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まだ手探りの中にある断章たち

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2025年1月の記事一覧

芸術家という名のマゾヒスト

 人は芸術家になるときがある。ならねばならぬときがある。それはやはり苦痛を強いられているときだと思う。

 多くの場合、苦痛にはやり場がない。友人に相談しても、パートナーに相談しても、苦痛は巧妙に形を変えて私たちを苛む。

 ほんとうに行き詰まったと感じる。ただ痛いだけではなくて、ただ苦しいだけでもない。痛いほど苦しくて、苦しいほどに痛む。ほんとうに行き詰まったと感じる。

 結局、私たちは苦痛と

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