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形のないたからもの:BE:FIRST@サマソニ
あたりめです。
BE:FIRSTのステージを初めて生で観た昨年のサマソニから早1年が経ちました。
今年の1月にはツアーも行ったけれど、やっぱり私はサマソニで観た彼らの姿がずっと鮮明だったし、ボーイグループがフェスでだけ覗かせる あのギラついたまなざしがどうしたって大好きなのだ。
だから間髪入れずにこうして2年連続同じイベントでステージを観られたこと、本当に感謝しかなかった。しかも今年はマウンテンステージのトリですよ。最高の確約すぎるだろこんなもん。
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1時間尺で驚異の16曲、まとまったMCの時間は無く、ほぼノンストップで駆け抜けたステージだった。ダンスはもちろんのこと、何をどうしたら最後まであの声が保てるのか一生解せない。
BE:FIRSTはまじのまじで被せが無いので、聞こえるボーカルは100%すべて本人たちが今そこで放っているものになるのだけど、これが信じられなくなる瞬間が本当に多い。1・2曲目ならどうにか己を納得させる努力をするが、10曲目とかで1曲目と全く同じ声量を保たれるとまじでやってられなくなってくる。BE:FIRSTが声を保ち続けるごとに反比例して客サイドは声を失っている事実にそろそろ気が付いてほしい。至極が呼ぶ弊害である。
ツアーに行ったことが効いていて、1曲のなかでも「オッこれ来た、サビ前警戒しなきゃ…」と防御態勢に入れたり、「この曲が来たってことはもしや次あれか…?」と予想を楽しむワクワクなんかも追加され、自分のなかを駆け巡ってゆく感情や思考が多い、ほんと〜〜に濃ゆい1時間だった。贅沢だったなぁ。
夜とはいえ当然のように暑かったので、登場時は衣装がどんなテイストなのか気になってすぐに一人ひとりを確認したのだけど、
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おま、ほんまのお豆やないか。
昨年そのお顔の小ささに「あれは豆粒」という印象のみに全脳をやられ 初見を終えてしまっていたリュウヘイくんが2024夏、マジもんのお豆(マジもんのお豆)になっていた。夜というのも相まってコンタクトの目では焦点を合わせることすらままならない。一体何が起こっていますか。
リュウヘイくんの声、時を重ねるごとにどんどんディープになっている気がする。ただただ低くて良い声ですね〜!みたいなのとは全然違うくて、とてつもない深み・密度がある。ペラさが微塵もないからめちゃくちゃ耳にとどまるし、パートが終わってもなお時間をかけてじわじわと浸透してくる感覚が不思議と心地良い。ほぼほぼ超上質なコーヒーのそれ。
どんどん変化してるなぁとつよく感じたことがもうひとつあって、とにかく全員アドリブやらフェイクやらの打ち上げ花火状態だった。特に 'Scream' のラストとかもう誰がどこで声出してんのか分からんすぎたし、スイッチャーさんも誰を映すべきか彷徨ってた瞬間がちょいちょいあったの不憫すぎて笑ってしまった。これをカオスと呼びます。
『ツアーに行ったことで、次の曲を予想する楽しみ方が増えた』のは事実なのだけど、それにより引き起こされた己のカオスポイント(カオスポイント)があった。'Spin!' からの流れである。以下はその瞬間の私の脳内になります。
まてまてまてまてこれこのあともしかしてもしかするんじゃ、ソウタよ中央に来るな(来てくれ)そして天を仰ぐな(仰いでくれ)手を掲げるな(掲げてくれ)、いいな、絶対にするな(してくれ)、絶対に、ぜつてぇにすr
ソウタ「Salviaア…………………」
ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ(CHAOS)
BE:FIRST7人の声の魅力を最高に堪能出来る楽曲として個人的に 'Smile Again' と 'Salvia' の2曲を特に推していた私は、ここで一人海老反り歓喜を発動することとなった。
