治体と連携して地域に根ざした形で皆さんに気軽に利用できる体制を企業として作るというのは大きな展望です。
人生にいくつかある両立期。大変だけど、笑顔で乗り越えられる人を1人でも増やしていきたいですね。
執筆者:小池亜希(ライター)
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