PR: 訪日客への激安「ジャパン・レール・パス」: 過剰なおもてなしを問う
天国のような訪日体験
新型コロナウイルスの水際対策が終了し、多くの外国人観光客が再び日本を訪れています。安い物価、そして1ドル=140円台という為替レートは、まさに天国のように映ることでしょう。さらに、JR各社が提供する「ジャパン・レール・パス」を利用すれば、滞在中の交通費も格安で済むという恵まれた状況。しかし、現在の日本の経済力を考えると、「このままでよいのだろうか」と疑問を持つ人もいます。それがネットニュース編集者の中川淳一郎氏です。
ジャパン・レール・パスの存在について
外国人旅行者向けにJRグループ6社が提供している乗り放題パス「ジャパン・レール・パス」は、10月から大幅な価格改定が予定されています。それでも、最近の円安進行を踏まえれば、外国人観光客にとってはまだまだ手に入りやすい価格でしょう。もともとは海外からの観光客を引き寄せ、「おもてなし」を提供するために導入されたもの。しかし、既に多くの外国人観光客が日本を訪れ、「爆買い」を含む大量の買い物をしている現状を見ると、このパスの役割は終えたのではないでしょうか。
金銭感覚の違いについて
外国人観光客と日本人庶民の金銭感覚は明らかに違います。例えば、外国人に人気の北海道・ニセコでは、海鮮丼が5800円で提供されています。また、2019年3月19日に北海道文化放送が配信した記事によれば、冬場のニセコの宿泊客の95%は外国人で、3000円の「タラバ塩ラーメン」や4万6000円の塊肉を購入する人もいました。
世界との価格比較: 日本の安さを見直す
私自身が2015年にイタリアに旅行した際、ランチでパスタとサラダとビール2本を頼んだら5000円ほどになりました。現地の人々はこれを高く感じることなく次々と注文していました。それを考えると、今の日本の価格は彼らにとっては激安でしょう。この「過剰なおもてなし」が日本の経済にどのような影響を与えているのか、そしてそれが果たして継続可能なのか、一度考えてみてください。