第36話 ゲームミュージックの技術

おはようございます。FITです。

先日日本にて「THE・MARIOBROS・MOVIE」が公開されました。皆さんはもう既にご覧になられましたか??

かく言う自分も、幼いころからマリオが大好きなので当然観に行きました。感想を言うとめちゃくちゃ面白かったです!!

合計2回見ましたが、2回みても全然飽きないです。あのマリオやルイージがしゃべって動いている姿を見るだけでも感動しちゃいました。

映画の中にもたくさんの本家BGMのアレンジが登場しています。最近のゲームからはもちろん、初代マリオブラザーズからも採用されていました。

さて今回はそんな初代マリオブラザーズで使用されているBGMを少し深掘りして、小ネタなどを解説したいと思います。

それではドウゾ。

1.昔のゲームミュージック

最近のゲームミュージックは技術の進歩により様々な表現を表すことが可能になりました。

しかし、ファミコン時代のゲームは8bit音源を使用していたため、音楽の表現に限りがありました。

なのでその限りがある分、いかにしてゲームの世界観を音楽として表現するのかが大きな課題だったのです。

更には昔のカセットの容量は現在とは比にならないくらいサイズが小さかったため、全体的に音楽に割り当てるメモリのサイズは極小でした。

従って少しでもループミュージックが長くなったり、複雑な曲になればすぐにメモリ不足に陥ってしまいます。

ずまりまとめると
こなさないといけない課題は
・短い曲
・単純な曲調
・少ない楽器数
かつ
・ゲームの世界観を表現する
・みんなに分かるはっきりとした曲

はっきり言って無理難題(;^_^A

しかしこんな無理難題な課題を見事こなし、マリオブラザーズを世界的な大ヒット商品にした偉大な人がこの世には存在するのです。

圧倒的なセンスを持ってないとできない偉業です。

マリオのBGMを手掛けた近藤浩治さんについての詳細はこちらの動画から(丸投げ)

2.地上BGM

まずは一度聴いてみましょう。

メロディが明るくてポップなBGMです。これがたった4音で構成されているのですごいですね。

この曲には先ほど述べたように様々な工夫が施されています。

例えばこの地上BGMでは「マリオ進行」と呼ばれるコード進行が有名です。

マリオ進行について超丁寧でかつ簡潔に解説している動画があるのでご覧ください(丸投げ)

マリオのジャンプで階段を上っていく世界観がまさにコード進行として表現してるのはとても面白いですし、感動します。

マリオ進行がその他の曲や場面で応用されているのも、この技術がとても特徴的である証拠です。マリオのBGMのために進行が作られるなんて、感慨深いものがあります。

3.地下BGM

続いてもお馴染みですが一度聴いてみましょう。

楽器の少なさが異様に不気味さを引き立たせています。最初は3拍子、ラストが4拍子なのも工夫の一つではないのでしょうか。あえて極端に短いループにも工夫を感じます。

4.クッパ城BGM

あえてピアノのBGMを選びました。理由はこの譜面を見てほしかったからです。

短いフレーズが何度も繰り返されています。このような進行をオスティナートといいます。

オスティナートはイタリア語で「頑固」という意味を持つので、オスティナートの日本語表記は「執拗反復」「反復進行」と言ったりもします。

この反復進行がクッパ城の不気味な雰囲気を引き出す手助けになっています。実はゴジラのBGMも反復進行が使われているのです。

まとめ

今回は初代マリオのBGMに詰められたゲームミュージックの工夫を一部紹介しました。

この記事では初代マリオのBGMのみについての話をしましたが、下記URLからは実際の近藤さんによる講演の一部を読むことが出来るので、興味があれば是非読んでみてください!「ゲーム音楽はこんな技術があるんだ!」という気持ちになり、とても面白かったです。(また丸投げ)

今日はここまで!

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