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PoE(Power over Ethernet)とは?LANケーブルで電力を供給する次世代技術の魅力

みなさん、こんにちは。
今回は「PoE」という技術についてわかりやすく解説していきます。「PoEって聞いたことあるけど、何のこと?」という方もご安心を。この記事を読めば、PoEの基礎からメリット、具体的な利用シーンまでしっかり理解できますよ!

PoEって何?

まず、PoE(Power over Ethernet)とは、LANケーブルを使って電力を供給する技術です。通常、ネットワーク機器やデバイスを動かすには、電力用のケーブルとデータ通信用のLANケーブルの2本が必要ですよね。でも、PoEを使えば、1本のLANケーブルだけでデータ通信も電力供給もできちゃいます!これってとってもスマートだと思いませんか?

最近では、電源の確保が難しい屋外設置のネットワークカメラやIoTデバイスにも活用されることが増えてきました。

PoEのメリット

PoEを導入することで得られる利点は大きく分けて3つあります。

1. 工事免許が不要

普通、電気配線工事を行うには資格が必要です。でもPoEなら、ネットワークケーブルの敷設だけで完結するので、専門の電気工事業者に頼む必要がありません。これにより、工期や費用が大幅に削減されます。

2. 設置がスッキリ

データ通信と電力供給を1本のLANケーブルで行えるため、複雑な配線が不要です。これにより見た目がすっきりし、設置環境の美観を保てます。

3. 電源管理が簡単

スケジュール機能に対応した機器を使えば、電力供給のオンオフを自由にコントロール可能です。たとえば、使用していない時間帯は電力をカットして節電ができます。

PoEを活用するには?

PoEを利用するためには、以下の3つが必要です。

  1. PSE(Power Sourcing Equipment): 電力を供給する機器。PoE対応スイッチやPoEインジェクターがこれに該当します。

  2. PD(Powered Device): 電力供給を受ける機器。ネットワークカメラ、無線アクセスポイント、IP電話などが代表例です。

  3. LANケーブル: PoEの場合はカテゴリ3以上、PoE+ならカテゴリ5e以上のケーブルを使用します。

これらを揃えれば、PoEの便利さをすぐに体感できます。

PoEパススルーって何?

PoEの利用距離には100mという制限があります。でも「もっと遠くまで使いたい!」という場合には、PoEパススルーという機能を使いましょう。この機能を持つPD対応スイッチを設置することで、最大200mまで延長が可能になります。

PoEの規格とクラス

PoEはIEEEで標準化されており、電力量に応じてクラス分けされています。デバイスが給電機器に接続されると、デバイス側からクラス情報が送られ、給電機器が自動で供給電力を調整します。

たとえば、低電力で動作するIP電話はクラス1、高電力を必要とする4Kカメラはクラス8に分類されます。この仕組みにより、効率的な電力供給が可能です。

PoEの活用シーン

PoEはさまざまな場面で利用されています。

  • オフィス: IP電話や無線LANアクセスポイントの設置

  • 屋外: ネットワークカメラや環境モニタリング用のIoTデバイス

  • 商業施設: デジタルサイネージやセンサー設置

特に電源確保が難しい場所では、その真価を発揮します。

まとめ

PoEは、LANケーブル1本でデータ通信と電力供給を可能にする画期的な技術です。その手軽さやコスト削減効果から、ビジネスの現場でますます注目されています。今後、さらに普及が進むことが予想されるので、ぜひこの機会にPoEについて知識を深めてみてください!

PoEの導入を検討する際には、PSEとPDの選定やLANケーブルの仕様をしっかり確認してくださいね。

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