ファイル転送プロトコルって何?FTPとTFTPの違いを分かりやすく解説!
「ファイルを他のパソコンに送りたいけど、どうやってやるんだろう?」
日常生活では、メールやクラウドサービスを使ってファイルをやり取りすることが多いですが、実はネットワークエンジニアたちが使う特別な方法があるんです。その名もFTPとTFTPです!
今回は、これらのプロトコルがどんな仕組みで動いているのか、そしてどう違うのかを、初心者にも分かりやすく解説していきます。
FTPとは?
まずはFTPについてお話しします。FTPは「File Transfer Protocol」の略で、その名の通り、ファイルを転送するためのプロトコルです。FTPを使うと、こんなことができます:
ファイルをアップロード(自分のPCからサーバに送る)
ファイルをダウンロード(サーバから自分のPCに取り込む)
しかし注意点もあります。例えば、FTPではログイン時に入力するユーザー名やパスワードが暗号化されないんです。つまり、セキュリティ的には少し心配…。これをカバーするために、近年では以下のような安全性を高めた仕組みが主流になっています:
FTPS(FTP over SSL/TLS)
SFTP(SSH FTP)
SCP(Secure Copy Protocol)
特に仕事で機密性の高いデータを扱う場合には、これらの方法を使うのが基本です。
FTPの仕組みをもう少し詳しく
FTPは、2つのTCPコネクションを使って通信します:
コントロールコネクション(ポート番号21)
ログイン情報や転送方法などをやりとりする。
データコネクション(ポート番号20)
実際のファイルデータを送受信する。
例えば、こんな手順で動きます:
FTPクライアントで「ftp [サーバのIPアドレス]」を入力して接続要求を送る。
サーバと接続が確立したら、ユーザー名とパスワードを入力してログイン。
転送モード(アスキー or バイナリ)を選び、ファイル転送を開始。
また、FTPには「アクティブモード」と「パッシブモード」がありますが、これは通信の細かい仕組みの違いで、ユーザーが普段気にする必要はありません。
TFTPとは?
続いてTFTPです。TFTPは「Trivial File Transfer Protocol」の略で、「トリビアル」という名前の通り、シンプルで効率重視のプロトコルです。FTPと比べてこんな違いがあります:
認証がない(ユーザー名やパスワード不要)
UDPを使う(FTPはTCPを使用)
TFTPは、ルータの設定ファイルやOSのアップロード・ダウンロードによく使われます。例えば、CiscoルータのIOSソフトウェアを更新するときに大活躍!効率を重視しているため、データは512バイトずつ小分けにして転送されます。
TFTPの仕組み
TFTPは、最初のリクエストだけ特定のポート(UDPポート69)を使いますが、それ以降はランダムなポートを使用します。この仕組みによって、柔軟で効率的な通信が可能になります。例えば:
クライアントがサーバに「ファイルください!」とリクエスト。
サーバがリクエストを受け取り、ランダムなポートからファイルを送信開始。
ただし、TFTPは認証がないため、セキュリティ面での配慮が必要です。
FTPとTFTP、どう選ぶ?
以下は簡単な比較表です:
仕事でセキュリティが重要な場面では、FTPSやSFTPを使うのが安心です。一方で、TFTPは効率重視の場面(特にネットワーク機器の管理)で活躍します。
まとめ
今回は、FTPとTFTPの基本をざっくりと紹介しました。ポイントは以下の通り:
FTPは汎用的で便利だけど、セキュリティには注意が必要。
TFTPはシンプルで効率的だけど、セキュリティや認証は期待できない。
用途や場面に応じて使い分けることで、もっとネットワーク技術を活用できます。これを機に、ぜひ一歩踏み込んでみてくださいね!
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