物心ついたころから
人は誰でも、「物心ついたころから、〇〇〇で...」というものを持っているのではないか、と常日頃考えています。
物心ついたころから、手首が柔らかくて、、
物心ついたころから、緊張すると下唇噛んじゃって、、、
もし見当たらなければ、ぜひとも休日の午後、お昼ご飯を食べたあとまどろむときの、あのえもいわれぬゆるやかな時間にでも、半生をさかのぼっていただきたい。きっと何かしらの、あなたなりの「物心ついたころから」がみつけられると思います。
僕の場合、それは「鳥が好き」ということでした。思い当たる理由はありません。
前世が鳥だったのかもしれませんし、あるいはちゃんと好きになる契機があったけど、ただ覚えていないだけなのかもしれません。
小学生のときは、「鳥のお医者さん」になりたいと思っていました。小学校三年生の夏休み自由研究では、鳥の解剖図や疾患に関する情報、飛び方の分析をまとめた資料を作成しました。
家族はみんな少しきもちわるがっていましたが、担任だった理科の先生だけは、褒めてくれました。
やがて特殊算という高い壁にぶちあたり、僕の夢はあえなく潰えてしまったわけですが、鳥への愛だけは僕の中に深く残りました。
もふもふの羽毛、大空を自由に飛べること、踊ったり歌ったり、その色彩だけでなく、種によって実にユニークなところ。
とにかく、すべての鳥が愛しく思えてしまい、放っておいてもらえるならば、一日中でも動画や鳥図鑑を眺めていたいくらいです。
僕の人生を豊かにしてくれる存在。
今までたくさん元気をくれたり、癒しを与えてくれたので、何かしらの形でお返ししていきたいと、考えています。