私Salviaのシュントくんまっじっで大好きなんよな………あれ…これすでに書いてただろうか………どうだっけ……………
シュントくんの声は私のなかで一生解明不能の不思議な魅力が詰まった唯一無二の存在なんですが、Salviaで繰り出される鼻のかかり方(特にラ行とマ行)がまじで好きすぎて毎回狂いそうになっている。これに関しては共感者を全力で探しています。何卒よろしくお願いします。
こういう、楽しかったモーメントやら付随する好きポイントを書き出すとキリがなくなるし、書けば書くほどなんだか中途半端になってしまうのも分かっている。このテンションでつらつら羅列するのは一旦区切りとして、めちゃくちゃ、めっちゃくちゃいちばん書き残しておきたかったことを。
彼らは最後の最後にサプライズのようなかたちで、先日先行リリースされた新曲 'Blissful' を披露してくれた。これがも〜〜〜さァ〜〜〜〜〜〜〜
そもそも音源として初めて聴いたときから曲調がすごく好きだった。海の家が自然と目に映るかのような、この音が鳴る場所ぜんぶ避暑地に変えちゃうかのような、そんな清涼感とかろやかさが肌を伝ってくる楽曲だなと感じていた。
だけど実際 生で観て聴いて、この楽曲の芯の魅力って全然違うところにあったのかもしれないと、ちょっと泣きそうになってしまった。
7人が、7人で、めっちゃくちゃに幸せそうなかおをしていたのだ。
これまでにそういうシーンが無かったとか決してそんなことを言いたいのではなくて、私個人としては、彼らは自分たちの信念をつよく持って、時にそれをド真ん中に提示したり、時にこちらへ真っ直ぐ届けてくれたりと、音楽をする上では(ステージでは)そのほとんどの瞬間を7人横並びになって同じ『そと』を見つめているような印象があった。
でもBlissfulはなんか、なんかもうずぅっと『うち』だった。7人が7人のために歌っているかのような、お互いのおまもりみたいな楽曲だったのだ。
まず全体として、7人の声が重なるアンセムパートがたくさんあること。それから 1人が歌うと次はみんなで歌って、そして1人が歌うとまたみんなで歌って、という流れがたくさんあること。メンバー一人ひとりを包み込むような、サンドイッチみたいな構成がぎゅうぎゅうに散りばめられているのだ。
Blissfulはまだ生まれたてホヤホヤの真っ白な状態であって。これから先、歌うたびに この楽曲のなかに彼ら7人のお互いの表情が、その瞬間瞬間の温度が満ちていくのだなと思うと、目の前に広がる姿をみながら なんだかたまらない気持ちになってしまった。どんだけ綺麗な染め物なんだ。「私今、このひとたちの『たからもの』を目に映してる」、漠然とそんな風に思った。
音楽、めちゃくちゃ大好きなんだけどどうしたって人だよな〜〜と、改めて感じた日だった。
極端な話、音楽単体がそこにあったところで大きな意味は無くて。やっぱりそこに人が介入するからこそ爆発的な何かが生まれるんだなぁと。本当に音楽・サウンドだけが好きなら季節や場所を問わずライブに行くようなことはしないと思うし。
私はステージで幸せそうな表情をしているアーティストをみるのが大好きだし、写し鏡みたいにおなじ表情が広がっているフロアを見るのも大好きなんだ。たぶん、きっとお互いに、ただ幸せで在りたくてそこに居る。
でっかい会場に居た数万人の人間一人ひとりに大好きで大切なアーティストが居て、こんなわけ分からん暑さのなか各地から会いに来て、愛をもらって愛を伝えて、「また次会える日まで」って根拠もなく確信を持って、どうにか元気で居ようって思うわけじゃん。これが人じゃなきゃなんなんですか本当に。
ッカ〜〜〜〜〜ヤバいな、あまりにも最高すぎておセンチ大盛り文章になっちまった。いいですか、こういうのを書いてしまうとしばらく経ってから読み返せなくなります。書き残した意味がなくなりますね。ぜんぶ夏のせいにしてしまおうか。
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